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マオ

「 ──と言う訳で、もしかしたら(心霊ス)(ポット)が関係してるかも──なんちゃって?? 」


霄囹

「 『 なんちゃって 』じゃないだろ!

  なんで疑問系なんだよ! 」


マオ

「 だってさ、可能性が “ 有るかも知れない ” ってだけだし…… 」


セロフィート

「 マオ──、きみいている “ それ ” は、5日以上も前にいている事を忘れてます。

  (心霊ス)(ポット)に関しては無関係ではないでしょう 」


マオ

「 えっ?!

  やっぱり(心霊ス)(ポット)と事務所ないの不可解な現象には繋がりが有るんだ!? 」


セロフィート

「 マオにいている “ それ ” が(心霊ス)(ポット)で起きていた事を投影しているのでしょう 」


マオ

「 投影??

  どゆことだよ? 」


セロフィート

「 マオから “ それ ” を引き離す日は、当分そうにないですね 」


マオ

「 えぇ~~~~!! 」


セロフィート

「 今夜は県外のファミレスには行けませんでした。

  から行きますよ 」


マオ

「 そうだったな…… 」


玄武

「 セロ──、マオの肩から頭に掛けて群がっている赤い蝶が(心霊ス)(ポット)で起きた出来ごとを “ 投影している ” とは事だ? 」


獅聖幻夢

「 そうですね。

  マオ殿どのの両足に絡んでいるすうじゅぴきの蒼い蛇が(心霊ス)(ポット)で起きた出来ごとを “ 投影している ” とは事なのでしょう? 」


弓弦

「 私には黒い靄がマオの腰に巻き付いているように見えているが──、黒い靄が “ 投影 ” をするだろうか? 」


霄囹

ほんに3人とも、マオにいてるモノが見えてるみたいだな。

  僕には見えてないってのに、3人が見えてる姿が違うのはなんでだ? 」


セロフィート

「 見える姿がや見える不可解な現象が異なるのは、1人1人が “ 悟る ” 事が違うからです。

  相手に依って見える姿が異なるのは至って普通の事です。

  不安がる必要はないです 」


霄囹

「 なら、マオにいている奴が見えない僕は “ 悟る ” 必要が無いって事だな! 」


セロフィート

「 そうなります。

  〈 (霊妙な能き)(の主宰者)(、諸天善)(神諸菩薩) 〉と()()の疎通が出来ない以上、悟りようが無いので放置する事になります 」


マオ

「 放置かぁ。

  それも仕方無いよな。

  ≪ しまぐに ≫には〈 コウ 〉は立たないんだもんな。

  〈 コウ 〉がなきゃ、神の遣い(ゴディオール)から祝福を与えられないから、〈 (霊妙な能き)(の主宰者)(、諸天善)(神諸菩薩) 〉と()()の疎通が出来る能力ちからを授かれないもんな……。

  ≪ しまぐに ≫には〈 コウ 〉の代わりに〈 とうらいぶつ 〉が人間の身体からだりて出現するんだよな。

  セロが滞在してるあいだは〈 とうらいぶつ 〉は産まれないらしいけどさ 」


霄囹

なんだよ、それ。

  詰んでるじゃないか 」


セロフィート

「 マオにいている “ それ ” は置いといて── 」


マオ

「 置かないでくれよぉ!! 」


セロフィート

「 事務所の敷地内を供養します 」


獅聖幻夢

「 供養ですか? 」


セロフィート

「 はい♪

  供養をすれば不可解な現象も消えます 」


霄囹

「 セロフィート、それはほんだろうな!?

  供養なんかで解決するのかよ 」


セロフィート

「 “ なんか ” とは随分ですね。

  れいかんの弱い者がおこなう供養は形式的なモノですし、効果は薄いですけどまったくしないよりはマシです 」


マオ

「 そう言えば、〈 (霊妙な能き)(の主宰者)(、諸天善)(神諸菩薩) 〉に作られたセロにはれいかんが無いんだったよな 」


セロフィート

「 ワタシと “ たましいの契約 ” をしたマオにもれいかんは無いですよ。

  マオの眷属となったげん さん,しょうれいさん,げんさん,づるさんからもれいかんは無くなりました 」


霄囹

れいかんが無くなった?

