⭕ 明日にはサヨナラ 6
◎ 読者の皆さん、御早う御座います。
早い時間から覗きに来てくださり有り難う御座います。
昨日の11時に101PVもあり、驚きました。
急に増えた原因は分かりませんが、作品を読みに来てくださった読者の皆さん、有り難う御座いました。
吃驚しましたが嬉しかったです。
シュンシュンとプリクラ機を何機も梯子してプリクラを撮っていたら、チャラい風の男達に声を掛けられた。
チャラ男:A
「 ねぇねぇ、其処の可愛い子ぉ~~!
そんな冴えない奴とデートなんかしてないで、俺達と楽しまねぇ? 」
チャラ男:B
「 そうそう!
俺達が何でも買ってあげるよぉ~~ 」
マオ
「 …………何だよ、コイツ等?
{ シュンシュンをナンパしてるのか?
随分と恐怖いもの知らずな奴等だな、シュンシュン }」
春麗
「{ おい、言い過ぎだぞ。
ナンパされるのは初めてじゃないんだ。
フフン、美少女の悩みだな~~ }」
マオ
「{ じゃあ、命知らずか? }」
春麗
「 お前は僕を何だと思ってるんだよ? 」
チャラ男:C
「 彼女はボクッ子かい?
生意気な口調も可愛いね★ 」
春麗
「 フフン!
可愛いのは当然だ!
分かり切った台詞でナンパするなよ。
此方は吐いて捨てる程、同じ事を言われてるんだ 」
マオ
「 シュンシュン、ナンパしてくれてる相手に少々高圧的じゃないのか? 」
春麗
「 はぁ?
彼氏とイチャイチャしてる美少女をナンパする空気の読めない馬鹿に弱腰で対応しろって言うのか? 」
マオ
「 誰が彼氏だよ!
セロに聞かれたら大変な事になるぞ! 」
春麗
「 背に腹は変えられないだろ。
おい、空気の読めないナンパ野郎共!
お前等、金は持ってるんだろうな。
僕は貧乏なザコ野郎に用は無いぞ 」
チャラ男:A
「 あははは!
君の彼氏君より財力は有ると思うぜ! 」
チャラ男:B
「 楽しい場所だって俺達の方が知ってるぜ! 」
チャラ男:C
「 幼稚なデートじゃなくて、大人なデートを俺達としようぜ★ 」
春麗
「 マオ、聞いたか?
お前より財力が有るってさ。
お笑い草だな! 」
マオ
「 ほら見ろ、誤解されてるじゃないかよ!
言っとくけど、オレはシュンシュンの彼氏じゃなくて兄だからな!
勘違いするなよ! 」
春麗
「 あっ、馬鹿!
何でバラすんだよ! 」
マオ
「{ 今は家族で兄妹って設定なのを忘れるなよ }」
春麗
「 良いじゃないかよ。
言わなきゃ他人には分からないんだからな! 」
チャラ男:A
「 何だよ、兄妹だったのかよ。
それなら好都合だ 」
チャラ男:C
「 そんな童顔で冴えない兄なんかポイして俺達と遊ぼうぜ★ 」
チャラ男:B
「 君なら俺達と朝までコースで── 」
春麗
「 ゲス野郎共め。
これでもマオは僕の主人だ。
主人を侮辱した奴等には礼を尽くさないとな! 」
マオ
「 シュンシュン、面白がってるだろぉ~~。
一般人なんだから、痛め付けるにしても手加減してやれよな 」
春麗
「 優しいな、マオは!
残念だが──、手遅れみたいだぞ 」
マオ
「 手遅れって?
何でだよ? 」
春麗
「{ 拙い奴に聞かれたからだよ }」
マオ
「{ はぁ?
拙い奴って?? }」
春麗
「{ 幻夢だよ! }」
マオ
「 えっ?!
{ 幻夢さん??
だけど、幻夢さんはゲームで遊んでる筈だけど── }」
春麗
「{ だったら、僕達の背後でナンパ野郎共を殺る気満々の目で睨んでるのは誰なんだよ? }」
マオ
「 えっ?! 」
オレはシュンシュンに言われて後ろを向いた。
其処には確かに幻夢さんが立っていた。
オ…オレの知ってる何時もの幻夢さんじゃない!?
にこやかで穏やかな幻夢さんは何処だ??
さっきまで楽しそうにゲームセンターではしゃいでいた筈の幻夢さんは何処に行っちゃったんだよ??
幻夢さん、恐いんだけどぉ~~~~!!
そんな幻夢さんが手に持っている扇子を閉じる。
扇子はパチンッと音を立てる。
まるでそれが合図だったかの様にゲームセンター内の空気が変わった。
ゲームセンターの床に陰陽陣が幾つも現れる。
その陰陽陣からは幻夢さんがヤバい実験で生み出した呪靈が出て来る。
ちょっ──ゲームセンターに呪靈を出すって、何を考えてるんだよ、幻夢さんは?!
