✒ NEWフレンド 4
──*──*──*── 防具屋
マオ:セロー
「 エイツさん、居ます? 」
エイツ
「 セロー!
どうしたの?
随分と早く戻って来たね 」
マオ:セロー
「 噴水広場でギルドメンバーと会えたので、エイツさんに紹介したくて戻って来ました 」
エイツ
「 えっ?
それで態々── 」
マオ:セロー
「 はい♪
紹介します。
ワタシと共に〈 S・G 〉を立ち上げた、ゲンブさんです 」
霄囹:ゲンブ
「 お前が “ 妖精憑き ” のエイツ──か。
我は召喚士のゲンブだ 」
エイツ
「 は…初めまして(////)
僕は──エイツ・クロード・エンデミンです。
“ エイツ ” と呼んでください(////)」
霄囹:ゲンブ
「 エイツ・クロード・エンデミン──。
長い名前だな。
中二病とやらを患っているのか? 」
マオ:セロー
「 ちょっ──、ゲンブさん!
エイツさんに失礼です 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 あ~~と…………最初は “ エイツ・クロード ” だったんだけど…………妖精王と契約をしたら、“ エンデミン ” が付いちゃって……。
番契約で夫婦になっちゃったみたいで………… 」
霄囹:ゲンブ
「 妖精王と番契約か──。
流石はUKだな。
妖精王は謂わばUECという訳か── 」
マオ:セロー
「 UECです? 」
霄囹:ゲンブ
「 UKに登場するキャラクターは──、UKC,UC,UECの3種類だ。
レアなのは謂わずと知れたUECだな。
本来、UECは戦闘で勝利し、倒さなければ仲間にならない設定の筈だ。
だが──、エイツの場合は何故か “ 番契約 ” により妖精王と夫婦となっている。
気付かぬ内に特殊な隠しシナリオを攻略したのだろうな。
大した冒険者だ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 特殊な隠しシナリオ……。
そんな隠しシナリオなんてあったかな?? 」
霄囹:ゲンブ
「 何にせよ、エイツさえ良ければ〈 S・G 〉のギルドメンバーとして受け入れても良いぞ。
無神経で心無い冒険者達からの嫌がらせも減らせるだろう 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 えっ?!
セローとゲンブさんのギルドに加入しても良いんですか??
………………でも、僕は “ 妖精憑き ” なんですよ?
ギルドに加入したら……きっと……ううん、絶対に迷惑を掛けてしまいます!! 」
霄囹:ゲンブ
「 気にするな。
別にメンバーを増やす為にギルドを立ち上げた訳では無いからな。
土地を買って拠点を建てるつもりもない。
ギルドを立ち上げたのはEM使役する為だ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 えっ?
えく……えっ…………?? 」
マオ:セロー
「 ゲンブさん、EMとは何です?
初めて聞きますけど── 」
霄囹:ゲンブ
「 ギルドランクを上げるとEDに挑戦出来る様になる。
EDにはLV500以上,ランク4 ~5のEMが出現する。
ギルドランクを上げるには《 冒険者斡旋所 》で受ける依頼の全てを個人ではなく、ギルド名を出して受け、達成,解決させる必要がる。
ギルド名で受けた依頼を1人で達成,解決させても問題は無い。
《 酒場 》で受けるクエストは個人向けの為、ギルド名では受けられない。
上がるのは冒険者ランクだけだが、複数でクリアしても問題は無い 」
マオ:セロー
「 “ 依頼 ” と “ クエスト ” は違うのですね。
知りませんでした 」
霄囹:ゲンブ
「 知っておけ。
我は無闇にメンバーを増やす気はない。
エイツが加入しても迷惑とは思わぬから安心しろ。
寧ろ、加入希望者に避けてもらえるなら此方としては有り難い限りだ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 僕が……お役に立てるのは嬉しいです(////)
ギルドに加入させて頂いても良いですか? 」
マオ:セロー
「 勿論です 」
霄囹:ゲンブ
「 手続きを済ませるぞ 」
という訳で──、エイツと友達登録しているオレがその場でエイツのステータス画面へ “ ギルド招待メール ” を送信する。
エイツは直ぐに “ ギルド招待メール ” を開けて “ ギルド加入メール ” をオレのステータス画面に返信してくれた。
エイツが返信してくれたメールをオレと友達登録しているゲンブと共有する。
ゲンブがエイツの〈 S・G 〉ヘ加入した報告メールを運営へ送信して、手続きを済ませてくれた。
運営からメールを受信した報告は来ないけど、晴れてエイツは〈 S・G 〉のメンバーに加わる事が出来た。
エイツが加わってくれた事で、ギルドメンバーが3名になった!!