  どういう事だよ 」


セロフィート

れいかんを感受するぶっしょうが消えた──という事です。

  不老不死となった代わりに〈 (霊妙な能き)(の主宰者)(、諸天善)(神諸菩薩) 〉との()()の疎通が出来なくなった──というだけです 」


霄囹

「 ──って事は、僕は “ 悟れない ” って事かよ? 」


セロフィート

「 はい♪

  そういう事になります。

  形而上的な(目に見えない)原因に関して、気にしなくてい立場になりました。

  形而下的な(目に見える)原因をさぐり、対処すればいです。

  今回の形而下的な(目に見える)対処方法は “ 供養をする ” です 」


玄武

「 供養と言うが、陰陽師のおこなう供養となにが違うのだ? 」


獅聖幻夢

「 セロフィート殿どのも霊供養をされるのですか? 」


セロフィート

「 霊供養とは異なります。

  ワタシがおこなうのは、別の≪ しまぐに ≫にてじん(人間の)しん(身体からだ)りて出現された〈 とうらいぶつ 〉が残した教えによる供養です。

  その時代の水準に合わせて〈 とうらいぶつ 〉が直接かれた教えです。

 〈 とうらいぶつ 〉は出現された時代の水準に合わせて説かれる為、時代に依ってかれた教えのレベルが異なります。 

 最後に出現されたときかれた教えの内容は、過去にかれた教えより遥かに高度な内容となっています。

  ──これが今回の供養でワタシが使う儀式用経典です。

 当時の≪ しまぐに ≫の水準に合わせてかれた教えの一部を纏めています 」


獅聖幻夢

「 随分と薄いのですね 」


セロフィート

「 供養用ですし 」


玄武

「 セロ──、とうらいぶつ 〉とやらは、その≪ しまぐに ≫に出現し、教えをいたのだ? 」


セロフィート

「 〈 とうらいぶつ 〉が出現されるえんは、じょくあくそうが出現したからです。

  当時は正しい教えをいてもくにじゃおうしない政治状況でした。

  高度な佛教理論であるだいじょう佛教がざんぞんし、国民の教育水準も高く、しょうぼうの条件になかっていました。

  〈 とうらいぶつ 〉は “ しょうしんの佛教の新生以外に救世のみちしてない ” と強く確信を得られ──、ほう救世にまいしんする為に佛教を新生し、新生活文化運動を強く推進し、じょくの世相浄化による、しんの平和,らくじょうの建設にていしんされました 」


玄武

じょくか……。

  その≪ しまぐに ≫には、どんなじょくがあったんだ? 」


セロフィート

こうじょくみょうじょく,煩悩じょくしゅじょうじょくけんじょくあく世相です。

  の≪ しまぐに ≫≪ 大陸 ≫にも出現する世相です。

  当時の信仰は、形而下一辺倒の科学万能でした。

  科学技術のちょうそくの進歩は、しん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩)の存在さえも否定し、人類は増長,慢心しました。

  それが原因となり世の中はじょくようそうを示し、じょくあく世相に見回れたのです。

  簡単に言えば、人類による自業自得ですね 」


霄囹

「 慢心した人間の思い上がりが原因か。

  結局は人間なんだな。

  この≪ しまぐに ≫で暮らしてみて実感はある。

  ≪ にっぽんこく≫では、信仰心が間違った方向に向いてるんだ。

  悪用するやからが多過ぎるんだな 」


玄武

しん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩)の存在を否定し、信じていないからか?

  故郷に比べると目に見えぬ異形,怪異,霊的存在が実在していても認めたがらぬ人間は多いようだが── 」


獅聖幻夢

「 それは私も感じています。

  明らかな被害に遭っていたとしても必要以上に否定したがる傾向が有るようですね。

  くちめ料と称して報酬とは別口で多く頂く場合が()あります 」


弓弦

「 それなら私も有る。

  年配者や権力者に多く見られ行動だな 」


玄武

「 うむ。

  余程、にんには知られたくないのであろうな 」


霄囹

「 おい、くちめ料ってなんだ!

  僕は1度も聞いてないぞ!

