⭕ クリスマス 2
──*──*──*── 1階・居間
セノコン & マオキノ
「「 御早う御座いますエリ 」」
マオ
「 マオキノ,セノコン!
御早う! 」
マオキノ
「 マオ様──、セノコンとボクからのクリスマスプレゼントですエリ。
お受け取りくださいませエリ 」
セノコン
「 マオキノと一緒に奮発しましたエリ 」
マオ
「 有り難な!
マオキノ,セノコン──、プレゼントを開けても良いかな? 」
セロフィート
「 マオ、朝食の後に開けてください 」
マオ
「 分かったよ 」
飾り付けられている綺麗なクリスマスツリーの下には、クリスマスプレゼントの箱が2つ置かれている。
うん──、2つ??
セロもオレにクリスマスプレゼントを用意してくれてるんだよな?
だったらクリスマスプレゼントは3箱ある筈じゃないのか??
マオ
「 セロ──、クリスマスプレゼントが2箱しかないけど、セロのクリスマスプレゼントは何処にあるんだ? 」
セロフィート
「 おや?
クリスマスプレゼントはワタシで良かったのでしょう? 」
マオ
「 あっ──、“ クリスマスプレゼントを用意してる ” って嘘だったんだな!
朝っぱらから糠喜びさせやがってぇ! 」
セロフィート
「 ふふふ(////)
セノコンとマオキノが奮発してくれたプレゼントがありますし、十分でしょう? 」
マオ
「 たく──、期待させやがってぇ~~ 」
ベッドの中では良い感じで楽しかったのにぃ!!
オレはマオキノが引いてくれた椅子に腰を下ろして座った。
テーブルの上にはクリスマスらしい御馳走が並んでいる。
朝っぱらからボリュームのある豪華な料理だ。
マオ
「 ──いただきます! 」
胸の前で両手を合わせて、〈 久遠実成 〉が与えてくれている大自然の恩恵に対して、食前に感謝の祈りを捧げる。
合掌を終えて、マオキノとセノコンが作ってくれた料理を食べた。
朝食を終えたオレは、クリスマスツリーの下に置かれているクリスマスプレゼントの包装紙を綺麗に剥がす。
セロカ君の絵柄のクリスマス仕様の包装紙だから、ビリビリに破るなんてしない。
綺麗に剥がしたら、額に入れてて壁に飾るんだ!
先ずは、ソワソワしているセノコンからのクリスマスプレゼントの箱を開けてみた。
箱の中に入っていたのは────。
マオ
「 ──っ?!
これって──完全予約生産販売されたPvS本体 & PvS版【 少年陰陽師★平安幻想異聞録 】限定版ソフト & PvSPt本体 & PvSPt版【 少年陰陽師★平安幻想異聞録 】限定版ソフトの豪華セットじゃないか!!
セノコン…… 」
セノコン
「 マオ様の為に買っちゃいましたエリ~~(////)」
マオ
「 有り難な、セノコン!
これ、欲しいって思ってたんだ!! 」
セノコン
「 喜んでもらえて嬉しいですエリ(////)」
セロフィート
「 マオ、マオキノのプレゼントも開けましょう 」
マオ
「 そだな! 」
モジモジしている可愛いマオキノが用意してくれたクリスマスプレゼントの箱を開けてみた。
マオ
「 あっ──、これは?!
スウィッチ本体 & スウィッチ版【 少年陰陽師★平安幻想異聞録 】限定版ソフト & スウィッチMng本体 & スウィッチMng版【 少年陰陽師★平安幻想異聞録 】限定版ソフトじゃないか!!
マオキノ── 」
マオキノ
「 セロ様に御許しを頂き、買っちゃいましたエリ~~ 」
マオ
「 マオキノぉ!! 」
セノコンとマオキノからのクリスマスプレゼントは豪華だった。
オレはセノコンとマオキノに抱き付いて御礼を言った。
TVゲームなんてした事ないけど、早速やってみようと思う!
