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⭕ 禁じられた❌❌❌ 8


──*──*──*── 1階・ランチルーム


マオ

「 シュンシュンってあくりょうたぐいも式隸に出来るんだな~~ 」


霄囹

「 出来るかよ!

  例えで言ったんだ。

  心霊スポットに行くのは霊的存在が目当てじゃない。

  心霊スポットに行くのは心霊スポットをにしている怪異を式隸にする為だ。

  異形も式隸にする事が出来るが、セロフィートが煩いからな。

  当分は怪異のたぐいから補充する。

  げんじゅれいの所為で貴重な式隸が激減したからな!

  使えるじゅれいを増やしとなかいと! 」


マオ

あくりょうおんりょうりょうとかも式隸に出来ればいのにな 」


霄囹

「 無理を言うな。

  実体が無きゃ式隸には出来ないんだよ 」


マオ

「 向こうでは実体の無い妖魔を式隸に出来たじゃんか 」


霄囹

「 僕が知るか!

  どうやら≪ にっぽんこく ≫では実体の無いモノは式隸に出来ないようになってるみたいなんだよ。

  不便な≪ しまぐに ≫だよ、まったく! 」


弓弦

「 シュンシュン──、昨日きのうはマオを連れ回しての心霊スポットへ行ったんだ? 」


霄囹

づるまで僕を “ シュンシュン ” って呼ぶのかよ! 」


弓弦

「 済まない……ついな… 」


霄囹

「 もうい、勝手にしろ!!(////)

  ──マオを連れて行った心霊スポットは8ヵ所だ 」


弓弦

「 そんなに行ったのか? 」


霄囹

「 転移陣を使ったからな。

  8ヵ所ちゅう7ヵ所にはセロフィートの庇護化にはいるのを拒否した血のが多い怪異どもたよ。

  殆んどの怪異を式隸にしてやった!

  ただなぁ………… 」


マオ

「 古びた祠の近くに在った心霊スポットには怪異のたぐいは住み着いてなかったんだ。

  霊視眼鏡を掛けても霊的存在もなかったし……。

  心霊スポットなのに “ みょうだな ” って思って── 」


弓弦

「 マオはの心霊スポットが気になるのか? 」


マオ

「 うん……。

  だってさ、“ 最恐最悪な心霊スポット ” って言われてて、殿堂りしてる有名な心霊スポットだったんだ 」


弓弦

たしかに奇妙だな。

  マオとシュンシュンが行ったときには既に “ もぬけの殻だった ” 訳か── 」


霄囹

「 だから、パチもんだったってだけだ。

  期待はずれな心霊スポットなんかゴロゴロ有るんだ。

  その1つだったんだよ 」


マオ

「 う、うん…… 」


弓弦

「 祠の近くの心霊スポットか。

  墓場やトンネルか? 」


マオ

「 えと、みんだよ。

  落雷が落ちて火事になったらしいんだ。

  廃れて人の手がはいらなくなったみんってのは、怪異が住み着き易いみたいで怪異を探してるシュンシュンには穴場なんだ 」


霄囹

「 ちゃんと式神を放って敷地内をすみ(ずみ)まで調べさせたんだ。

  あれはごとはずれ物件だった 」


マオ

「 式神だけじゃないだろ。

  オレにも不法侵入させて、あちこちを調べさせたくせにぃ! 」


霄囹

「 仕方無いだろ。

  式神のかずりなかったんだ!

  僕だって敷地内にはいってやっただろが! 」


マオ

「 シュンシュンがはいるのは当然だろ! 」


弓弦

「 私有地なのだろう。

  不法侵入して大丈夫だったのか? 」


霄囹

ぬしは当時の火事で死んでるだ。

  就寝中に落雷が落ちたらしいからな。

  スヤスヤと寝てるあいだに一家全員、まるげってな! 」


弓弦

「 そうか……まるげか…… 」


マオ

「 近所に聞き込みしたけどさ、だい家族だったみたいだよ。

  近所でも有名だったみたいで、TVテレビの取材もるぐらいだったって 」


弓弦

だい家族…………という事は、子供が大勢た──という事か? 」


マオ

「 そうなるんじゃないかな?

  そう言えば──、庭の一角にづくりの祠が有ったよ。

  気味が悪かったよな、シュンシュン 」


霄囹

「 うん?

  あぁ──、あのぎたない祠か。

  マオがつまずいた拍子に壊したボロい祠だったモノだろ~~ 」


マオ

「 あれはワザとじゃないんだからな!

  誰かに足を掴まれてバランスを崩してだな! 」


霄囹

「 あの場には僕とマオと式神しかなかったんだぞ。

  霊的存在も怪異も異形もなかったってのに、誰に足を掴まれるんだよ?

  石につまずいたか、穴に足を取られてバランスを崩しただけだろ 」


マオ

「 違うって!

  たしかに “ ガッ ” って足を掴まれたんだって!