  それに僕は貰った事がない!! 」


玄武

「 今、初めて話したからな 」


弓弦

「 そう言えば話してなかったな…… 」


獅聖幻夢

わざ(わざ)言う必要も無いと判断していました。

  個人から個人へ支払われるチップと思っていてください 」


霄囹

「 思えるかよ!! 」


マオ

いじゃんか別に。

  げんさん,づるさん,げんさんは無報酬で依頼を手伝ってくれてるんだしさ。

  くちめ料の事は聞かなかった事にしとけよ、な? 」


霄囹

「 マオ──、お前みたいな馬鹿い御人好しがあるじだと眷属の僕達が苦労する羽目になるんだ! 」


マオ

「 誰が “ 馬鹿な御人好し ” だよぉ! 」


玄武

「 ははは。

  なかくてなによりだ。

  セロ、〈 とうらいぶつ 〉が出現した≪ しまぐに ≫は今も在るのか? 」


獅聖幻夢

「 それは私も気になります。

  現在も存在しているなら是非とも行ってみたいです 」


弓弦

「 そうだな。

  〈 とうらいぶつ 〉を一目、見てみたいな 」


霄囹

「 僕だって見てみたいぞ!

  しん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩)って存在に身体からだを乗っ取られた人間の姿をな! 」


マオ

「 乗っ取られてはないと思うけどな~~。

  しん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩)身体からだを “ りてる ” だけなんだからさ 」


セロフィート

「 残念ですけど、その≪ しまぐに ≫は遥か昔に海底に沈んでます 」


霄囹

「 おぃおぃ、〈 とうらいぶつ 〉がじき(じき)に “ しょうしんの佛教を弘めてたんだろ。

  新生活文化運動ってのをしながらじょくの世相浄化にまいしんしてたんだよな?

  なんで海底に沈んでるんだよ! 」


獅聖幻夢

たしかに気になります。

  セロフィート殿どの、一体なにが起きたのか聞かせて頂けませんか? 」


セロフィート

「 〈 とうらいぶつ 〉の身体からだは人間ですから、寿命があります。

  寿命を迎え亡くなったあとは、親族の1人がきょうしゅとなり、〈 とうらいぶつ 〉の活動を引き継ぎ、しん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩)と同行二人でしんに正しい()()の教えを後ろだてとして弘めていました 」


霄囹

「 そのきょうしゅしん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩)うらってみちはずれたのが原因か? 」


マオ

「 シュンシュン、目が輝いてるぞ~~ 」


セロフィート

きょうしゅしん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩)うらような罰当たりな事はしてません。

 17代目の きょうしゅが寿命を迎え亡くなり、18代目のきょうしゅが就任してから30年後に大地震が起き、火山が噴火しました。

  地震大国でしたからね、く持った方でしょう。

  きょうしゅは人間ですから、しん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩)が起こされる自然()災害()める事は出来ません。

  ≪ しまぐに ≫の殆んどが海に沈みました。

  その反動でいままで海底に沈んでいた≪ じま ≫が顔を見せました。

  その≪ しまぐに ≫に暮らしていた人間達は、しん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩)ふるいに掛けられたのです。

  それだけの事を仕出かしていた──という事です 」


玄武

「 ≪ じま ≫が浮かび上がったなら生き残りがたのではないのか? 」


セロフィート

けん同士の≪ じま ≫の取り合いが始まり、内乱が起こり、最終的には自滅しました。

  90メートルを超える巨大津波に呑み込まれ、残っていた≪ しまぐに ≫の一部と新たに出現した≪ じま ≫は仲良く海底に沈みました 」


獅聖幻夢

「 セロフィート殿どの──、しん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩)は大地震を起こし、火山を噴火させたのでしょうか? 」


セロフィート

しん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩)ではないセロフィートのワタシには分かりません 」


玄武

「 生き残りはなかったのか? 」


セロフィート

「 90メートルを超える巨大津波に呑み込まれたのです、生き残りはなど1人もません 」


弓弦

「 内乱か……。

  ≪ しまぐに ≫は違っても争いきなのは変わらぬのだな…… 」


玄武

われが生まれる前は小競り合いの延長戦で頻繁に内乱が起こっていたそうだ。

  科学技術が進歩し発展していた時代の内乱ならば、内乱のレベルとやらも異なるのだろうな 」


獅聖幻夢

「( …………………………………………生み出したじゅれい能力ちからたしかめる為に些細な小競り合いを利用し、内乱を起こしていた事は、黙っておきましょう…… )」


霄囹

「 内乱か──。

  なつかしいな。

  僕もなんか起こした事が有るぞ! 」


マオ

なんで自慢なんだよ…… 」


霄囹

「 自慢してなにが悪いんだ?

