⭕ ヴァンプルの宴 6
◎ 読者の皆さん、御早う御座います。
朝早い時間に覗きに来てくださって有り難う御座います。
本日 ~ 21日までは「 活動報告 」通り、午前6時の予約投稿にしています。
◎ 4月12日には何故か221PVもあり、驚きました。
何の投稿もしていませんでしたが、覗きに来てくださった読者さん、有り難う御座いました。
──*──*──*── プリント倶楽部コーナー
店内を歩いて漸く見付けたプリント倶楽部コーナー。
通称 “ プリクラ ” って呼ばれていて、主に女性に人気だったりするらしい。
“ プリ機 ” って言うのは、プリントシール機を省略した略称らしい。
女性向けって事もあってか、実に色んなプリ機が設置されている。
セロフィート
「 マオ、此処がプリクラ…とやらが撮れる場所です? 」
マオ
「 うん、そうみたい。
沢山有るから迷っちゃうな 」
セロフィート
「 ワタシは初めてですし、マオに任せます 」
マオ
「 お、おぅ!
──とは言え、オレも最近プリクラを撮ったばっかなんだ 」
セロフィート
「 そうです? 」
マオ
「 うん。
シュンシュンにせがまれてさ、ホラー系のプリ機で撮らされたんだ。
撮影中は生きた心地がしなかったよ…… 」
セロフィート
「 そうですか。
霄囹さんと──。
霄囹さんには帰ったら詳細を事情聴取しなければいけませんね 」
マオ
「 尋問も程々にな?
シュンシュンはオレの眷属なんだからさ 」
セロフィート
「 善処はしましょう 」
シュンシュン──、御愁傷様だな。
“ 生きた人形 ” って言われている〈 お人形様 〉を生み出した〈 久遠実成 〉にシュンシュンが無事に生還する事を祈っておこうと思う。
聞き届けてくれるかな??
プリント倶楽部コーナーで台数の多いプリ機の物色をして、一般的で無難そうなプリ機を見付けた。
マオ
「 セロ、このプリ機にしよう!
この中に入って写真を撮るんだ 」
セロフィート
「 はいはい。
マオ、身長差はどうします? 」
マオ
「 確か──、踏み台が有った筈だけど── 」
見付けた踏み台を使ってみたけど、約40cmの身長差は簡単には埋まらないみたいだ。
苦肉の策でセロには中腰になってもらう事にした。
マオ
「 えぇと──、何枚か撮るから色んなポーズをするんだ 」
セロフィート
「 ポーズです?
面白そうです 」
どうやらセロもプリクラを気に入ってくれたみたいだ。
数回のポーズを決めて撮ったら落書きタイムに入る。
落書きの殆んどをシュンシュンに任せていたから上手くは出来なかった。
まぁ、オレにしては上出来だと思いたい。
落書きタイムが終わると印刷作業に入る。
待っている間にミニゲームが出来る仕様になっている。
マオ
「 セロ、ミニゲームするか? 」
セロフィート
「 ミニゲームよりマオが欲しいです 」
マオ
「 は?
何言って── 」
セロフィート
「『 マオが欲しい 』と言いました 」
マオ
「 セロ(////)」
セロフィート
「 マオはワタシが欲しくないです? 」
急にどうしたって言うんだ?
何でいきなり──。
マオ
「 ……………… 」
セロフィート
「 マオ、ワタシを見てください。
君はワタシが欲しくないです?
答えてください 」
マオ
「 ……………………欲しい…………です……(////)」
セロフィート
「 ワタシもマオが欲しいです。
両想いですね♪ 」
マオ
「 そ……そだな……(////)」
セロの顔が近い。
あぁ…………キスの距離ってヤツだ。
オレは今からセロと────。
ガコン──って、プリ機から音がする。
どうやらプリントシールの印刷が終わって出て来たみたいだ。
だけど、今のオレは出来上がったプリクラよりもセロとキスをしたいんだ!!
セロフィート
「 出て来ましたね。
マオ、見ましょう 」
マオ
「 ………………………………えぇ~~~~ 」
セロフィート
「 何故嫌そうな顔をしてます?
撮りたがったのはマオでしょうに 」
マオ
「 そだな…… 」
何だよ、セロめぇ!!
さっき迄の台詞は何だったんだよぉ~~!!
すっごく良い感じだっただろぉ~~~~!!
