✒ 列車に乗ろう 1
◎ 読者の皆さん、御早う御座います。
朝早くから作品を読みに来てくださり有り難う御座います。
昨日は休日だったからか、午前8時には241PVもあり、吃驚しました。
2月29日だけで、267PVも有り難う御座いました。
──*──*──*── フィールド・荒野
マオ:セロー
「 うわぁ~~~~。
見渡す限りの荒野だな。
此処をひたすら進むのかよ…… 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 線路が続いているけど、何処に続いてるんだろう? 」
霄囹:ゲンブ
「 何してるんだ。
列車に乗るぞ 」
マオ:セロー
「 列車??
この荒野に列車が走るのか? 」
霄囹:ゲンブ
「 当たり前だろ。
列車に乗らないと【 セントクリファードの追憶 】の舞台に行けないんだ。
≪ 忘却の都 ≫へ行くには列車に乗るしかない。
駅に向かうぞ 」
オレ達は広大な荒野の中に居た。
≪ 砂漠の町 ≫に到着して、無事に依頼を達成させてからは《 冒険者斡旋所 》で色んな依頼を受けた。
【 セントクリファードの追憶 】のクエストに辿り着く為にゲンブが提示してくれた最短距離で依頼やクエストを達成して、漸く此処まで進める事が出来た。
広大な荒野のには線路が続いている。
荒野を歩いて移動しなくて良いみたいで助かった。
【 セントクリファードの追憶 】のクエストを受ける為には≪ 忘却の都 ≫へ行く必要があって、此から駅を目指して移動するみたいだ。
マオ:セロー
「 駅には徒歩で向かうってのがな~~。
駅行きの馬車は無かったのか? 」
霄囹:ゲンブ
「 モンスターを使役してモンスター図鑑を埋める為に決まってるだろ 」
マオ:セロー
「 そういうのは1人の時にしてほしいんだけどな!
エイツ、歩きっぱなしだけど足は大丈夫か? 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 有り難う、大丈夫だよ(////)
実際にはベッドの上で仰向けで寝てる状態だし、ゴーグルだから疲労感も感じないからね 」
マオ:セロー
「 メットは疲労感も感じるんだっけ? 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 うん。
多少の疲れや痛みを感じれるみたいだね。
味覚や嗅覚も感じるらしいし──、凄いよね。
流石に高くて買えないけど! 」
霄囹:ゲンブ
「 メットだけの販売もされてるが、専用の座椅子も販売されているみたいだな。
最新式のマッサージ機みたいな感じで、高級品らしいぞ 」
マオ:セロー
「 うわ~~。
それを使って【 VWG・MMQ 】に[ ログイン ]してる冒険者が居るんだな 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 あははっ、想像も付かないよね! 」
霄囹:ゲンブ
「 駅に着いたら≪ 忘却の都 ≫行きの列車に乗車するぞ 」
マオ:セロー
「 ゲームの中で列車に乗る事になるとは思わなかったよ。
楽チンで助かるぅ~~ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 本当だね。
どんな車両が有るのか楽しみだよね 」
霄囹:ゲンブ
「 何を暢気な事を言ってるんだ。
列車が発車したら、シナリオが始まるんだぞ 」
マオ:セロー
「 は?
どゆことだよ? 」
霄囹:ゲンブ
「 走行中の列車が奇襲に遭うんだ。
所持しているイベントアイテムに依ってシナリオの内容は違うが、シナリオを解決させないと列車は目的地の≪ 忘却の都 ≫に到着しない様になってるんだ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 待って、ゲンブ。
“ 達成 ” じゃなくて “ 解決 ” って??
解決させたら達成じゃないの? 」
霄囹:ゲンブ
「 走行中は所持しているイベントアイテムの数だけシナリオが発生する仕組みになっているんだ。
僕達が所持しているイベントアイテムは〔 人魚の涙 〕〔 エステナの指輪 〕〔 ジェビスの万年筆 〕の3つだ。
3つのイベントアイテムを所持して列車に乗車する。
密室の列車で解決させるシナリオは3件だ。
解決させる迄は≪ 忘却の都 ≫の駅には到着しないから覚悟しとけよ 」
マオ:セロー
「 えぇ!?
