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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
一二月二六日 【 クリスマスプレゼント 】
25/432

✒ 朝から銀世界


──*──*──*── 12月26日


──*──*──*── 1階・居間


 夜のあいだに大降りになったんだろう、裏庭には大量の雪が積もっている。

 は一段と冷え込んでいるかも知れない。


 セロの魔法マジックのお蔭で室内は快適な温度がたもたれているから、寒さなんて感じずに過ごせている。

 朝の天気予報を見ているけど、どうやら全国的に大雪らしい。

 大雪警報のテロップがTVテレビ画面の上を流れている。


マオ

「 凄いよな~~。

  全国的に大雪だってさ。

  『 ホワイトクリスマスだ~♪♪ 』って浮かれてる場合じゃなかったな… 」


セロフィート

「 マオ──、“ あ~~ん ” してください 」


マオ

「 1人で食べれるってば(////)」


セロフィート

「 夫婦のスキンシップです。

  さくは激しく求め合ったでしょうに。

  素っ気無いですよ 」


マオ

「 言うなよ!(////)

  思い出すだけで顔から火が出るほど、恥ずかしいんだからぁ!! 」


セロフィート

「 夫婦なのです。

  恥ずかしがらないでください。

  可愛いでしょう。

  ワタシを誘ってます? 」


マオ

「 誘ってないから! 」


 朝っぱらからセロがあま(あま)で優しい。

 嬉しいけど、恥ずかしい(////)

 さくほんに手加減してくれなかったもんな~~(////)


セノコン

「 臨時ニュースですエリ 」


マオキノ

「 速報ですエリ 」


 マオキノとセノコンは事件や事故のニュースが大好物みたいで、るように毎朝、ニュース特番を見ている。

 タオルで涎を拭きながら見てるから怖い…。


マオ

「 大雪で建物が倒壊したとか、長蛇の渋滞になってるとかだろ? 」


 セロに「 あ~ん 」をされながら食後のデザートを食べていると、米●町にある学校の映像が映し出された。

 ニュースの内容は、米●町内にある小学校,中学校,高校の校庭── 運動場だな ──に物凄い雪が積もっている映像だ。

 校庭(運動場)に積もった大量の雪を退かす為に除雪車を呼んで、校庭(運動場)へ入れようとした小学校の教師が記者のインタビューに答えている映像が流れている。


マオ

「 凄いな~~。

  あんなに雪が積もってたら流石の除雪車も除雪なんて出来ないじゃんな。

  教師が総動員して手で雪掻きするしかないよ 」


 顔出しNGなのか、モザイクで顔を隠されて、変声もされている教師の口から、インタビュー中に耳を疑うような言葉が発せられた。

 顔出しNG教師は「 凍死体なんですよ、全部……。校庭(運動場)の雪の下に埋まっているは全部──、凍死体なんです 」って困惑したような声で激白している。

 顔出しNG教師の爆弾発言にインタビューをしている記者も「 えっ?? 」「 はい?? 」「 うん?? 」って感じで戸惑っている。


マオ

「 凍死体??

  どゆことだよ? 」 


 オレも思わず声を出して、画面にツッコミを入れてしまうぐらいだ。

 きっと、この朝のニュース番組を見ているお茶のの視聴者達も思わずツッコミを入れてるかも知れない。

 顔出しNG教師のインタビューは続いている。


 「 サンタクロースの衣装を着た人間が──、雪の下に埋まっているんです……。校庭(運動場)と──です。除雪機を入れようと思って、入り口の雪掻きをしていたら──、知らない人の凍死体だったんです!! 」と顔出しNG教師が言う。

 顔出しNG教師の言葉をたしかめる為に記者がカメラマンとともに雪を払っていると、雪の下にはたしかに赤い服を着た人間が冷たくなった状態で埋まっていた。

 驚いた記者は尻餅を付いて悲鳴を上げる。

 生放送だったのかも知れない。


 どうやらほかの小学校,中学校,高校の校庭(運動場)に積もっている雪の下からもつぎ(づき)に赤い服を着た人間の凍死体だった──というテロップが画面上に流れている。

 赤い服は間違いなくサンタクロースの衣装で、雪の下に埋まっているのは身元が不明の凍死体。

 昨日きのう迄は校庭(運動場)にサンタクロースの衣装を着た人間なんて1人もなかったと証言もされている。


 そもそも学校の校門は部外者が立ち入れないように閉まっているし、校内に入る為には教師達が使う裏口を使うしかない。

 校庭(運動場)を埋め尽くすほどの人達が校内に侵入すれば間違いなく誰かが気付く筈だし、サンタクロースの衣装は目立って仕方無いからしのんで侵入しようとしてもしのべやしない。

