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⭕ お祓いの依頼 3


霄囹

「 大勢の乗客が利用して乗り降りするような乗り物──、電車,バス,飛行機,船,タクシーには、特に多くのざんりゅうねんたいざんりゅうれいたいが見られるんだ。

  いくら人間に無害だとしても、それがすべて見える奴は腰を抜かして立てなくなるだろうな 」


マオ

「 見えない奴に限る──ってヤツだな。

  でもさ、シュンシュンにも、見えてるんだよな?

  平気そうにしてるじゃん 」


霄囹

「 僕は人間じゃないからな。

  大抵の異形,怪異,霊的存在を恐れる事は無い。

  よどみに対しても抵抗りょくが有るし、影響を受けにくい体質でも有るからな 」


マオ

「 じゃあさ、地縛霊を見掛けたら周囲にはよどみが “ 集まってる ” って思えばいんだな?

  なるべく近付かないように気を付ければいんだ? 」


霄囹

「 そう言う事だ。

  地縛霊はよどみを引き寄せるから事故が起こり易くなるんだ。

  よどみに引き寄せられて怪異も集まる。

  にくがんでは見えない怪異が “ 悪戯をして ” 故意に事故を起こさせる場合ケースも有るんだ。

  地縛霊を見掛けたら早急に供養して、よどみを分散させてやれば、事故が多発する場所ではなくなる。

  地縛霊だけを供養してもよどみを放置していると怪異が集まるから、地縛霊を供養しても意味は無いな 」


マオ

「 結局はよどみをするしかないのか……。

  でもさ、よどみも見えないんだろ?

  どうやってくうちゅう分散させるんだ?

  仮によどみが見える人間がたとしても、どうにかは出来ないだろ 」


霄囹

「 だから、プロに頼むんだろ。

  その為の陰陽師じゃないか。

  僕ならよどみを御札へ吸引する事が出来る。

  よどみを吸引した御札は燃やしてしまえばい。

  ごく簡単な依頼で、僕は50万を稼ぐ事が出来るんだ! 」


マオ

ほんにボッタクリだよな~~。

  被害者の足元を見てに稼いでるんだな 」


霄囹

「 あのなぁ~~~~。

  なんも言うが、慈善事業やボランティアじゃないんだ。

  商売としてんだ。

  商売は稼いでナンボだからな!

  利益を出す為に取れる所から遠慮無く骨の髄までしぼり取らないといけないんだ 」


マオ

「 シュンシュンもセロみたいな事を言うんだもんな~~ 」


霄囹

「 当然だろ。

  カネは僕をうららないからな!

  当分は紙屑にならないだろ?

  僕は札束の温泉にはいりたいんだ 」


マオ

浴槽バスタブじゃないんだな……。

  金貨の山に埋まった事なら有るけど、さん(ざん)な目に遭ったからな……。

  オレは札束の温泉も遠慮したいよ 」


霄囹

なんて贅沢な奴だな!

  金貨の風呂だの札束の温泉は貧乏人がかは叶えたいと思う欲望だってのに── 」


マオ

「 シュンシュンは貧乏人じゃないだろ…… 」






マオ

「 今回の依頼をシュンシュンにした霊能力者のめいよどみが見えたり、ざんりゅうねんたいざんりゅうれいたいが見える人なのか? 」


霄囹

「 あぁ、見えるな。

  見えないのに嘘をいて商売をすれば、きょざいざいで逮捕される事になる。

  霊能力者,超能力者はきょと紙一重なんだ。

  オカルト業界で霊能力者として稼ぎたいなら、ずは見えないとはなしにならない。

  超能力者は対象をはらう必要が無いから、見えなくてもなん問題は無いが──、霊能力者は対象をはらう事でカネを稼ぐからな。

  最低でも見えていないといのちを落とす事になる。

  なんせ死と背中合わせのいのちけの商売だからな 」


マオ

「 そう言えば──、一寸ちょっと前にTVテレビに出ていた霊能力者が逮捕されてる報道が続いてたよな。

  もしかして、アレはシュンシュンの仕業だったのか? 」


霄囹

「 馬鹿言えよ。

  僕が同業者を狩る訳ないだろ。

  偽物インチキ同業者の存在は本物である僕を引き立たせてくれるのない貴重な存在なんだぞ!

  セロフィートに売った奴はるけどな…… 」


マオ

るのかよ。

  なんで同業者をセロに売ったんだ?