霄囹:ゲンブ
「 改めて、今から宜しくな、エイツ 」
マオ:セロー
「 改めて宜しく御願いします、エイツさん 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 此方こそ、宜しく御願いします(////)」
霄囹:ゲンブ
「 我の事も “ ゲンブ ” と呼び捨てで構わない。
互いに畏まった話し方は此処迄にして、素で話すとしよう 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 ……………………素で?? 」
霄囹:ゲンブ
「 玄武になりきるのは思った以上に疲れるんだ。
タメ口で良いからな! 」
マオ:セロー
「 大賛成ぇ~~♥
やっぱり、シュンシュンも疲れるんだな~~♪ 」
霄囹:ゲンブ
「 嬉しそうな顔で言うな!
『 シュンシュンは止めろ 』って言ってるだろ。
何度も言わせるんじゃない! 」
マオ:セロー
「 御免って!
そう怒るなよ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 …………………………………………………えぇっ??
口調が変わった!? 」
マオ:セロー
「 あ~~と…………御免な、エイツ。
此方が素なんだ。
今迄はセロの口調を真似て喋ってただけなんだ(////)」
エイツ・クロード・エンデミン
「 容姿に似合わず声が若くて幼いと思ってはいたけど…… 」
マオ:セロー
「 御互いメンバーになった事だし、エイツも気楽に素で話してくれて良いよ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 あはは…………。
僕は──、自称以外は素だから大丈夫だよ。
有り難う(////)」
霄囹:ゲンブ
「 そうなんだな。
現実でも男装は出来るだろ? 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 あ~~と……………………立場上、出来なんだよね……。
ははは…… 」
マオ:セロー
「 【 VWG・MMQ 】って良いよな。
好きな容姿を細かくキャラメイクが出来るんだからさ!
オレは現実では身長が低いから、高身長を堪能が出来て嬉しいんだ♥ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 へぇ、セローは身長が低いの?
僕は現実と同じ身長に設定してるよ。
目線が高いと変な感じがするから(////)」
霄囹:ゲンブ
「 セローは150cmだもんな! 」
マオ:セロー
「 シュンシュンだって同じ高さだろ! 」
霄囹:ゲンブ
「 僕は優しいからな。
セローに合わせてるんじゃないか。
感謝しろぉ~~ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 2人は仲が良いんだね 」
霄囹:ゲンブ
「 兄弟だからな 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 きょうだい?? 」
霄囹:ゲンブ
「 僕等は異母兄弟だ。
今時珍しい7人兄弟だぞ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 …………………………異母兄弟が7人??
7人共母親が違うって事?? 」
マオ:セロー
「 まぁ、そうなるかな…… 」
忘れがちだけど、そういう設定で生活してるんだったな。
マオ:セロー
「 父親は既に他界してるから、オレ達は長男と暮らしてるんだ。
長男が保護者って感じかな 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 へぇ………………中々複雑そうな家庭なのかな…… 」
マオ:セロー
「 そんな事は無いよ。
皆仲良いし。
唯一の家庭持ちが4男だけど、他県で暮らしてるんだ。
長男は他県で本屋を経営してるよ。
次男は弓道家,3男は占い師,5男は囲碁 好きが講じて全国を飛び回ってるよ。
6男のオレは長男の本屋を手伝ってるし、7男のゲンブはオカルト関連の事務所で働いてるんだ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 へぇ、皆職業が違うんだね 」
霄囹:ゲンブ
「 4男以外は全員、同じ自宅通いさ。
顔を会わせる時なんか殆んど無いけど、皆囲碁をするからLINEで連絡し合ってるんだ。
スマホは便利だよな 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 LINEでやりとりしてるんだね。
兄弟仲が良くて羨ましいよ 」
マオ:セロー
「 エイツにも兄弟が居るんだ?