聞いてないんだけどぉ!! 」
霄囹:ゲンブ
「 今、話したろ。
〔 人魚の涙 〕〔 エステナの指輪 〕〔 ジェビスの万年筆 〕のイベントアイテムで発生する隠しシナリオで入手するアイテムは【 セントクリファードの追憶 】のクエストを達成させる為に必要なんだ。
意地でも解決させて、アイテムをゲットするぞ!!
良いな! 」
マオ:セロー
「 スパルタだな~~ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 道程は長いね…… 」
移動中に遭遇するモンスターを倒しながら、目的地の駅を目指す。
シュンシュン──ゲンブはモンスターを式神にする為、弱らせたモンスターの名前を奪っては次々にモンスターを使役していった。
ゲンブは戦闘を楽しんでいるし、満足そうだ。
沢山のモンスターを使役したって、肝心の式神として使うのは一部のモンスターだけなのに……。
こういうのは日本全国にピカチ◯ウ旋風を巻き起こしたポケ◯トモンスターと類似してると思う。
ポケ◯トモンスターでは、ポケ◯ットモンスターをくれた博士に預けてるんだっけ??
流石に【 VWG・MMQ 】では自重してポケ◯トモンスターは登場させないよな??
──*──*──*── 駅
エイツ・クロード・エンデミン
「 やっと到着したね。
貴族が暮らす豪華な屋敷みたいな外観だね 」
マオ:セロー
「 ……………………本当に此処が駅なのかよ?
まんま貴族の屋敷じゃんかよ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 中庭も綺麗だね。
駅なのに庭園の見学も出来るみたいだよ 」
霄囹:ゲンブ
「 庭園に入るなら入場料が必要だぞ。
扉を開けたら中は完全に駅さ。
ホームが幾つも在るから迷うなよ。
僕達が乗る列車は11番ホームの≪ 忘却の都 ≫行きだぞ 」
マオ:セロー
「 11番ホームなんて随分と遠いんだな。
エスカレーターやエレベーターが有れば良いんだけどな…… 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 あはは…………無いだろうね 」
話しながら貴族邸風に作られている中庭を歩いて正面の扉を目指して歩く。
本当に貴族の屋敷みたいで扉の中が駅になっているのか疑わしく思っていたけど──、実際にはちゃんと改札口が設置されていて、駅になっていた。
扉を開けたらハイテクな改札口にお出迎えされるなんて近代的なんですけどぉ!?
エイツ・クロード・エンデミン
「 うわぁ~~!!
まるで銀河鉄道◯◯◯に登場する列車が沢山あるね!! 」
エイツは瞳をキラッキラと輝かせてプラットホームに停車している列車を見ている。
エイツ・クロード・エンデミン
「 【 VWG・MMQ 】って最高だよね!
レトロな列車から未来型の列車が揃ってるなんて── 」
マオ:セロー
「 エイツ、嬉しそうだな 」
霄囹:ゲンブ
「 はしゃぐのは良いけど11番ホームに行くぞ 」
マオ:セロー
「 結構、冒険者も居るんだな 」
霄囹:ゲンブ
「 駅は解禁されたばかりだからな。
物珍しくて見に来てるんだろ。
当分は賑やかだろうな 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 サクラ──NPCも多いよね。
駅って感じがするな~~。
ガラガラの駅なんて寂しいもんね 」
マオ:セロー
「 列車に乗ったら[ セーブ ]は出来るのか? 」
霄囹:ゲンブ
「 戦闘中以外なら[ セーブ ]は可能な筈だ。
心配なら乗車前に[ セーブ ]すれば良いさ 」
マオ:セロー
「 そうだな。
確かにNPCが多いな 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 はぁ…………。
写真に撮って残せたら良いのにな…… 」
どうやらエイツは駅をとても気に入ったみたいだ。
──*──*──*── 11番・プラットホーム
目的のプラットホームにに到着したら、乗車する前に[ セーブ ]を済ませた。
どうやら他にも≪ 忘却の都 ≫を目指す冒険者が居るみたいだ。
次々と列車に乗車している。
当然、NPCも乗車している。
霄囹:ゲンブ
「 よし、僕達も乗車するぞ── 」
列車に乗車をして、切符に書かれている番号の座席に座る。
暫く待っていると、列車がガコン──と動いて発車した。