⭕ 幻夢とデート 6
マオ
「 げ…幻夢さんの幼少時の話を聞いたけど、衝撃的だね…… 」
獅聖幻夢
「 そうですか?
子供の頃の話なので、少しだけ恥ずかしいですね(////)」
マオ
「 幻夢さんの話を聞いた後なら──、今のシュンシュン,キギナと出逢っていたら、確かに良いガス抜きが出来ていたかも知れないってオレも思うよ 」
まぁ、シュンシュンとは気が合いそうだけど──、キギナの方はドン引きして離れそうだけどな……。
獅聖幻夢
「 霄囹とキギナに絡まれて相手をしているマオ殿を見ていると、微笑ましく思えるのです(////)
4人でつるんでいたら、どんなに楽しい少年時代を過ごせた事か── 」
マオ
「 オレも入ってるんだね…… 」
獅聖幻夢
「 勿論です。
マオ殿が居なければ纏まりません。
きっと、3人で仲良くマオ殿を振り回してしまうでしょうね(////)」
マオ
「 そだね──。
確実に振り回されるだろうし、収拾も付かないだろうね。
ははは………… 」
やっぱり幻夢さんも負けず劣らずの鬼畜ドSなんだな──。
セロと打ち解けて仲良くなれる筈だよっ!!
獅聖幻夢
「 そう言えば──、弓弦殿も元服前はやんちゃだった様ですし、楽しい5人組になっていたでしょうね(////)」
止めてぇ~~~~!!
元服前の弓弦さんを入れないでぇ~~~~!!
未成年の弓弦さんは、かなりギスギスに尖ってたからぁ!!
好戦的で喧嘩っ早い性格だったからぁ!!
当時の弓弦さんと仲良くなれる自信が無いから入れないでほしい。
マオ
「 は…ははは………体力的にも精神的にもキツいかもぉ…… 」
獅聖幻夢
「 ふふふ。
セロ殿が居たら大丈夫そうですか? 」
マオ
「 ………………………………オレ、倒れて寝込んじゃうけどぉ!! 」
獅聖幻夢
「 そうですか?
それはいけませんね(////)」
幻夢さん、何で嬉しそうなの!?
獅聖幻夢
「 ──上手くガス抜きの出来なかった子供時代でしたけど、弟の眞小呂が産まれてから、私の世界は変わりました。
眞小呂の為にと自重する事も覚えて──── 」
幻夢さんは懐かしそうに昔の話を聞かせてくれた。
貴重な身の上話をオレが聞いちゃって良いんだろうか??
生粋の鬼畜ドSな幻夢さんでも異母弟の眞小呂の存在は可愛かったんだな。
デートを続けながら一頻り幻夢さんの話を聞いた後、幻夢さんから「 最後に立ち寄りたい場所が在ります 」って言われた。
そんな訳で──、時間も時間な事もあってデートの締めに幻夢さんが立ち寄りたい場所へ向かう事になったんだ。
──*──*──*── とある場所
マオ
「 幻夢さん、此処は? 」
幻夢さんの後に付いてやって来た場所は、何にも無く無駄にだだっ広い空間の工場だ。
獅聖幻夢
「 此くらいの広さが有れば十分でしょう。
マオ殿──、今からマオ殿に取り憑いている悪き呪怨霊を引き剥がし、私の呪靈に喰べさせます 」
マオ
「 えっ?!
そんな事が出来るの?? 」
獅聖幻夢
「 はい。
マオ殿から引き剥がす術が完成しましたので── 」
マオ
「 オレの知らない所で、そんな事をしてくれてたの??
で…でもさ──、コイツはセロに気に入られてて……。
セロに黙ってコイツを始末なんて事したら、セロが怒るんじゃ── 」
獅聖幻夢
「 その心配は無いでしょう。
私はマオ殿から受けた恩を返すだけです。
どの様な形であれ、恩返しをした事に対してはセロ殿も目を瞑ってくれる筈です。
例えばそれが──、マオ殿に取り憑いている呪怨霊を無きモノにする事であってもです 」
マオ
「 幻夢さん……(////)」
獅聖幻夢
「 ──と言うのは建前です。
本音は改良した新しい呪靈の性能を試してみたいだけです。
協力してくださいね 」
マオ
「 また新しい呪靈を作ったの?
幻夢さんも好きだね…… 」
獅聖幻夢
「 ふふふ(////)
備え有れば──と言いますからね。
何時でも≪ 日本国 ≫を攻め落とす為の準備は欠かしません。
段取り9.5割で進めています。
何時でも命令してください。
マオ殿、貴方様の鶴の一声で、日本全土へ呪靈を解き放つ準備は整えていますので♪ 」
マオ
「 呪靈を解き放つぅ??
どゆことぉ!? 」
獅聖幻夢
「 私はマオ殿に忠誠を誓った忠実な眷属で有りたいと常に考えています。
マオ殿が≪ 日本国 ≫をセロ殿へ “ 捧げたい ” と願われた時に、直ぐ様行動を起こせる様にと準備を怠りません。
本番を成功させる為、国防を担っている自衛隊──という邪魔な存在を真っ先に始末すれば、≪ 日本国 ≫の支配は容易く簡単です。
一般国民は平和ボケしていますし、戦い方も知りません。
何か事が起きても警察や自衛隊に任せきりです。
脅威や危機から自国を衛ろうと立ち上がり、己を犠牲にしてでも立ち向かう様な愛国心に満ち溢れている国民は然程居ないでしょう。
自分中心で利己的で自国の存亡の危機にも無関心な腑抜けた国民が多いです。
国民の代表者である国会議員ですら当てになりません。
私の呪靈は人間には姿が見えませんから、簡単に始末する事が出来ます。
見えない呪靈達に事故や事件を起こさせ、国中をパニックに陥れる事も出来ます。
≪ 日本国 ≫から脱出が出来ない様に脱出経路も絶ちます。
キノコン殿達も居ますし、≪ 日本国 ≫を征服するのに1日も掛からないでしょう 」
幻夢さん……なんておっかない事を考えてるんだよ……。
然もだ、実に嬉しそうに話してくれる。
…………………………何でオレの周りには外面は善人なのに裏ではヤバい事を考えてる人ばっかりなんだ──。
ガチで “ 人類の敵 ” だよ!!
マオ
「 …………オレの為に色々と準備してくれてるみたいで…………有り難う……。
でも…………当分は必要無い……かな~~。
はははは………… 」
幻夢さんの気持ちを無下にはしたくないし、此処は当たり障りの無い様に御礼を言っとこうと思う。
否定や拒否はしたくないしな…………。
獅聖幻夢
「 必要な時は遠慮無く、命令してくださいね♪
引き金を引く準備は出来てますので♪ 」
マオ
「 そんな日が来ない事を祈るよ…… 」
マジで来ない事を祈りたい!!
◎ 訂正しました。
喰らわせます ─→ 喰べさせます
進めてます。─→ すすめています。
願われた時に ─→ 願われた時に
引き金を引く ─→ 引き金を引く