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⭕ 禁じられた❌❌❌ 11


──*──*──*── 玄関ホール


マオ

「 セロ、供養は終わったのか? 」


セロフィート

「 マオ──、無事に終わりました 」


霄囹

「 うぉおっ──、げた死体が見えなくなってるぞ!!

  供養の効果覿面じゃないかよ! 」


玄武

われも見えなくなっているな 」


獅聖幻夢

「 セロフィート殿どのの供養は凄いですね 」


弓弦

「 そうだな。

  事務室のドアはいるんだ? 」


獅聖幻夢

「 事務室の中も確認しに行きましょう 」


 どうやら1階に見えていた不可解な現象は見えなくなってるみたいだ。

 階段ちちかくと、げんさんがエレベーターの前に立ち、ボタンを押した。

 階段を上がる前にエレベーターのなかを確認したいらしい。


弓弦

「 ──エレベーターのなかも綺麗になっているな 」


玄武

もとどおりになってるな 」


獅聖幻夢

かったです。

  安心してエレベーターも使えますね 」


 みんな安堵している。

 オレには見えてなかったけど、凄まじい感じだったのかな?


マオ

「 階段も消えてるのかな? 」


玄武

「 そうだな。

  われにはなにも見えてないな 」


獅聖幻夢

「 安心て階段も使えますね 」


弓弦

「 問題は2階だな 」


 折角だからみんなでエレベーターに乗って2階へ上がった。


──*──*──*── 2階


 エレベーターから出て事務室の前に移動する。

 オレには見えなかった不可解な現象は、1階と同様でみんなにも見えなくなっているみたいだ。

 子供のがたも足跡も綺麗に消えてるらしい。


──*──*──*── 事務室


 事務室のなかも普段どおりに見えてるみたいだ。

 壁一面に見えていた黒い影も天井から出ていた腕も見えなくなっているらしい。


 洗面器のなかはいっている子供靴も真っ赤や真っ黒じゃないらしい。

 勿論、モップもだ。

 水を拭いたから濡れてるだけに見える。


マオ

「 一件落着って事かな? 」


玄武

「 うむ、そうだな。

  マオにいているモノは見えたままだがな…… 」


弓弦

「 そうなのか?

  私もマオにいているモノだけは見ているんだ 」


獅聖幻夢

「 私も同じです。

  マオ殿どのいているモノは変わらず見えます…… 」


マオ

「 えぇ~~~~!?

  なんで??

  供養に参加しなかったから?! 」


セロフィート

「 供養は関係無いです。

  今回の供養は、あくまで事務所に対しての供養をしました。

  マオにいている “ それ ” を供養した訳ではないです 」


マオ

「 供養してくれよぉ!!

  さっさとはらってくれよ! 」


セロフィート

「 駄目です。

  マオがワタシにしている隠しごとを明かしてくれない限り、ワタシはなにもしません。

  ワタシにはいてよういてまいが関係無いですし 」


マオ

「 オレに対してだけ酷い扱いだな!? 」


霄囹

「 ………………おかしいな。

  見えなかった筈なのに僕にも見えてるぞ 」


マオ

「 シュンシュン、見えるようになったんだ!? 」


弓弦

「 シュンシュンはに見えているんだ? 」


霄囹

「 白い手が手招きしているように見えてるな。

  けてさわれないから放っとくさ 」


マオ

「 放っとくなよ!

  シュンシュン、自慢の陰陽術ではらってくれよ! 」


霄囹

「 断る!

  断固拒否する 」


マオ

なんでだよぉ!

  シュンシュンはオレの眷族だろぉ!!

  あるじが困ってるのに知らん顔するのかよ!! 」


霄囹

「 そのとおりだ。

  僕はだ消えたくないからな!

  セロフィートが “ なにもしない ” って言ってるんだ。

  僕が訳にはいかないだろうが!

  僕は〈 (原質)(みなもと) 〉に変換されたくないんだ!!

  いさぎよく、諦めろ!! 」


マオ

「 シュンシュンの薄情者ぉ~~!! 」


霄囹

「 褒め言葉として受け取っておいてやる。

  大体、そのいてる奴は、マオに危害は加えないんだろ?

  セロフィートは別として、キノコンや眷属の僕達にも危害を与えるような奴なのか? 」


マオ

「 オレには分からないよ…… 」


セロフィート

「 大丈夫です。

  被害に遭うのは人間だけです 」


獅聖幻夢

「 人間だけですか。

  それなら安心ですね 」


玄武

「 人間だけか。

  犯人がマオにいているモノだとは誰もかなければいのでないか? 」


弓弦

「 …………………………くは無いと思うが……。

  また不可解な事件が増える事になるのか… 」


マオ

「 ……………………なんでオレばっかり…… 」


セロフィート

で拾ってたのか調べてみます? 」


マオ

「 拾ってないからな!! 」


霄囹

「 僕には分からないぞ。

  供養が終わる迄は見えなかった訳だしな 」


マオ

「 シュンシュンは絶対に関わってると思うけどな!

  オレを心霊スポットに連れ回してたんだからさ! 」


霄囹

「 刺激が多くて楽しかっただろ? 」


マオ

「 楽しかった訳ないだろ!

  オレをおとりに使ってたくせにぃ~~~~~~!! 」


霄囹

「 不老不死だったのはセロフィートとマオだけだったんだ。

  適任なのはマオだろ 」


マオ

「 むぅ~~~~ 」


セロフィート

しょうれいさんがマオを連れ回したすべての心霊スポットへはキノコン達を行かせます。

  キノコン達の報告を待ちましょう 」


マオ

「 今はなんでもキノコンに頼めるから大活躍だな! 」


霄囹

「 セロフィートぉ!

