✒ キノコンの野望 3
◎ 読者の皆さん、御早う御座います。
毎日、暑いので熱中症にならないように気を付けてください。
「 トイレが近くなるから 」と言って、水分補給を怠らないようにしてください。
病院に運ばれて治療を受けると余分な出費になりますよね。
余分な出費を出さない為にも、ちゃんと水分補給してトイレに行きましょう。
◎ 8月2日は86PVも有り難う御座いました。
16時に59PVも有って吃驚しました。
マオキノが追加の草餅を持って来てくれる。
こんなに美味い草餅なのに人間が食べたら死んじゃうなんて信じられないな……。
殺人草餅か──。
なんておっかない草餅を作るんだか……。
マオキノ
「 マオ様、どうぞですエリ 」
大量の殺人草餅が乗せられている大皿が運ばれて来て、テーブルの上にドドンッと置かれた。
マオ
「 有り難な、マオキノ。
処でさ、草餅に練り込んでる草だけど、一体何処から調達してるんだ?
態々山へ摘みに行ってるのか? 」
マオキノ
「 そんな事してませんエリ。
草餅に練り込んでいる草は全て花壇に生えている雑草ですエリ。
朝摘み──もとい朝抜きした新鮮な雑草を使ってますエリ★ 」
マオキノは胸を張ってドヤ顔で言ってくれる。
花壇に生えてる雑草だってぇ?!
鯔のつまり、オレは雑草餅を喜んで食べてるって事かよ!?
マオ
「 えぇと……花壇はセノコンが世話して管理してるだろ。
勝手に抜いて使って良いのか? 」
マオキノ
「 雑草はセノコンが朝抜きしてくれてますエリ。
丁寧に土を払い、幻神水で丁寧に灌ぎますエリ。
幻神水で丁寧に洗い、丁寧に灰汁抜きをしますエリ。
じっくりゆっくり手間暇を掛け、擂り鉢で丁寧に擂り潰しますエリ。
草餅用に精米し、蒸して杵でついた自慢の餅と擂り潰した草を練り合わせ、じっくりコトコト煮詰めた自慢の粒餡を包んで出来上がりますエリ 」
マオ
「 マオキノは本当に凄いな。
頭が下がるよ。
殺人草餅じゃなかったら皆にも食べてほしいくらいだよ。
残念だな…… 」
マオキノ
「 心配には及びませんエリ。
弓弦様達には普通の蓬餅を御届けしてますエリ 」
マオ
「 普通の蓬餅?!
何だよ、それぇ!!
普通の蓬餅が有るならオレもそっちが食べたい!! 」
マオキノ
「 もう有りませんエリ。
蓬は沢山摘めませんエリ~~ 」
マオ
「 ……………………本当かよ? 」
マオキノ
「 エリ!?
マオ様は専属御世話係りのボクを信じてくれませんエリ?! 」
マオ
「 し、信じるよ!
信じるに決まってるだろ!
殺人草餅がこんなにも美味しいんだから普通の蓬餅も美味しいんだろうな~~。
蓬餅の上にキノコンの焼き印を押したら、可愛くて売れるんじゃないか? 」
マオキノ
「 マオ様が望まれるなら、その様に致しますエリ。
殺人草餅を≪ 日本国 ≫全土へ大量出荷── 」
マオ
「 人間が食べても死なない安全な蓬餅な! 」
マオキノ
「 ………………………………エリ…… 」
マオ
「 そんなに落ち込まなくても……。
そうだ!
蓬餅だけじゃなくて、人間が食べても害の無い草を使った草餅を販売したらどうかな?
薬膳餅みたいな感じで売り出せないか? 」
オレは落ち込んでガッカリしたマオキノの機嫌を取ろうと適当な事を口走ってしまった。
マオ
「 マオキノとセノコンなら人間が食べても害の無い草を見分けられるだろ?
キノコン印の草餅セットを販売したら売れるんじゃないのか?
種類の違う草餅の味や香りの違いが分かるとは思えないけど…… 」
マオキノ
「 草に依って香り,味の違いが分かる様にしますエリ。
薬膳餅として売り出すなら、草餅がもたらす効果を記載しますエリ 」
一緒に草茶も販売しますエリ 」
マオ
「 草茶? 」
マオキノ
「 中毒性を煽る草茶にしますエリ 」
マオ
「 な…何か楽しそうだな…… 」
マオキノが元気を取り戻してくれたみたで良かった。
草茶の “ 中毒性を煽る ” ってのが気になるけど、触れないでおこうと思う。
マオキノ
「 マオ様、ボクは草餅に合う草茶を作りますエリ。
失礼しますエリ 」
マオ
「 お、おぅ……。
程々にな? 」
マオキノは意気揚々と自分の部屋──押し入れの襖を開けて中へ入って行った。
マオ
「 そう言えば、マオキノとセノコンの部屋って押し入れの中に広がってるんだっけ…… 」
マオキノは下の押し入れ、セノコンは上の押し入れを使ってるんだよな。
押し入れの中が、どうなってるのか気になるぅ~~~~。