 積もった雪の下に埋まっているのだから、雪がほんりになる前に校庭(運動場)へ入り込んで、地面に寝転ばないといけない。

 だけど、雪がほんりになったのは深夜だ。

 ほかにも学校がある。

 校庭(運動場)があるすべての学校の校庭(運動場)で同じ事が起きている。


 犯行中の目撃者がない世にも奇妙なミステリー事件。

 明らかに誕生祭クリスマスに起きた珍事件!!

 セノコンもマオキノもTVテレビにベッタリ張り付いて見ている。


マオ

「 …………楽しい誕生祭クリスマスあとに、こんな奇妙で痛ましい事件が起こるなんて、誰も想像してなかっただろうな……。

  立ち入り禁止になってる校門を乗り越えて校庭(運動場)に入ろうとしたら、誰かが気付くよな……。

  サンタクロースの衣装なんて凄く目立つし、あちこちの学校でどうように起きてる事件だし……。

  全員の身元が判明するといけど……。

  それにしてもなんで米●町なんだろうな? 」


セロフィート

「 犯罪天国パラダイス都市だからでしょう 」


マオ

「 そだな……。

  ──23日,前夜祭クリスマス・イブ誕生祭クリスマスも1件も事件や事故が起きなくて、夢のように平和な3日間だったのに、今日きょうのニュースで台無しだよ。

  一体だれなんの為に事を思い付いたんだかな── 」


セロフィート

「 クリスマスプレゼントです 」


マオ

「 うん?

  クリスマスプレゼントぉ??

  この奇妙で不可思議な事件が?

  サンタクロースからのプレゼント?? 」


セロフィート

「 誰にも邪魔されずに楽しいデートをする為に。

  ワタシからマオへのクリスマスプレゼントです 」


マオ

「 ──は??

  なんて?! 」


セロフィート

「 折角のクリスマスデートを事件や事故で台無しにしたくなかったですし。

  23日 ~ 25日の3日間、事件も事故も起きないようにしました。

  事件や事故を起こし兼ねない人物や逃走中の犯罪者を転移魔法で隔離してました 」


マオ

「 なん……だと?! 」


セロフィート

誕生祭クリスマスも終わりましたし、校庭(運動場)のある学校に転移させ、眠らせたまま放置しました。

  サンタクロースの衣装を着させたのは、誕生祭クリスマス期間だったからです。

  い感じに雪がおおりになってくれて、隠す手間がはぶけました♪ 」


マオ

「 …………じゃあ、雪の下に埋まってる凍死体を作った犯人は──セロ? 」


セロフィート

「 はい♪

  マオへのクリスマスプレゼントです。

  張り切りました♪ 」


マオ

「 ………………マジかよ 」


セロフィート

「 デート、楽しめたでしょう?

  ワタシのクリスマスプレゼントは大成功でしたね♪ 」


マオ

「 ………………………… 」


 「 開いた口が塞がらない 」ってのは、こういうときにこそ使うべきだよな。

 言葉が出ない。

 そうだよな……セロは犯罪や事件,事故を起こす側だ。

 奇妙で不可思議で、人為的に無理そうな事件や事故は全部、セロが起こしている可能性を忘れたらいけないんだ。


 セロが妙に御機嫌だったのは、これの所為だったんだ!!

 とんでもないクリスマスプレゼントじゃないかよ!!

 後世に語り継がれるような事件が、また1つ増えたじゃないか!!


マオ

「 セロ──、いくらなんでもり過ぎじゃないかな? 」


セロフィート

「 はい?

  犯罪者と犯罪者予備軍を纏めて掃除が出来ました。

  やり過ぎではないでしょう?

  米●町の治安も多少はくなる筈です? 」


マオ

「 疑問系はめろ~~ 」


 セノコンとマオキノは可愛い粒羅な瞳をキラキラと輝かせて、セロを見上げている。

 感激しているみたいだ。

 セノコンとマオキノにのセロは、ヒーローなのかも知れないな。

◎ 6:30 ~ 9:30の3時間で、2話を書けました。

  朝っぱらか「 何を書いてるんだか 」って笑っちゃいます。

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