  僕にも専属の御世話がかりをしてくれるキノコンを付けてくれよ! 」


セロフィート

「 それもいですね。

  眷族にはキノコンを1体、御供に付けるとしましょう。

  陰陽師なら “ 式神 ” と誤魔化せますし 」


弓弦

「 私は陰陽師ではないから誤魔化せないな… 」


玄武

づるほうりきを扱えるだろう。

  大丈夫だ。

  御札ならわれが作ったのを使えばい 」


獅聖幻夢

ければ私が作った御札も使ってください 」


霄囹

「 僕が作った御札もやるよ。

  特別に1枚10万で売ってやるぞ 」


マオ

「 シュンシュン!

  仲間からカネを取るなよ! 」


セロフィート

まったく関わりの無いキノコンよりは、一時的でも一緒に行動した事のあるキノコンがいでしょう。

  げんさんには、事務所を任せているキノコンを御世話がかりにします 」


霄囹

「 じゃあ、事務所には新しいキノコンを補充するんだな 」


セロフィート

「 そうなります。

  今夜は解散しましょう 」


霄囹

「 今夜って、もうづけは変わってるじゃないか 」


獅聖幻夢

「 私達には朝も昼も夜も関係無いでしょう。

  マオ殿どのには睡眠が必要のようですけど 」


霄囹

「 まぁな。

  寝る必要が有るなんて、マオは不便だな 」


マオ

「 仕方無いだろ~~ 」


セロフィート

「 マオ、裏野ハイツへ帰りましょう 」


マオ

「 うん…… 」


霄囹

「 マオ、昼食を済ましたらいよ 」


マオ

なんでだよぉ! 」


セロフィート

「 15時にに合うように、お土産を持ってます。

  マオ、の昼食は外食ですね♪ 」


マオ

「 ははは……。

 ( 無関係な犠牲者が増えるぅ~~ )」


 セロに手を握られて事務室を出る。

 廊下に出るとセロは転移魔法を発動させた。






──*──*──*── 裏野ハイツ


──*──*──*── 102号室


──*──*──*── 1階・リビング


マオ

「 ただいまぁ~~!

  マオキノとセノコンがないと静かで寂しいな…… 」 


セロフィート

「 〈 いぬ()にん(ニン)ぎょう() 〉がるでしょうに 」


マオ

「 えぇ~~……ウンともスンとも鳴かないじゃんかよ。

  近寄ってないしぃ~~ 」


セロフィート

「 マオが欲しがるから出したのを忘れないでください。

  らないなら〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換します 」 


マオ

「 しなくていから!

  はぁ…………。

  それにしてもさ、オレにいてる奴は、ほんとにオレ達には無害なのか? 」


セロフィート

「 マオの眷族になった以上、この世のことわりからはずれた存在となります。

  脅威の存在にはと悪さもしません。

  事務所の敷地内は供養しましたし、不可解な現象を見る事はないです。

  本体は別に有るようですし 」


マオ

「 本体がかに有る!?

  じゃあ、その本体をすれば、オレにいてる奴も消えるんだな! 」


セロフィート

「 消えるといですね? 」


マオ

なんで疑問系なんだよ!

  兎に角、早くキノコン達に調べさせてくれよな! 」


セロフィート

「 既に向かわせてます。

  ゆっくり報告を待ちましょう 」


マオ

「 それしかないのか……。

  セロなら消せるんだよな? 」


セロフィート

「 はい♪

  かに有る本体を〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換すれば、マオにいている “ それ ” は消えます 」


マオ

「 ………………………………はぁ~~~~~~。

  やっぱりオレって損してるぅ~~ 」


セロフィート

「 マオ、もう寝てください。

  添い寝します? 」


マオ

「 うん(////)

  じゃあ、セロは今からオレだけの抱き枕な! 」


セロフィート

「 はいはい。

  寝室へ行きましょう 」


 セロにうながされて階段を上がる。


──*──*──*── 2階・寝室


セロフィート

「 マオ、お休みなさい 」


 セロフィートはベッドにはいったマオに睡眠スリープ魔法マジックを掛けると爆睡させた。

 スヤスヤと寝息を立てているマオの黒髪を優しく撫でながら微笑ましい顔で見詰めている。


セロフィート

「 さてと……。

  ボクのマオ(玩具おもちゃ)に取りいた不届き千万ななきみの本体はに隠れているのかな?

  ボクのマオ(玩具おもちゃ)を選ぶなんてなか(なか)の度胸と勇気が有るね。

  それに免じて今はだ、かしておいてあげるよ。

  せい(ぜい)、ボクを楽しませてくれるよね? 」


 セロフィートはマオに取りいている存在に優しく語り掛ける。 

 古代エンシェント魔法マジックを使えるセロフィートにとっては本体を見付ける事はやすいのだが、敢えてキノコン達に探させる方法を選んだ。

 セロフィートにとってはマオに取りいている存在すらも使い捨ての玩具おもちゃの1つに過ぎないのだった。


セロフィート

「 “ 隠れんぼ ” が終わったら、次はなにをしようかな? 」


 セロフィートはベッドから離れると階段を下りて1階へ移動した。

◎ 訂正しました。

  人形犬 ─→ 犬人形

  眷属 ─→ 眷族

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