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✒ お祓いの依頼 8


マオ

「 えぇと──、なんで和式を洋式にリホームする必要が有ったんだ?

  理由は聞いたの? 」


住人の女性

「 さぁ…………詳しい事情は知りません。

  あの頃は陰陽師様を信じていましたし、信頼していましたから……。

  主人なら理由を知っているかも知れませんが──、今はけんがいへ単身赴任しているので…… 」


霄囹

「 そういう事なら仕方無い。

  事情は陰陽師にゲロってもらうしかないな。

  クックックッ──いねぇ~~~~。

  どんなざんを聞けるか楽しみだぁ~~~~ 」


マオ

「 シュンシュン、悪役みたいな悪い顔してるぞ! 」


住人の女性

「 あの……その陰陽師様なのですが…………10年前に亡くなられました…… 」


マオ

「 えっ??

  亡くなった??

  もうないって事?? 」


住人の女性

「 はい…………。

  陰陽師様の神社へ足を運んだときに神社が建っていた場所が更地となっていて、主人と驚きました。

  なにが遭ったのか御近所の方に聞きましたら、陰陽師様が亡くなられて半年も経っていた事を知りました。

  神社が更地となっていたのは陰陽師様の遺言だったとも聞きました…… 」


マオ

「 じゃあ、今から陰陽師が暮らしていた神社に行っても更地………… 」


住人の女性

「 いえ、更地にしたあとぐに売れたらしく、アパートが建つ予定だと聞きました 」


マオ

「 アパート……。

  じゃあ、今は更地じゃなくてアパートが建ってるのか……。

  シュンシュン、10年も前に死んでたら本人にはなしを聞けないな…… 」


霄囹

「 フン──。

  ほんとうに死んだのか怪しいねぇ。

  更地にしたあとぐに買い手が付いて売れたんだろ?

  アパートの建設予定地にされていた──。

  計画的な犯行じゃないか。

  まぁいさ、生きてようが死んでようが僕には関係無いからな 」


マオ

「 まるで事件を起こした犯人みたいな言い方をするな~~。

  決め付けるの早くないか? 」


霄囹

「 陰陽師とのえんが切れたあといたんだ?

  このまないことがらは起きていたのか? 」


住人の女性

「 はい…………。

  陰陽師様に相談が出来なくなってもくない事は起きていました……。

  むすめが中学生になった頃から鼻炎がひどくなって、アレルギー性鼻炎になったんです。

  それからはさま(ざま)なアレルギー症状に悩ませれるようになりました……。

 くなるどころか重症化して…………学校へもかよえる状態ではなくなってしまったんです…… 」


  奥さんのはなしでは、むすめさんのアレルギーを調べる為に旦那さんと一緒に病院へ行って、むすめさんの検査をしてもらったらしい。

 だけど、検査結果では異常無しと出て、「 アレルギー反応も一切無い 」って言われたらしい。

  奥さんのときと同じで「 なんの異常も見られない健康たいです 」と言われて、「 健康たいの方には薬は出せません 」って言われて断られたらしい。


 勿論、むすめさんの場合もあちこちの病院へ行ってすみ(ずみ)まで検査,診断,診察をしてもらったけど、検査結果も診断結果も診察結果も “ 異常無し ” だったらしい。

 「 病院は信用出来ない! 」って事で、薬局で買った薬をむすめさんに飲ませる事にしたみただけど、薬を飲むたびき戻していたらしい。

 病気と診断してもらえないから入院もさせてもらえなくて、自宅で寝たきり生活をしていたそうだ。


 毎日、つらそうにくるしんでいるむすめさんの事で悩んでいた旦那さんと奥さんは、相談する人がなくて途方に暮れていたらしい。

 そんなとき、旦那さんと奥さんの共通の友人夫婦が訪ねてたそうだ。

 友人夫婦はけんがいで暮らしてるんだけど、トイザライクパークに遊びに行った記念に──って事で、トイザライクパークで買ったお土産を持参して顔を見に寄ってくれたそうだ。


 そのとき、友人夫婦にむすめさんの事を話したら、物凄い能力ちからを持つ霊能力者のはなしを聞かされて紹介されたんだとか。

 友人夫婦は霊能力者のファンクラブにはいっている入会歴の長い会員で、友情紹介って形で面会が出来るように取り計らってもらえたらしい。


マオ

「 ──陰陽師の次は霊能力者か。

  冷静にはなしを聞いてる第3者の立場から言うと、バリサン怪しい感じがプンプンするんだけど…… 」


住人の女性

「 ………………そう……ですよね……。

  当時の事を改めて話してみると私も……一寸ちょっと………………。

  でも──、霊能力者様の能力ちからは本物でした 」


マオ

「 そうなの? 」


住人の女性

「 はい!

  たしかです。

  主人と見ましたし、むすめじかに体験しましたから。

  間違いありません! 」


霄囹

「 なら、そのまま続きを聞かせてくれ。

  どんな奇蹟を使ってくれたのか興味が有るからな 」


住人の女性

「 勿論です!

  でも──、『 これは奇蹟ではなく、超能力の一端です 』と言っていました。

  『 霊能力者様なのに超能力?? 』と思いながら、当時は霊能力者様のはなしを聞いていました 」


マオ

「 霊能力者で超能力も使える?

  霊能力と超能力の2つの能力ちからを使えたって事かな? 」


霄囹

「 霊能力と超能力は言い方が違うだけで、同じ能力ちからだぞ。

  かみさまほとけさまさつさまと分けて呼ばれているが、太陽系に太陽が1つしか無いように──、本来は同じエネルギーしているんだ。

  “ こめ ” と言うか “ ライス ” と言うかの違いだな。

  わざ(わざ)区別する必要は無いんだ 」


住人の女性

「 そ……そうなのですか?

  …………亡くなられた陰陽師様とは違う事を言われるのですね…… 」

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