止めないと!!
マオ
「 幻夢さん── 」
「 きゃあぁぁぁぁあ!! 」とか「 うわぁあぁぁぁぁ!! 」とか周囲の人達の悲鳴でオレの声は欠き消されてしまう。
床に生首が4つ転がって来る。
血を流しながら転がって来た生首を見て、周囲の人達は叫んだのか──、得体の知れない怪物──呪靈を見て叫んだのか分からないけど、ゲームセンター内はとんでもないパニックに陥った。
春麗
「 何だよ、ナンパ男達じゃないな 」
シュンシュンは冷静に生首を見て言う。
マオ
「 シュンシュン!
冷静過ぎないかな!? 」
春麗
「 見ろよ、マオ。
マオを侮辱したナンパ野郎共が生首を見て、失禁してるぞ!
あっはははは!
良い気味だよな、マオ! 」
マオ
「 シュンシュン、笑ってないで何とかしてくれよ! 」
獅聖幻夢
「 マオ殿を愚弄し侮辱した愚か者に明日は来ません。
その生首はマオ殿を愚弄し侮辱した男達の仲間です 」
マオ
「 幻夢さん── 」
獅聖幻夢
「 マオ殿と霄囹はゲームセンターに入った時から目を付けられ、狙われていたのですよ。
全く以て嘆かわしい── 」
マオ
「 シュンシュンとオレが狙われていた?
全然気付かなかった──」
春麗
「 安心しろよ、マオ。
僕も気付いてなかったからな! 」
マオ
「 威張る事じゃないだろ、シュンシュン……。
それにしても生首だけにするなんて──。
幻夢さん、彼等の身体は──どうしたの? 」
獅聖幻夢
「 呪靈が美味しく頂きました。
残りは其処の3人だけです 」
幻夢さんが扇子を動かして合図を出すと、待機していた3体の呪靈は「 待ってました! 」と言わんばかりナンパ野郎共の身体を軽々と引き千切る。
真っ二つ引き裂かれた身体からは大量の血が飛び散り、ゲームセンターの床や高額のゲーム機を赤く染め上げた。
引き裂かれた身体は呪靈達がモシャモシャ,ムシャムシャと喰べていて、不気味な咀嚼音と共にゴリゴリと骨が砕ける不気味な音も聞こえる。
獅聖幻夢
「 マオ殿、危なかったですね。
霄囹が傍に居ながら情けない体たらくぶりですね 」
どうやら幻夢さんは、眷属仲間であるシュンシュンに対して御立腹の様だ。
獅聖幻夢
「 私はセロフィート殿の様に〈 テフ 〉へ変換させる事が出来ませんから、呪
目撃者も始末してしまいますね 」
マオ
「 始末って── 」
獅聖幻夢
「 〈 テ
安心してください、骨も残さず綺麗に喰
マオ
「 え……でも、無関係の人ばっかりなんだけど…… 」
獅聖幻夢
「 私はセロフィート殿
マオ
「 だからって呪
監視カメラにも映
春麗
「 心配するなよ。
監視カメラに呪
店内に居
客達は生首を見て悲鳴を上げていたんだ 」
マオ
「 だけどさ、オレ達の姿は映
どうするんだ? 」
春麗
「 監視カメラなんか壊せば良
式隷に壊させるから心配するな 」
獅聖幻夢
「 ゲームセンターに結界を張っています。
外
ゲームセンターから外
完全な密室で起こる【 神隠し事件 】になります 」
マオ
「 神隠し…事件……。
確
春麗
「 よし、ゲームセンターの鍵を全部施
結界を消しても外
店内の彼
生首は──UFO
マオ
「 シュンシュン、面白がってるだろ~~ 」
春麗
「 当たり前だろ! 」
獅聖幻夢
「 暫
幻
客達はゲームセンターから出られない事にし対してパニクっている。
呪
呪
この光景を撮影してキノコン達に見せたら羨ましがるだろうな。
オレはキノコンが人間を捕食して喰
シュンシュンなんて笑って見てるし──。
獅聖幻夢
「 マオ殿
私、碁会所へ行きたいです 」
マオ
「 あ……うん。
分かったよ。
じゃ、じゃあ……駅周辺に《 セロッタ商会 》が運営してる碁会所が在るから行ってみる? 」
獅聖幻夢
「 はい♪
早速、行きましょう 」
なんて切り替えが早いんだ。
流
セロがオレの眷属に選んだ人材は大体こんな感じだ。
春麗
「 監視カメラは全部、式隷に回収させたぞ。
ゲームセンター内で起きている光景を映
マオ
「 有
獅聖幻夢
「 転移陣を発動させ、ゲームセンターから出ましょう 」
マオ
「 そうだね…… 」
という訳で、オレ達は幻
因
◎ 変更しました。
春舂霄囹:春麗 ─→ 春麗