  オレは()オカ()()少年じゃないんだから、嘘は言わない!! 」


弓弦

「 マオ、壊してしまった祠のような物は、今どうなっているんだ? 」


マオ

「 そのままかな。

  オレには元に戻すなんて出来ないし…… 」


弓弦

「 その祠に “ なにか ” が封じられていた──とは考えられないか? 」


霄囹

「 それなら僕がいてる筈だ。

  そんな気配は感じなかったぞ。

  祠って言っても子供騙しでで安っぽいもんだったしな。

  マオが壊してもなにも起こらなかったぞ 」


マオ

「 でもさ、ちゃっちい祠でも祠な訳だし……。

  やっぱりさ、壊したままってのはまずいんじゃ…… 」


霄囹

「 考え過ぎだ。

  ゴミを捨てさせない為に鳥居を作って置くていのもんだ。

  一般人が作った鳥居を壊したり燃やしてもバチは当たらないんだよ! 」


マオ

「 当たると思うけどなぁ~~。

  一般人が作った小さな鳥居だって、鳥居な訳だしさ 」


霄囹

「 マオ──、お前はセロフィートに毒され過ぎてるよ! 」


マオ

「 そんな事は無いと思うんだけどな…… 」


弓弦

ちなみにだが、その心霊スポットはに在るんだ? 」


マオ

「 えと──、県外だったよな、シュンシュン 」


霄囹

「 秋田県だ。

  忘れるなよ、昨日きのうの事だぞ! 」


マオ

「 エヘヘ(////)」


弓弦

「 マオ、その事をセロには話してあるのか? 」


マオ

「 えっ?

  そう言えば話してなかったかも──。

  シュンシュンに心霊スポットに連れ回された事も話してないや 」


弓弦

「 セロに話した方がいと思うぞ 」


マオ

「 あ、うん……。

  そうだね。

  折角、思い出せたんだし、セロにはなすよ 」


霄囹

「 ………………………………。

  もしかしたら、事務所内で起きている不可解な現象となんかの繋がりが有るかも知れないな…… 」


マオ

なんでだ? 」


霄囹

「 事務所内で起きてる現象と(心霊ス)(ポット)の状況がこくしてるのにかないか? 」


マオ

「 どの辺が? 」


霄囹

「 そうだったな。

  見えないマオに説明しても無駄だったな 」


マオ

「 言い方ぁ! 」


弓弦

「 つまりだ、マオとシュンシュンが行った(心霊ス)(ポット)だい家族だったのだろう? 」


マオ

「 うん、そう聞いたよ 」


弓弦

だい家族と言う事は子供が多かった──という事になる。

  事務所内には明らかに子供だと判別の出来るがた,足跡が残されている。

  事務室の壁には子供の影が浮かび上がっているし、シュンシュンにはまるげの死体が見えている。

  こくしていると思わないか? 」


霄囹

「 そういう事だ。

  一家しんじゅうでは無いものの、火事で焼け死んでるんだ。

  僕にげた死体が見える原因と関係があるかも知れない。

  無いかも知れないがな 」


マオ

「 そう言われるとるいしてるかもな?

  だけどさ、グショグショの子供ぐつとか、エレベーターのなかの飛び散った血とかは?

  寝てるあいだに落雷が落ちて火事になったら、血が飛び散るって事はないだろ。

  それにげんさんに見えてる廊下や天井から伸びてる腕は?

  沢山の腕が廊下や天井から伸びててウネウネと動いてるんだろ??

  あの(心霊ス)(ポット)には起きてない事じゃんか 」


霄囹

たしかにそうだが…… 」


弓弦

「 セロならば(心霊ス)(ポット)なかで起きた当時の様子を見れるんじゃないのか?

  古代魔法で出来ないのか? 」


マオ

「 そっか!

  出来るよ、それ!

  あの(心霊ス)(ポット)が燃える前の状態に戻して、壁や天井,床が見ていた記憶を映像化する魔法マジックたしか有ったよ!

  (心霊ス)(ポット)の周辺に結界魔法を張ってすれば、周囲にもバレないと思う! 」


霄囹

「 困ったときの古代魔法だよりか。

  古代魔法さま(さま)だな!

  よし、セロフィートが戻ってたら、提案しろよ! 」


マオ

「 えっ、オレが言うのか?? 」


霄囹

「 当たり前だろ!

  セロフィートが動くはか、マオに掛かってるんだからな!

  責任重大だぞ! 」


マオ

「 オレに丸投げなんて酷いぞ、シュンシュン!

  そもそもシュンシュンがオレを誘わなければだなぁ~~~~ 」


霄囹

「 あ~~聞こえない!

  僕にはなにも聞こえてないぞ! 」


マオ

「 ずっこいぞ、シュンシュン!!

  オレだけセロにしかられるなんてだからな!

  シュンシュンもオレと一緒にセロのカミナリを直撃してもらうんだからな!! 」


霄囹

「 僕を巻き込むんじゃない!! 」


マオ

「 巻き込んだのはシュンシュンじゃないか! 」


弓弦

なかいな。

  ほんとうの兄弟のようだな 」


 げんじのづるはマオとしゅんしょうしょうれいの言い合うのを見て楽しそうに笑うのだった。

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