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✒ 幻夢とデート 5


──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁


──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町


 鰻屋で豪華な昼食ランチデートを済ませたあとは、げんさんとべい●タワーへ足を運んで展望台から景色を眺めたり、べいじょう跡地へ行って、ベイにゃんマスコットキャラクターショーを見たり、体験がたイベントに参加したり楽しんだ。


 途中でべい●墓地に立ち寄ったり、頻発する事故現場に立ち寄ったりもしたけど、それなりに楽しいデートを満喫する事が出来た。


 げんさんは妖怪と人間のあいだに産まれた半妖ハーフだった事もあって、人間の異性や同性に対しても恋愛感情がえる事は無く、ずっと色恋沙汰とは無縁の暮らしをしていたそうだ。

 大事にしていた異母弟おとうとを看取り、たましいを見送ったあとも、異性や同性には興味は無くて、陰陽師の研究に明け暮れていたらしい。


 海を渡り、故郷から遠く離れた≪ にっぽんこく ≫へてからも心境には変化は無く、現在も異性や同性に対しては淡白なんだとか。

 勿論、異形や怪異に対しても同様で、恋愛感情なんてモノを微塵も感じた事は無いらしい。


 そんなげんさんだけど、“ デート ” ってもんには興味があって、どんな感じなのか体験してみたかったそうだ。

 だけど、あいにくげんさんにはデートの相手をしてくれるような親しい関係の相手がない。

 それで思い切って、セロに打ち明けて相談してみたらしい。


 そんな訳で白羽の矢が刺さったのが、女装をした経験の有るオレって訳だ。

 女装ならづるさんも──いや、アレはセロの古代エンシェント魔法マジックで性別反転したんだっけ。

 性別反転の出来るシュンシュンだってるし、死神だけど正真正銘の女の子のキギナだってるのに──、セロとげんさんはなしに聞き耳を立てていたマオキノとセノコンが猛抗議をして猛反対したらしい。


 で──、マオキノとセノコンがげんさんのデート相手に押した人物がオレだった。

 なにか妙にマオキノとセノコンが張り切って気合いをれていたのは、オレを押した犯人達だったからだ。

 セロも許しちゃうしな!


 たしかにオレは、セロとなんもデートをしているから経験者では有る。

 だからって、マオキノとセノコンの提案を採用するなんて、セロひとすじのオレ的にはモヤモヤする訳で──。


 女装した男のオレがげんさんの記念すべき初めてのデート相手でほんいのか悩んだ。

 げんさん本人は気にしてないみたいだし、ごころの知れたオレが相手でもデートを楽しんでくれているように見て取れる。


 まぁでも、げんさんはオレをってくれる眷属の1人だし、オレはげんさんの主人あるじでもある。

 主人あるじなら眷属の悩みには真摯に向き合って、受けめる責任と義務が有るんじゃないかと思う。


 く考えたら、げんさんにも “ 友達 ” って呼べる存在はないんだよな。

 オレが分からないだけでるかも知れないけど……。

 シュンシュンやキギナみたいにデリカシーが皆無で遠慮無くてずう(ずう)しくグイグイと気安く接する事の出来るタイプでもないしな……。

 シュンシュンやキギナはの痛みを考え無さ過ぎ────るのは、みな同じだった!!


 “ るいは友を呼ぶ ” って言葉が有るけど、ほんだった!!

 ちゃんと──っていうか、すでるいともだった。

 げんさんとのあいだに見えない壁を作ってたのは、オレの方だったんだ──。


マオ

げんさん、人生初のデートを体験した感じは…どうだった? 」


獅聖幻夢

「 それなりに楽しめました。

  マオ殿が相手役をしてくれたからも知れませんね。

  霄囹やキギナが相手では、穏やかなデートを楽しむ事は出来なかったと思います。

  セロ殿とデート慣れをしているマオ殿が相手でかったです 」


マオ

「 そう言われて安心したよ(////)」


 げんさんは絶対にシュンシュンに敬称を付けて呼ばない。

 キギナに対しても敬称を付けて呼ぶ事をめたくらいだ。

 呼び捨てなのは、2人をきらっているからなのかな?


マオ

「 シュンシュンとキギナとデートするのは、オレでもいやだよ。

  疲れるし、ストレスがまるもんな~~ 」


獅聖幻夢

「 ふふふ。

  マオ殿には霄囹やキギナのような遠慮無く接する事の出来る相手が必要だと思います。

  御互いにを出して話せる相手は必要ですよ 」


 う~~ん、別にきらってる訳では無さそうかな?


獅聖幻夢

「 私もげんぷくまえに出逢えていれば、い感じにガス抜きを出来ていたと思います 」


マオ

「 大人になる前だったら、シュンシュン,キギナとって事??

  未成年のげんさんもだったの? 」


獅聖幻夢

「 どちらかと言えば、い子を演じていましたね。

  げんぷくまえは自分が半妖ハーフだとは知りませんでしたけど、じかな子供とは明らかに違っていた自覚は有りました。

  物分かりのい子を演じて暮らしていました。

  当時のガス抜きと言えば──、●●●●ピーー●●●●ピーー●●●●ピーー●●●●ピーー──」


 げんさんの口からの放送禁止用語が連発された。

 “ やんちゃ ” なんて可愛いもんじゃなかったぁ!!

 幻夢さんは幼少から危険人物だったらしい。

 セロと気が合う筈だぁ!!

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