  内乱なんてそう(そう)に起こせるもんじゃないんだ。

  繊細でセンスが問われるんだぞ! 」


マオ

「 内乱が繊細でセンスが必要なんて初耳だよ…… 」


霄囹

「 マオ、内乱を起こしたくなったときは、セロフィートじゃなくて僕を頼れよ。

  内乱の火種を撒き散らしてやるからさ! 」


マオ

「 遠慮しとくぅ~~~~ 」


霄囹

「 遠慮するなよ。

  マオらしくないぞ★ 」


マオ

「 シュンシュンはオレのなにを知ってるんだよ…… 」


セロフィート

こころづよい眷族です。

  かったですね、マオ♪ 」


マオ

「 喜べないからな! 」


玄武

「 内乱は兎も角、生き残りが1人も残ってないならば、弘めた教えも意味が無いのではないか? 」


セロフィート

「 それはないです。

  〈 とうらいぶつ 〉により、より高度にかれただいじょうの教えは、セロフィートが記録しています。

  完全に消えて無くなりはしません。

  このように当時の〈 とうらいぶつ 〉が直接き、経典として残した “ 信仰の指針 ” が有ります。

  ワタシならば〈 (原質)(みなもと) 〉で構成し、古代エンシェント魔法マジックで増やす事が出来ます。

  文章も簡単に大陸語へ変換する事が出来ます。

  弘めようと思えばでも教えを弘める事は出来ます。

  しないだけです 」


獅聖幻夢

「 セロフィート殿どのまで出来るのに弘めないのですか? 」


セロフィート

れいかんを正しく扱えないからです。

  佛教は哲学であり、科学であり、学問です。

  佛教を実践し、体験するにはれいかんが必要となります。

  唯のれいかんではなく、しん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩)()()の疎通をし、御伺いの出来るもっとすぐれた高度なれいかんでなければなりません。

  れいかんを授かれないセロフィートには、信者へれいかんを授ける事は出来ません。

  れいかんを授けられるのはしん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩)だけです。

  教えを学びこころけを変え、私生活を変える事は出来るでしょうけど、正しいれいかんがなければ、教えを日常生活にかし、しん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩)ざいりきほうきょうを体験し、理解する事は出来ません 」


獅聖幻夢

むずかしいのですね 」


セロフィート

に弘めれば悪用する者も必ず現れます。

  私利私欲,私腹を肥やす為にしん(諸天善神)ぶつ(,諸菩薩),宗教,信仰,信者を悪用する新たなつみを作らせてしまい、犯罪者と被害者を増やしてしまいます 」


弓弦

「 それは困るな。

  バチたりな事をしている自覚の無い犯罪者が増加するのはまずいな 」


霄囹

「 宗教なんて金儲けに1番てきしてるからな。

  宗教を悪用して稼いでない僕を褒めろよ、マオ! 」


マオ

「 陰陽道も陰陽術も陰陽師も神道の一種なんだろ?

  宗教じゃんかよ。

  ボロ儲けしといてく言うよ…… 」


霄囹

「 役に立ってるだろが!

  断じて悪用してないぞ 」


玄武

「 無報酬ならであろう 」


弓弦

「 そうだな。

  商売として利用している時点で悪用しているな 」


獅聖幻夢

「 所長、今からでも無報酬で依頼を受けますか? 」


霄囹

「 無報酬で依頼を受ける訳ないだろが!

  バチたり上等だ!!

  僕はもドンドン荒稼ぎするんだからな! 」


マオ

「 シュンシュンもブレないなぁ~~ 」

◎ 訂正しました。

  眷属 ─→ 眷族

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