⭕ セロフィートとデート 2
マオ
「 あっ──、セロ!
彼処で宣伝されてるのって、書籍化したセロの小説じゃないか? 」
セロフィート
「 そうみたいですね 」
マオ
「 他にも新人作家の小説も並んでるな。
此って《 セロッタ商会 》の公式HPで紹介されてる【 小説家でいこう 】に投稿されてる作品の中から選ばれてるんだっけ? 」
セロフィート
「 惜しいです。
20歳以上しかログインの出来ない会員限定【 小説家めざそう 】に投稿されている作品です。
管理者のキノコン達が抜粋し、厳選した選り選りの名作品ばかりです 」
マオ
「 セロが書いてるのは──── 」
セロフィート
「 “ 鵺の胃袋 ” と “ 鵺の膓 ” です。
白い表紙の小説です 」
マオ
「 あぁ──、此か。
でもさ、何で “ 鵺 ” なんだ?? 」
セロフィート
「 怪奇現象をテーマにした作品ですし。
登場する怪異が怪奇現象を起こしますけど、登場人物には怪異が見えない設定で書いてます 」
マオ
「 へぇ?
じゃあ、登場人物は不可思議な現象に振り回されたり、不気味がったりするんだ?
夏だからホラー系にしたのか? 」
セロフィート
「 ふふふ…。
怪奇現象に季節は関係無いです。
年中無休、何処かで何かが起きてます。
物語の舞台は米●町にしてますし── 」
マオ
「 犯罪天国都市を舞台にしてるんだ?
何か読むのが怖いな…… 」
セロフィート
「 マオには読めないでしょうに 」
マオ
「 確かに字ばっかの小説なんて読めないけど……。
鵺シリーズの主人公って、毎回変わるのか? 」
セロフィート
「 初めは毎回、怪奇現象に遭う被害者視点から入ります。
被害者視点で不可思議な怪奇現象を想像体験させ、読者の恐怖を煽ります。
場面が変わり、主役に移ります。
主役はTVを付けっぱなしにする癖が有ります。
ニュースで流れる複数の内容から、主役が関わる事になる怪奇現象を読者に推理させる流れに持って行きます 」
マオ
「 探偵モノじゃないのに推理させるんだ? 」
セロフィート
「 読者の多くは推理モノを好む傾向が有ります。
細やかな推理に過ぎません。
──主役は他県の警察署からの異動で米●町の警察署へ配属された男性です 」
マオ
「 異動?
何かヤバい失敗でもしたのか? 」
セロフィート
「 それは後々判明します。
主役が暮らしていた他県は、全国屈指の犯罪発生率の高い県でした。
流石に “ 犯罪天国都市 ” と全国から揶揄されている米●町には匹敵しない設定にしてます 」
マオ
「 何でだ? 」
セロフィート
「 主役の暮らしていた県外で発生する犯罪の殆んどが人為的に起こる犯罪ばかりだからです。
米●町の様に超常現象関連の犯罪も起きますけど、米●町程ではない設定にしてます。
此は米●町以外の県でも同様の設定です 」
マオ
「 舞台にしてる米●町を “ 特別 ” にする為の設定か? 」
セロフィート
「 そうですね。
それでも犯罪発生率は群を抜いて高い県で、“ 第2の米●町 ” と不名誉な呼び名を付けられる程には有名な県です 」
マオ
「 “ 第2の米●町 ” って呼ばれてる県に在る警察署から、“ 犯罪天国都市の米●町 ” に在る警察署に異動────。
既に死亡フラグが立ってる状態なのか?? 」
セロフィート
「 主役ですし、当分は死にません 」
マオ
「 うん?
当分は??
当分は──って事は、何時かは死ぬって事なのか?? 」
セロフィート
「 どんなに優秀で有能な優れた刑事でも、イレギュラーで起きる不慮の事故に巻き込まれて亡くなるモノです。
病にも勝てませんね 」
マオ
「 ………………………初めから主役を死なせる気で小説を書いてるのかよ? 」
セロフィート
「 作者とはそういう者です。
抑主役は、この物語の主人公ではないですし 」
マオ
「 えっ…………主役なのに主人公じゃない??
どゆことぉ!? 」
セロフィート
「 主役が暮らしていた県では、発生する犯罪事件の70%は人為的事件でした。
残りの30%は原因不明で発生する超常現象的事件が占めてました。
超常現象的事件は全国の警察署で、心霊的事件,怪奇的事件分類されてます。
主役は怪奇的事件を担当する部署に配属されており、配属されて8年目を迎える目前に異動となります 」
マオ
「 無視すんなよぉ!!
──7年も勤めて死地となるかも知れない米●町に異動か……。
やっぱりヤバい失敗でもやらかしたのか?? 」
セロフィート
「 ふふふ…。
それは未々明かされない謎です。
──怪奇事件担当部署と心霊事件担当部署の間柄は犬猿の仲にしてます。
怪奇事件担当部署に所属する刑事と心霊事件担当部署に所属する刑事が共に捜査をしたり、協力する事は無い様にしてます 」
マオ
「 米●町の警察署にも犬猿の仲の怪奇事件担当部署と心霊事件担当部署が登場するんだ? 」
セロフィート
「 勿論、登場します。
主役は怪奇事件担当部署に配属され、怪奇現象の謎に迫ります。
準主役は心霊事件担当部で働いており、心霊現象の謎に迫ります。
この2人は作中で出逢う事は無いです 」
マオ
「 ん?
作中で会わないのに準主役視点も書いてるのか? 」
セロフィート
「 心霊現象の捜査が怪奇現象の捜査に対して謎を解明させるヒントを与える場合も書いています。
逆も然りです 」
マオ
「 ……………………オレには眠たくなりそうな内容かな?
でもさ、どうやって怪奇事件と心霊事件が繋がるんだ??
主役と準主役が出会わないなら不可能じゃないか? 」
セロフィート
「 ふふふ…。
どうしてだと思います?
マオ──、推理してみてください♪ 」
マオ
「 オレにまとも な推理が出来ると思うのかよぉ~~ 」
セロフィート
「 頭の運動になります 」
マオ
「 御免被りたいんだけどぉ! 」
◎ 訂正しました。
「 何で(なん)だ? 」─→「 何でだ? 」