似てるな! 」
生まれた順番から行けば、セロ,オレ,幻夢さん,シュンシュン,玄武さん,挧氤さん,弓弦さんの順番になるんだけど、今回の家族設定は前以てシュンシュンと相談して、オレとシュンシュンを順番を変えている。
今回の家族設定は、セロ,幻夢さん,玄武さん,挧氤さん,弓弦さん,オレ,シュンシュンにして、母親違いの兄貴が5人も居るって事にしたんだ。
全員が独身なのはおかしい──不自然かも知れないから、既婚者の挧氤さんを入れて母親違いの7人兄弟にしてみた。
父親が1人で母親が7人も居るって、どんなカオスだよ……。
幻夢さん,シュンシュン,玄武さん,挧氤さん,弓弦さんの故郷では、貴族の一夫多妻は普通の事らしいし、オレの故郷でも国王は妻を何人でも持ってるから対して違和感は無いんだけど──、≪ 日本国 ≫は一夫一妻が当たり前だから、エイツには不思議に思われたかも知れない。
“ 複雑な家庭 ” って思われちゃったみたいだしな~~。
う~~ん、もしかして設定を間違えたかな??
異母が7人よりも4人か3人にしとけば良かったかも??
霄囹:ゲンブ
「 エイツ、防具のオーダーメイドは済んだのか? 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 あ、うん。
セローが素材を出してくれたから無事に済んだよ。
出来上がったら通知が来るみたいだね 」
霄囹:ゲンブ
「 そうか。
専用の防具が完成したら、素材を出してやるから好きにカスタマイズしろよ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 えっ?!
オーダーメイドで作った防具ってカスタマイズが出来るの?
初めて聞いたけど…… 」
霄囹:ゲンブ
「 特殊な素材を使えばカスタマイズを出来るんだ。
武器も装飾具もカスタマイズが出来るから──。
この際だ。
序でに武器と装飾具もオーダーメイドで作れ 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 ええっ?!
幾らなんでも、そんなの悪いよ! 」
霄囹:ゲンブ
「 僕もセローも装備品なんて買わないし、カスタマイズもしない。
貯まるだけで使う事が無いんだ。
先の事を見据えたら余裕の有る時にこそ、装備を万全に備えておくもんだろ。
エイツの武器は剣だよな?
確か《 セントクリファードの追憶 》のクエストをクリアすると報酬として “ 精霊王の剣 ” をゲット出来た筈だ。
モンスターのLVもランクも高いから装備を整える必要が有る。
《 武器 》と《 装飾屋 》にも行くぞ!
その前に此処でオーダーメイドのブーツも作って貰え 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 ええっ?!
ブーツ迄?!
……………………………………有り難う(////)」
霄囹:ゲンブ
「 《 セントクリファードの追憶 》のクエストを受けるには、冒険者ランクBになる必要が有るから、先ずは個人でランク上げを頑張れ。
僕はモンスター集めに忙しいから、セローに手伝って貰えよ。
セロー、素材を出し合うぞ。
折角だから最高の素材でブーツを作らないとな! 」
マオ:セロー
「 持ってても使わないから、売るしか無いもんな。
エイツの役に立てるなら大歓迎だよ! 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 ……………………僕なんかの為に本当に有り難う(////)」
マオ:セロー
「 泣くなよ、エイツ! 」
霄囹:ゲンブ
「 そうだぞ。
【 VWG・MMQ 】のサービスが終了する迄、エイツは〈 S・G 〉のメンバーだからな。
確りギルドランクを上げる事に貢献しろよ!
此は未来への投資なんだからな! 」
エイツ・クロード・エンデミン
「 うん。
僕に出来る範囲で貢献するよ 」
霄囹:ゲンブ
「 良く言った!」
とまぁ、ゲンブの大奮発でエイツ専用のブーツ,武器,装飾具を全てオーダーメイドで作る事になった。
完成したら、更にエイツに合わせてカスタマイズする事にもなった。
新メンバーが加入して、ゲンブも嬉しいのかも知れないな。