⭕ パーティへのお誘い 2
マオ:セロー
「 パーティの御誘いです? 」
ハッ!! ∑(´□`;)
突然の事過ぎて思わずセロの口調で返しちゃったよ!!
霄囹:ゲンブ
「 ふむ──。
我等は既にパーティを組んでいるのでな、遠慮しておこう 」
マオ:セロー
「 そうでしたね。
パーティの御誘いは他を当たっていただけますか? 」
仕方無い。
此処は最後までセロの口調で乗り切るしかない──かな?
あああああああ……セロが今迄どんな口調で話してたのかまともに思い出せないぃ~~~~!!
ピぃぃぃぃンチぃぃぃぃ~~~~!!
???
「 そんな冷たい事、言わないで★
冒険者の誼じゃないのよ。
アタシの名前はパトリシニアス。
気軽に “ パティ♥ ” って呼んでちょうだい 」
霄囹:ゲンブ
「 初対面の筈だが、馴れ馴れしいな 」
マオ:セロー
「 ワタシは “ セロー ” と言います。
此方は── 」
霄囹:ゲンブ
「 勝手に自己紹介を始めるな。
我は “ ゲンブ ” だ 」
パトリシニアス
「 そうなのね。
宜しくね、セロー,ゲンブ。
こんな出で立ちをしているけど、アタシの職業は “ 魔法騎士 ” なの。
貴方達の職業を聞いても良いかしら? 」
マオ:セロー
「 ワタシの職業は “ 吟遊詩人 ” です 」
霄囹:ゲンブ
「 我の職業は “ 召喚士 ” だが 」
パトリシニアス
「 えっ?!
吟遊詩人と召喚士ですって?!
使えな──………………御免なさい…… 」
マオ:セロー
「 面と向かって “ 使えない ” とは失礼な女性です 」
霄囹:ゲンブ
「 全くだな。
だが、好都合だ。
“ 使えない ” 職業の我等を勧誘する事は諦めてくれるのだろう? 」
パトリシニアス
「 …………………………勧誘だなんで……人聞きが悪いわ……。
吟遊詩人や召喚士なら戦闘でモンスターを倒すのに苦労するでしょ!
アタシとパーティを組んでくれたら前線でモンスターを倒してあげるわ 」
マオ:セロー
「 間に合ってます 」
霄囹:ゲンブ
「 うむ、他者の手助けは必要無い。
モンスターなら我の式神が倒すからな 」
パトリシニアス
「 式神ですって??
陰陽師みたいな事を言うのね。
召喚士なのに陰陽師みたいな格好しているし── 」
霄囹:ゲンブ
「 我の趣味だ。
部外者にとやかく言われたく無いのだが 」
パトリシニアス
「 部外者って……。
……………………パーティが無理でも友達登録なら良いでしょ?
友達登録しましょうよ 」
マオ:セロー
「 貴女と友達登録するメリットは何です?
此方にメリットの無い相手との友達登録は遠慮します 」
霄囹:ゲンブ
「 そう言う事だ。
友達登録も他を当たってくれると助かるのだがな 」
パトリシニアス
「 …………………………連れない人達ね。
アタシの誘いを断った事を後悔する事になるわよ! 」
マオ:セロー
「 それは楽しみです。
是非とも後悔させてください 」
霄囹:ゲンブ
「 精々、名の知れた冒険者になってくれ。
我等は自分のペースで【 VWG・MMQ】の世界を楽しみたいのでな 」
パトリシニアス
「 …………………………アンタ達、アタシにした仕打ちを泣いて御詫びする事になるわよ!!
いいえ、させてやるから首を洗って覚悟してなさいよ!! 」
何処かで聞いた事のある様な捨て台詞を悪者が吐くみたいに叫びながら、パトリシニアスさんはオレ達の前から去って行った。
カンカンに怒ってたな。
マオ:セロー
「 ゲンブ──。
オレ達って、パトリシニアスさんが怒る様な事を言ったのかな?
セロなら言いそうな事を取り敢えず言ってみたいんだけど…… 」
霄囹:ゲンブ
「 女は怒りっぽいし、自己中で我が儘だからな。
怒っても気にする事はないさ。
寡黙に広い心で受け止めてやるのが出来る男の優しさってヤツだ。
初対面の奴だし、放っとけよ。
元からヒステリックな女だったんだろ 」
マオ:セロー
「 そ…そうかな~~。
やっぱりセロの真似は難しいや 」
霄囹:ゲンブ
「 中々良い感じだったと思うぞ。
もっと相手をゴミ虫を見る様な冷徹な目で見下してたら、合格点だったぞ 」
マオ:セロー
「 セロは相手をゴミ虫みたいに見ないよ! 」
霄囹:ゲンブ
「 僕はマオの知らないセロフィートを知ってるんだぞ!
もっと僕を敬え 」
マオ:セロー
「 調子に乗るな! 」
霄囹:ゲンブ
「 邪魔が入ったな。
LV上げを再開しよう。
一気にLV20まで上げるぞ! 」
マオ:セロー
「 もっと経験値をくれるモンスターは居ないのかよ…… 」
という訳で──、《 冒険者斡旋所 》で依頼を受けながら、ゲンブと共にLV上げに励む事にした。
◎ 訂正しました。
人聞きが悪いは……。─→ 人聞きが悪いわ……。