マオ
「 やっぱりさ、初めてだからPvS本体かスウィッチ本体のどっちかを使って、大画面で遊びたいよな~~。
抑、PvSとスウィッチって何が違うんだ? 」
オレがポツリと呟くとセノコンが流暢に説明を始めてくれた。
セノコンの口から難しい専門用語が飛び出している。
オレには全然、理解が出来ない内容だ。
首を傾げてポカンとしているオレの為に、マオキノがセノコンの説明を分り易く解読して通訳してくれる。
早い話がPvS本体は画質が綺麗で高性能だから、ソフトの値段も高いって事だ。
本体を鞄に入れて持ち運ぶには不向きで、完全に家に据え置いて遊ぶ専用の家庭用ゲームらしい。
携帯するならPvSPt本体を使うしかない。
1人用が基本の遊び方になる。
対してスウィッチ本体はPvS本体に比べて画質が落ちる。
高性能ではあるけど、PvS本体にはやや劣るらしい。
だけど、本体値段もソフト値段もPvSよりは安く買えるみたいだ。
スウィッチ本体は据え置いて遊ぶ家庭用ゲーム機ではあるけど、鞄に入れて持ち運びが出来る。
TVモード,テーブルモード,携帯モードのプレイスタイルが遊べるから、お得感があって家族,仲間,友達の大人数でワイワイ楽しめる仕様になっている。
携帯用のスウィッチMngは、スウィッチ本体より小型化されていて、1人用が基本の遊び方になる。
PvSやスウィッチMngで遊ぶには、どちらも専用ソフトが必要だ。
世間には、PvS派,PvSPt派,スウィッチ派,スウィッチMng派に分かれるみたいだ。
オレはマオキノとセノコンのお蔭で、1度に4種類の本体を手に入れた事になるから贅沢だ。
マオ
「 じゃあ、高画質で映像の綺麗なPvSで遊んでみようかな? 」
セノコン
「 マオ様、2階のTVにPvS本体を繋ぎますエリ 」
マオキノ
「 何時でも使えるようにスウィッチ本体も繋ぎますエリ 」
マオ
「 有り難な、助かるよ 」
マオキノとセノコンがゲーム機の本体を持って2階へ上がって行く。
マオ
「 キノコンってさ、家庭用ゲーム機の接続作業も出来ちゃうんだな~~ 」
セロフィート
「 人間より遥かに頭脳明晰ですし。
折角の誕生祭です。
ゲームで遊ぶのは明日にしましょう 」
マオ
「 えぇ~~~~!
折角のマオキノとセノコンが本体をTVと接続してくれるのに~~!! 」
セロフィート
「 マオ、ゲーム機もソフトも逃げ出したりしません。
折角の誕生祭です。
出掛けましょう 」
マオ
「 出掛けるったって、どうせ出掛け先で事件に巻き込まれるのがオチだろ?
出掛けたくないな~~ 」
セロフィート
「 何を言いますか。
誕生祭らしく、クリスマスデートしましょう 」
マオ
「 セロ…。
…………分かったよ。
デートするよ。
デートすれば良いんだろ? 」
セロフィート
「 はい♪
デートに相応しい衣服を用意してます。
着替えましょう 」
セロが古代魔法を発動させると着ていた衣服が変わった。
魔法を使えば態々着替えなくて済むから便利だ。
セロフィート
「 着替えも済みましたし、出掛けましょう 」
セロに手を握られたまま、オレはセロと一緒に103号室を出た。
◎ 男性同士のデートって想像が付きませんけど、メンズ関係の店に行ったり、カフェでお茶したり、するんでしょうかね?
クリスマスなので、デートさせてみようと思います。
◎ 訂正しました。
PSvPt本体 ─→ PvSPt本体
PSvPt版 ─→ PvSPt版
PvS派 ─→ PvSPt派