  大事な引き立て役なんだろ? 」


霄囹

「 裏で宗教を悪用して稼いでいたからさ。

  マオもセロフィートから宗教や信仰の事は聞いてるだろ。

  霊能力者,超能力者として個人経営で稼ぐには問題無いんだ。

  だが、宗教と関連けて商売するのは御法度だ 」


マオ

「 えっ……陰陽師だって元は宗教だろ?

  シュンシュンだってアウトじゃんか 」


霄囹

「 あのなぁ、僕は異形だ!

  人間じゃないんだから “ アウト ” にならないんだよ!

  異形に人間の決まり(ルール)は適用されないからな。

  第一、僕は教祖なんてもんには興味が無いし、信徒もらない。

  そもそもだ、宗教をからめて商売なんかしてみろよ、セロフィートに消されるだろが!! 」


マオ

「 それもそうだな。

  〈 (原質)(みなもと) 〉に変換されて輪廻の流れに還っちゃうもんな★ 」


霄囹

「 僕は自分の保身を守る為に、にもばちたり事をして稼いでる悪どい同業者をセロフィートにチクって売ってるだけさ 」


マオ

「 シュンシュン……。

  セロに尻尾を振って御機嫌取りしてるんだな 」


霄囹

「 生きる為ならいくらでも尻尾を振ってやるさ!

  僕にはまだ(まだ)やりたい事が有るからな! 」


マオ

「 聞かないでおくよ。

  でもさ、霊能力者,超能力者として商売するにしても、工夫すればに稼げるじゃんか。

  なんで宗教に手を出すんだ?

  ばちたりな事だって分からないほど、馬鹿じゃないだろ? 」


霄囹

「 分からない馬鹿だから宗教を悪用して稼いでるに決まってるだろ。

  分かってて悪用してる馬鹿もるぐらいだぞ。

  いか、昔から『 しんじんも鰯の頭から 』って言われるように、鰯の頭だろうが、道端に転がっている石ころだろうが、手を合わせていっしんに拝んで念ずれば、案外と不思議なちからはたらいて、へんりんを見る事は出来るもんだ。

  だが、それはこの世の中には、人知ではけっしてはかり知れない “ 不思議なちからが存在している ” って事を教える為に見せられる不思議でしかない。

  人間ってのは面白いもんで、切羽詰まった人間は不思議を1見せられただけで盲信してしまう。

  視野がせまくなり、周りも見えなくなり、りょふんべつままならなくなり、正常な判断がむずかしくなる。

  を利用されるんだ。

  怪しい宗教のカモ(信者)にされ、家庭崩壊をまねき、借金地獄へ向かうのさ。

  くちではなんとでも言えるし、信者カモたくみなじゅつだますなんて簡単だ。

  しんじんぶかい人間は御人好しが多いからな、洗脳だってマインドコントロールだって、コツさえ掴めればイチコロりんだ。

  楽勝にカネみついでくれる愚かで馬鹿なカモ(信者)を増やせる。

  欲に目がくらむと罪悪感もいだかず、つみの意識も感じる事が無く、(諸天善神)(諸佛諸菩薩)の存在を悪用して冒涜するのさ。

  ほん(諸天善神)(諸佛諸菩薩)の存在を信じていれば、宗教に手を出し、信者を増やし、純粋なしんこうしんを利用して稼ごうなんて事はず考えない。

  そもそも、霊能力,超能力を商売の道具にしてカネ稼ぎに利用する事はしない!

  “ ひとだすけ ” なんてい事を言ってるが、報酬やギャラを受け取っている時点でアウトな事をしてるんだ。

  本来は霊能力,超能力は好き勝手,得手勝手に使っても能力ちからじゃない。

  知らないから仕方無いんだが──、能力ちからを使ってひとだすけがしたいなら、『 ラクして稼ぎたい 』って欲望を一切捨て去り、金銭は一切受け取らず、無報酬ですべきだ。

  能力ちからを使わなくても、カネは稼げるんだからな 」


マオ

「 早いはなしが、わるが働くから能力ちからく使いこなして稼げるんだよな 」


霄囹

「 そういう事だ。

  頭の回転が早いんだ。

  きょと紙一重なのが分かるだろ?

  1歩間違えれば犯罪者の仲間りだぞ 」


マオ

「 シュンシュンは完全に犯罪者がわだもんな★

  説得力あるよ 」


霄囹

「 ウインクするなよ(////)」

◎ 訂正しました。

  抵抗ちから ─→ 抵抗りょく

  関連けて ─→ 関連けて

  カネ貢いでくれる ─→ カネみついでくれる

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