✒ マオを連れ出そう 3
──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁
──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町
──*──*──*── 米●スーパー
オレはマオ・ユーグナル。
現在は “ 日本国 ” という名前で呼ばれている≪ 島国 ≫に在る《 裏野ハイツ 》で暮らしている。
《 裏野ハイツ 》で暮らしている間は、“ 厳蒔磨絽 ” という偽名を名乗って日本人と偽って暮らしている。
今は幻夢さん,玄武さん,弓弦さんに誘われて、近所に在る米●スーパーへ買い物へ来ている。
4人で仲良く店内を回って買い物をしている最中だ。
幻夢さん,玄武さん,弓弦さんの3人は、オレよりの20cm以上も背が高くて美男子でスタイルも良いから、性別や世代の垣根を越えて人目を集めている。
着ているのが洋服じゃなくて和服なのも関係してると思う。
オレは和服より洋服の方が着るのが楽だし、動き易いから普段着として着ているけど──、幻夢さん,玄武さん,弓弦さん達には違うみたいだ。
当然、洋服も似合うんだけど、和服の方が落ち着くらしい。
幻夢さん,玄武さんは職業柄陰陽師の狩り衣を普段着にして生活している。
弓弦さんも退魔師の衣装を着て普通に過ごしている。
まぁ……故郷の≪ 島国 ≫では平安人として生きていた人達だからな。
和服が似合って、着こなせるのは当然かも知れない。
買い物カートを押してるのはオレで、買い物カートの中に商品を入れるのは、幻夢さん,玄武さん,弓弦さんの3人だ。
買い物カートに買い物カゴが4つ置かれているんだけど、下段の2つは既に商品が山盛りだ。
下段の買い物カゴに入っているのは、酒類だ。
1つは酒瓶で埋まっていて、1つは長い紙パックの酒で埋まっている。
上段の買い物カゴ2つの内、1つも酒缶で埋まりそうな勢いだ。
3人共お酒が大好きなんだな~~。
獅聖幻夢
「 マオ殿にはノンアルコールを買いましょう。
アルコールが入って無ければ飲めるのではないですか? 」
玄武
「 確かにな。
種類も多く出ているな 」
弓弦
「 炭酸が多いな。
マオ、炭酸は好きか? 」
マオ
「 ………………シュワシュワするのは……あんまりかな。
サイダー系は苦手かな…… 」
弓弦
「 苦手なのか? 」
玄武
「 マオが苦手なモノを選ぶ訳にはいかないな 」
獅聖幻夢
「 マオ殿にはジュースを買いましょう。
炭酸水を買い、炭酸割りにすれば飲めるのではないですか? 」
弓弦
「 それだと甘くて美味しいシュワシュワ──サイダーにならないか? 」
玄武
「 …………難しいのだな…… 」
な…何か物凄く悩ませちゃってるな……。
サイダーが苦手なのは死活問題かも知れない??
マオ
「 えぇと……ちょびちょび飲めば平気かな?
飲めない訳じゃないから……。
折角だし、色んな種類のノンアルコールも買おうよ 」
弓弦
「 マオ、良いのか? 」
玄武
「 我等に気を使って無いか? 」
マオ
「 大丈夫だよ。
オレが飲めなくても皆が飲んでくれるよね? 」
獅聖幻夢
「 そうですね。
では買いましょう 」
という事で棚に並んでいるノンアルコールが1種類ずつ買い物カゴの中に入れられて行く。
3つ目の買い物カゴの中も酒類で埋まってしまった。
酒の量、多過ぎぃ~~~~。
マオ
「 残り1カゴになっちゃったね。
何を買おう? 」
玄武
「 マオが欲しい品を入れると良い 」
弓弦
「 菓子とかアイスでも良いぞ 」
獅聖幻夢
「 もう1台、カートを増やしても構いません。
マオ殿が欲しい品を選んでください 」
マオ
「 えぇ……オレが欲しいの??
オレばっかり悪いよ…… 」
玄武
「 遠慮は不要だ。
マオは我等の主人だろう 」
弓弦
「 そうだな。
主人が私達に遠慮する必要は無い。
もっと甘えてくれて良いんだ 」
獅聖幻夢
「 可笑しな話ですけれど──、マオ殿は主人であると同時に私達にとっては、“ 愛しい実弟 ” の様な存在なのです。
兄の様に “ 頼られたい ” と思う気持ちと “ 甘やかしたい ” と思う気持ちが有ります。
私達のマオ殿を想う気持ちを汲
マオ
「 ……………………もっと “ 甘えろ ” って事?? 」
玄武
「 マオには素直に我
セロには言ってるだろう 」
マオ
「 ……………………た…確
そ…それはセロだからで…………惚
付き合いだって1番長いし…… 」
弓弦
「 セロと比
セロには劣
マオ
「 財力は想像が付くけど、権力って何
何
弓弦
「 職業柄
獅聖幻夢
「 親身に相談事
握った弱味を上
マオ
「 何
玄武
「 此も全
後
マオ
「 オレ次第……?? 」
弓弦
「 マオが≪ 日
嫌
良心の塊
玄
オレが確
3人に流されちゃ、駄目だぁ!!