セロはモヤモヤするオレの事なんて気にも止めてないみたいで、出来上がったプリクラを手に持っている。
マオ
「 此がプリクラの普通サイズみたいだな。
シュンシュンと撮った時には、大きいのも有ったんだけどな~~。
何処で間違えたかな?? 」
マオがセロの方を向いて話をている最中、マオの背後では身の潔白を証明しようと呪怨霊が吸血鬼達を相手に大暴れしていた。
ゲームセンター内はまさに阿鼻叫喚の地獄絵図と化していたが、プリクラに夢中なマオが背後で繰り広げられている大惨事の地獄絵図に気付く事は無い。
何故ならば、セロフィートが防音魔法を掛けている事もあり、マオの背後で起きている騒ぎの音が聞こえない様になっているからだ。
更には、仮にマオが後ろを振り向いたとしても、セロフィートの古代魔法で見えない様に目隠しもされている。
外野で起きている騒ぎをマオが知る事は無いのだ。
セロフィート
「 此処にはホラー系のプリ機とやらは有ります? 」
マオ
「 仮に有ってもオレは撮りたくないからな! 」
セロフィート
「 マオ、そう言わずに──。
一緒に撮りましょう 」
マオ
「 嫌だよ!!
プリ機なら他にも有るんだし、もっと撮ろう! 」
セロフィート
「 作るしかない様ですね 」
マオ
「 止めてくれよ、マジでぇ~~~~!! 」
セロフィート
「 プリクラ専用コーナーも設けるとしましょう 」
マオ
「 ………………だったら!
絶景を選べるプリ機とか設置したらどうかな?
季節ごとにプリ機を用意してさ、≪ 日本国 ≫に在る絶景を背景にして撮れる様にするんだ!
行きたくても行けなくて、TVや動画で済ませちゃう人って多いだろ?
学生なんかは学校に行ってるし、高い交通費を使って絶景を見に行けるボンボン学生ばっかじゃないと思うんだよ。
500円で≪ 日本国 ≫の有名な絶景を背景にして撮れるのは安いんじゃないか?
絶景処だけじゃなくて、有名な名所処のプリ機も設置したら良いと思うんだよな! 」
セロフィート
「 作ってみるとしましょう。
他に欲しいプリ機は有ります? 」
マオ
「 乗り物……とか?
車,飛行機,船,ヘリコプター,電車,新幹線──とか、色々と有るじゃんか?
本物みたいに立体的にしてさ、自分で操作して向きとか角度を変えて決められる様にしたり、好きな乗り物を背景にして撮れるプリ機はどうだ?
乗り物好きを釣れるかも知れないぞ?
車は種類が多いからさ、救急車,消防車,パトカー,重機,一般車って感じでプリ機を分けて作った方が良いかも知れないよな? 」
セロフィート
「 他には有ります? 」
マオ
「 季節限定のプリ機とか?
正月,節分,バレンタイン,雛祭り,ホワイトデー,端午の節句,お盆,ハロウィン,クリスマス──とか色んな行事が有るだろ?
背景にしたり、大きさを変えれるスタンプにして押せるプリ機とかは? 」
セロフィート
「 作らせるとしましょう。
折角です、霄囹さんにも監修してもらい、心霊スポットを背景に選べるプリ機も作るとしましょう。
各地のパワースポットのプリ機も用意するとしましょう 」
マオ
「 やっぱ作るのかよ…… 」
セロフィート
「 折角ですし、セロカ会員はP払い出来る様にしましょう。
会員カードをタッチすると自動的にP払い出来ます 」
マオ
「 500Pも使ってプリクラを撮るのか?
なんか勿体無い気がするな~~ 」
セロフィート
「 1P1円ですし。
1回100Pでも良いですけど? 」
マオ
「 現金だと500円で、P払いだと100Pか。
現金を出してまで撮る御客は居そうにないな? 」
セロフィート
「 プリクラコーナーも会員を増やす為の道具ですし。
会員が増えれば、毎月500円×人数分の収入が入ります。
プリ機の料金を安くしても問題無いです 」
マオ
「 そだな…… 」
セロとプリ機の事を話ながら他のプリ機でもプリクラを撮った。
此はデートの良い記念になるぞ!
マオ
「 プリクラ用に手帳でも買って貼ろうかな?
セロ、文房具店に行ってさ、御揃いの手帳を買おうよ 」
セロフィート
「 はいはい。
明日には立ち寄った文房具店も大惨事ですね♪ 」
マオ
「 一々言わなくても良いよ! 」
セロと一緒にゲームセンターを出る。
そう言えば、沢山集まっていた吸血鬼達の姿を見なかったな。
他の場所にでも移動したのかな?
