⭕ 浴衣を買って! 1
◎ 読者の皆さん、御早う御座います。
昨日は124PVも有り難う御座いました。
0時には104PVも有って驚いています。
暇潰しに覗きに来て頂けて嬉しいです。
──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁
──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町
──*──*──*── アウトレドモール米●
──*──*──*── 呉服屋
春麗
「 マオ、どの浴衣が僕に似合いそうだ? 」
マオ
「 ……………………何でオレがシュンシュンの着る浴衣を選ばないといけないんだ?
シュンシュンが着るんだから好きな浴衣を自分で選べば良いだろ 」
春麗
「 お前なぁ、誰でもない僕が意見を聞いてるんだぞ。
真面目に選べよ!
超絶美少女の僕が着る浴衣を選べる権利を与えてやってるのに、何で冷めた態度を取るんだよ! 」
マオ
「 シュンシュンが着る浴衣をオレに選ばせ様とするシュンシュンの神経に呆れてるんだよ!
オレは関係無いだろ 」
春麗
「 大いに有る!
浴衣の代金を支払うのはマオだからな!
僕なりの善意だ。
買わせてやるんだから、有り難く僕の浴衣を選べ!
感謝しろ 」
マオ
「 オレを当てにして買う立場で態度がデカ過ぎるだろ。
せめて申し訳無さ気に遠慮しろよ…… 」
春麗
「 こんなに可愛い美少女の僕とショッピングが楽しめる特権を与えてるのに何て言い草だ!
マオが僕の主人だから特別扱いしてるってのに! 」
マオ
「 財布扱いしてるだけだろ。
オレだから、小言で済んでるんだからな!
全く…… 」
春麗
「 僕だって…………本当なら玄武と2人きりでラブラブショッピングデートをしたかったさ!
だけど、仕方無いだろ!
僕は玄武からエンガチョされてるんだ……。
玄武とデートなんて夢の彼方だ………… 」
マオ
「 幾ら何でも玄武さんとデートはハードルが高過ぎるって。
シュンシュンは玄武さんに対して、決して癒えないトラウマを植え付けたんだぞ。
前科が2回も有ったのに何でまたやらかしちゃったかな~~ 」
春麗
「 だって……玄武が……僕のチョコを受け取ってくれたから…………。
今回は “ イケる ” って思ったんだ!
普通、チョコを受け取って貰えたら、“ イケる ” って思うだろが!! 」
マオ
「 普通は思わないよ!
逆に何で勘違いしちゃったかな?
皆で “ 友チョコ ” の渡し合いっこをしただけじゃんか 」
春麗
「 僕が玄武の為に用意したチョコは本命チョコだったんだ!
ラッピングだって玄武の為に気合いを入れて頑張ったんだぞ!! 」
マオ
「 皆、“ 友チョコ ” だって認識してたじゃんか。
本命チョコを渡したって、ラッピングが凝ってるだけの “ 友チョコ ” だって皆思うに決まってるだろ…… 」
春麗
「 それは………… 」
マオ
「 大体、シュンシュンのチョコが本命だと知ってたら、玄武さんは頑として受け取らなかったと思うぞ。
燃えるゴミの中に突っ込まれてた筈だ 」
春麗
「 くぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ………… 」
マオ
「 シュンシュン、今回ばかりはオレもシュンシュンを庇い切れないよ…… 」
春麗
「 ……………………………………セロフィートに頼んで玄武の記憶を改竄して、無かった事にしてもらえないのか? 」
マオ
「 シュンシュン!
仲間の記憶を改竄させるなんて冗談でも言ったら駄目だ! 」
春麗
「 僕は本気だ! 」
マオ
「 尚悪い!
暫く玄武さんへの接触を禁止されてるんだから、ちゃんと守れよ。
不本意だけど、浴衣を買ってやるから── 」
春麗
「 言質は取ったからな★ 」
マオ
「 全く……調子が良いなぁ~~。
それでこそ、シュンシュンだよ! 」
シュンシュンは落ち込んだかと思うと直ぐに、ニヤっと不敵に笑って何時もの調子を取り戻す。
シュンシュンの切り替えの良さは見習いたいもんだ。
シュンシュンが着る浴衣をシュンシュンの好みを知らないオレが選ぶ事には不満を感じるけど、付き合ってやろうと思う。
何かと問題の多いシュンシュンだけど、オレの眷属だし友達でも有るからな!
マオ
「 う~~ん…………金魚の絵柄が有るけど、どうかな? 」
春麗
「 金魚だぁ?
美少女に金魚柄が似合うと本気で思ってるのか! 」
マオ
「 う~~~~~~ん……………………風鈴は? 」
春麗
「 美少女が着るんだぞ!!
真面目に選べよ! 」
マオ
「 あっ──、朝顔の絵柄が良いんじゃないか?
ほら、カラフルな朝顔で綺麗だろ? 」
春麗
「 金魚よりマシだが、脚下だ!
ちゃんと選べよ! 」
自分で選ばないくせに、オレが選んだ絵柄には文句しか言わない。
我が儘な奴め!
眷属で友達じゃなかったらぶっとい針で口を縫い付けていたかも知れない。
マオ
「 じゃあ──、花火の絵柄は?
夏っぽいと思うぞ 」
春麗
「 ……………………………………お前さぁ、何千年セロフィートと居るんだ?
何で絵柄を選ぶセンスが皆無なんだよ! 」
マオ
「 文句しか言わないなら自分で選べば良いだろ!
言っとくけど、支払いをするオレに対して、シュンシュンが駄目出しする権利は無いんだからな! 」
春麗
「 着るのは僕なんだから、僕が気に入る絵柄を選ぶのがマオの役目だろ! 」
マオ
「 本当に何処までも我が儘で勝手だな~~ 」
◎ 変更しました。
絵柄を決めるのが ─→ 絵柄を選ぶのが