⭕ 顔の変わる人形 1
◎ 読者の皆さん、御早う御座います。
毎朝早くから覗きに来てくださり有り難う御座います。
◎ 8月18日、193PVも有り難う御座いました。
8月19日、195PVも有り難う御座いました。
今更ですが、PVの事をイマイチ分かっていません。
なので「 PV エッセイ 」で検索して、気になったエッセイを読んでみたのですが、馬鹿なのでイマイチ分かりませんでした……。
途中で読むのを断念して「 めちゃコミック 」へ逃げました。
──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁
──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町
──*──*──*── 陰陽師4事務所
──*──*──*── 1階・ランチルーム
今日は久し振りに《 陰陽師4事務所 》へ遊びに来ている。
幻夢さん,玄武さん,弓弦さんと一緒にキノコンが作ってくれた絶品フルーツポンチを食べている。
キノコンが真心と丹精を込めて育てた夏を代表する果物が惜しみ無く使われている贅沢なフルーツポンチだ。
実は果物の宝石箱だけじゃなくて、フルーツパフェ,フルーツタルト,フルーツミルクレープ,フルーツゼリー,フルーツスムージーとか色々と厨房の中で作ってくれているみたいだ。
旬な果物を沢山味わえるなんてラッキー。
遊びに来た甲斐が有るってもんだ。
マオ
「 はぁ~~~~(////)
涼しいランチルームで冷たくて美味しいフルーツポンチが食べれるなんて最高ぉ~~♥ 」
玄武
「 うむ。
キノコンが育てた果物や野菜,穀物は何でも美味いな 」
獅聖幻夢
「 飲食物の摂取を出来る改良型の〈 器人形 〉の肉体に憑依している御蔭ですね 」
弓弦
「 以前まで玄武が憑依していた〈 器人形 〉よりも、更に人間に近い肉体となっているな 」
どうやらセロはオレの知らない所で〈 器人形 〉の改良を進めているらしい。
人間と区別の付き難い高性能な〈 器人形 〉を作って何を企んでるんだか──。
やっぱり、≪ 日本国 ≫を支配する為の下準備をしてるのか??
マオ
「 そ…そう言えば──、今日は誰か来てるの?
やけに人の出入りが多いよね? 」
弓弦
「 あぁ──。
シュンシュンを頼って依頼人が来ているな 」
マオ
「 依頼人?? 」
玄武
「 うむ。
段ボール箱を抱えていたな。
箱から見えていたのは──、人形だったな 」
マオ
「 人形?? 」
弓弦
「 最近になって人形の持ち込みが多いのではないか? 」
弓弦さん達の言う “ 最近 ” は、数日 ~ 数週間の事を指していない。
1ヵ月 ~ 半年前の事でも “ 最近 ” って言うから、真に受けれないし、侮れない。
長く生きてると時間の感覚が変わって来ちゃうから、自然にそうなっちゃうんだよな。
マオ
「 それって何週間前からなの? 」
獅聖幻夢
「 ──ほんの2ヵ月前からでしょうか。
人形を持参する依頼人が訪ねて来出したのは── 」
玄武
「 そうだな。
初めは1体,2体と少ない数だったが、此処1ヵ月の間に増えているな 」
弓弦
「 紙袋に入れて持って来る依頼人が増えたのも1ヵ月前だったか? 」
マオ
「 じゃあ、6月ぐらいから人形の持ち込みや人形関係の依頼が増えて来たんだ?
依頼人は持って来た人形を持ち帰ってるの? 」
獅聖幻夢
「 持ち帰る依頼人も居る様ですけど、大半の依頼人は人形を霄囹に預けて帰って行きますよ 」
玄武
「 “ 預ける ” と言うより厄介払いする為に置いて帰っていると思うがな 」
マオ
「 故意にって事?
シュンシュンは人形を引き取って何するつもりなんだろう?
悪用でもする気じゃないよな? 」
玄武
「 どうだろうな?
キノコンに監視されている中で、余程の悪巧みは出来ぬだろう 」
獅聖幻夢
「 そうですね。
キノコン殿に妨害されて終わりです。
自分の立場を今より悪くする程、霄囹はうつけではないかと── 」
マオ
「 そうだよな?
シュンシュンだって一応は学習してるよな?
良からぬ事を企んでない事を祈るよ 」
弓弦
「 其程気になるなら、覗きに行った序でにシュンシュンに確認すると良いだろうな。
私は人形に関しては専門外だ。
敢えて気にしない事にしている 」
玄武
「 我等の故郷でも人形は呪術道具の1つとして多用されていた。
≪ 日本国 ≫の陰陽師達にも呪術道具として使われていた可能性は有るだろうな 」
獅聖幻夢
「 ≪ 日本国 ≫には様々な種類の人形が有りますから、どの人形を使うかで迷ってしまいますね 」
幻夢さんは確実に人形を呪術道として使っていた側の発言だな。
闇呪術だもんな。
普通の陰陽術でも使うなら、間違い無く使っていそうな気がする。
マオ
「 経験者は語るって感じ? 」
獅聖幻夢
「 そうですね。
人形だけではなく、ヌイグルミも有りますし、玩具も有りますから、選ぶのも楽しみの1つになっていますね 」
マオ
「 そうなんだ? 」
幻夢さんは間違い無く、真っ黒黒だぁ!!
玄武
「 我も人形を使った事が有るが、向き不向きが有る様だな。
相性と言うべきか── 」
獅聖幻夢
「 それは確かに有ります。
どんな人形でも成功する訳では有りません。
術者の力不足も有りますけど、失敗する主な要因は人形に使われている素材に有ります 」
マオ
「 素材に問題が有るの?? 」
獅聖幻夢
「 素材に問題は無いですよ。
どんな素材にも特性,特質,相性が有ります。
素材に術が合わないと確実に失敗する場合が多いです。
術に合う素材を見付ける迄は何度も失敗を重ねる事になります。
失敗を含めて実験は楽しむものだと私は思っています 」
玄武
「 失敗を楽しめるのは才能だな。
私は失敗を楽しめない質だ 」
弓弦
「 成功させるには素材と術の相性が大事なのか。
中々難しいのだな 」
意外にも人形を呪術に使う話で盛り上がった。
物騒な話をしているのに誰も気にしないで、ある意味怖いと思う。
如何にも常識人っぽい弓弦さんですら、興味津々に聞いてるんだもんな~~。
◎ 訂正しました。
真に受けれないし ─→ 真に受けれないし