まぁ、良いか。
セロとプリクラも撮れたし、吸血鬼なんてどうでも良いや。
次のデート先は文房具店だ!
──*──*──*── 文房具店
文房具店に立ち寄って、セロと一緒に色んな文房具を見た。
勿論、目当てのプリクラを貼る専用の手帳も忘れずに御揃いで買った。
文房具って意外と奥が深いんだ。
便利さを追及した文具,使い易さを追及した文具,拘りの強い文具,可愛い系の文具,カッコイイ系の文具,不動の人気を誇る定番の文具──、色んな文房具が揃っていて見ているだけでも楽しい。
明日には──って思うと切なくなる。
かと言って引き隠っているのも嫌だしな~~。
早くオレに取り憑いているコイツを何とかして欲しいもんだ。
何としてでも〈 テフ 〉に変換してもらわないとだ!!
マオ
「 文房具を見て回るの楽しかったな!
結構繁盛してる文房具店が閉店に追い込まれるのは切
セロフィート
「 商売敵
マオ
「 セロなら間違い無く言うと思った! 」
セロフィート
「 折角のデートですし、今夜はホテルに泊まりません? 」
マオ
「 ホ……ホテル?!
夜景の見える…………?? 」
セロフィート
「 絶景の部屋を取ってます 」
セロはオレの目の前にホテルのルームキーをチラ付かせてくれる。
マオ
「 用意が良
ホテルには泊まりたいけど、明日
セロフィート
「 安心してください。
《 セロッタ商会 》が経営しているホテルです。
呪
安心して泊まれます 」
マオ
「 そうなんだ?
結界が張られてるなら安心だな!
処
セロフィート
「 マオに取り憑
呼び名がないと無いと不便でしょう?
“ 呪
マオ
「 “ 呪
呼び名を付けるより〈 テ
セロフィート
「 名前を付けて縛りました。
仲良く付き合ってください 」
マオ
「 縛った??
頼むから余計な事をしないで、とっとと〈 テ
セロフィート
「 ホテルの宿泊室へ転移します 」
マオ
「 オレにルームキーを見せる必要あった?! 」
セロフィート
「 此は〈 テ
ワタシにルームキーなる物が必要無い事はマオも知っているでしょう? 」
マオ
「 ………………そだったな……。
じゃあ、何
意味あるのか? 」
セロフィート
「 見せた方がマオもそ
マオ
「 その気って──?? 」
セロフィート
「 マオ、惚
マオもワタシを “ 欲しい ” と言ってくれたでしょうに。
ワタシに嘘を吐
マオ
「 ──っ(////)
嘘な訳ないだろ!!
それじゃあ……今夜は夜景の見える絶景のホテルで……セロと朝まで──?? 」
セロフィート
「 ワタシはそ
今夜は嫌
マオ
「 嫌
──2回も言わせるなよ(////)」
セロフィート
「 宜しい。
久
今夜は特別な夜
マオ
「 う、うん……(////)
そだな(////)」
そんな訳で──、今夜はセロと一緒にセロが用意してくれたホテルに泊まる事になった。
《 セロッタ商会 》が経営しているホテルと言えば、富裕層に高級ホテルを紹介する雑誌に殿堂入
すっかりホテル雑誌の常連で、ホテル雑誌に掲載されているホテルのフロントで会員カードを提示すると会員限定のサービスを受ける事が出来る様
ホテル雑誌は《 セロッタ商会 》が裏で牛
ホテル業界も生き残りを懸けて必死なんだろうな。
だから、あっさりと《 セロッタ商会 》と事業提携を結
《 セロッタ商会 》と事業提携を結
他
セロが古代
セロとオレの足
◎ メール投稿が出来なくなってから、職場も忙しくなりました。
要領の悪い私は貴重な60分の休憩時間を犠牲にして四苦八苦しております。
そんなこんなで作中では、理不尽に無駄に●んで逝く名前もないキャラが多いです。
精神的に追い詰められているので、バンバン●して少しでもストレスを発散させないとヤバいのです。
此からも当分は理不尽に●んで逝くキャラが増えると思われます。
現実
お金が有れば、もっと違う方法で平和的にストレスを発散させる事が出来るのですが、現状は酷しい。
他人の裏金を自由にバンバン使える魔法のブラックカードが欲しいな~~。
誰か作ってくれないかな??