✒ 禁じられた❌❌❌ 6
──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁
──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町
──*──*──*── 裏野ハイツ
──*──*──*── 102号室
──*──*──*── 2階・寝室
マオ
「 セロぉ~~~~(////)」
セロフィート
「 はいはい。
どうしました、マオの甘えん坊さん♥️ 」
マオ
「 エヘヘ~~(////)
セノコンとマオキノが里帰りしたからさ、2人きりだろ?
セロに甘え放題じゃんか(////)」
セロフィート
「 ふふふ…(////)
好きなだけ甘えてください 」
セノコンとマオキノが≪ ダンジョン ≫の中に在る≪ キノコン王国 ≫へ里帰りしたのは明け方である。
当然、朝食と昼食はマオが作った。
マオにとってはセノコンとマオキノが里帰りをした事は幸いな事で、まるで飼い猫の様に飼い主のセロフィートに甘えていた。
マオの心臓はセロフィートの体内で元気に生きているのだから、マオがセロフィートに依存するのは致し方無い現象だ。
セロフィートは甘えて来るマオに対して嫌な顔をせず、愛しそうに見詰めながら頭を撫でて甘やかしている。
セロフィート
「 マオ── 」
マオ
「 うん?
何だ? 」
セロフィートの胸元に顔を埋めて抱き付いているマオはセロフィートに頭を撫でられて嬉しそうだ。
セロフィート
「 ワタシに隠し事をしてますね? 」
セロフィートは敢えて疑問軽で問う。
マオ
「 え?
隠し事ぉ?
オレがセロに??
有る訳ないだろぉ~~~~ 」
マオはセロフィートに対して隠し事が有り過ぎる為、何れの事を差して言っているのか分からない。
何時も馬鹿正直に答えてしまい、自分から墓穴を掘ってしまう為、今回は敢えて惚けてみたのである。
セロフィート
「 惚けないでください。
夫婦の間に隠し事は無しでしょう? 」
マオ
「( オレに隠し事しまくってるセロにだけは言われたくない台詞だよな!)」
セロフィート
「 今、何か思いました? 」
マオ
「 な…何もぉ!?
オレは無実だし!
何も隠してないし!
セロの勘違いだよ! 」
セロフィート
「 ははぁ……。
意地でも誤魔化すつもりですね? 」
マオ
「 誤魔化すって──。
そんなつもりはないし!
抑、セロは何でオレがセロに隠し事をしてる──って思うんだよ? 」
セロフィート
「 マオには見えていない様ですね 」
マオ
「 は?
オレには見えてない??
“ 見えてない ” って何だよ? 」
セロフィート
「 この≪ 日本国 ≫には未々未知な事柄が起こる様です 」
マオ
「 セロ──、ちゃんとオレにも分かる様に説明してくれよ!
オレには見えてないのにセロには見えてる──って何だよ!
セロと “ 魂の契約 ” をしてるオレに見えないって…… 」
セロフィート
「 マオが訪れた場所で不可解な現象が起きてます。
気付かなかったでしょう 」
マオ
「 全然……。
それって本当なのかよ?! 」
セロフィート
「 ワタシはマオに嘘は吐きません 」
マオ
「 セロ──(////)
( 『 マオに嘘は吐きません 』ってる言葉が既に嘘だろが!!
全く──、セロは息するみたいに嘘を吐くからな!
昔のオレとは違うんだ。
何度も学んでるんだし、もう騙されたりしないんだ!!)
なぁ、セロ。
オレはどうしたら良いんだ? 」
セロフィート
「 どうもしませんけど? 」
マオ
「 は?
“ どうもしない ” って──何でだよ? 」
セロフィート
「 面白いからに決まってます 」
マオ
「 お…面白いって──!! 」
セロフィート
「 マオが何気無く訪れた場所で “ 不可解な現象が起こる ” なんて面白い以外に何があります?
不可解な現象が起きてもマオに憑いてる “ それ ” が犯人だとは誰も気付きません。
マオ、これからは色んな場所に出掛けて楽しみましょう♪ 」
マオ
「 セロ!
オレは嫌だぞ!!
オレに憑いてるヤツを何とかしてくれよ! 」
マオは顔を真っ青にしてセロフィートの顔を見上げる。
セロフィート
「 嫌で~~す。
マオはワタシに隠し事をしてます。
隠し事を明かしてくれる気はないのでしょう?
悲しいです 」
マオ
「 悲しいのはオレだよ!!
何とかしてくれよ!!
変なのに憑かれてるなんて、マオキノとセノコンに知られたら気味悪がられちゃうだろが!! 」
セロフィート
「 安心してください。
キノコンには見えてません。
マオに “ それ ” が憑いても気付きませんし、何も感じません。
マオは何時も通り暮らしていれば良いです 」
マオ
「 “ 憑かれてる ” って知ったのに普通に暮らせるかぁ!! 」
セロフィート
「 大丈夫です。
裏野ハイツでは不可解な現象は起きません。
安心して生活してください 」
マオ
「 全然安心出来ないってぇねの!! 」
セロフィート
「 何とかしてほしいなら、ワタシに隠し事を明かしてください 」
マオ
「 酷ぇ~~!! 」
セロに隠してる事が有り過ぎて、何れの事だか分からない。
う~~ん…………ゲームのセーブデータの事じゃないよな??
セーブデータの事だったら困るんだよぉぉぉぉぉ!!!!
マオキノもセノコンも居ないから、ハードモードを1人でクリアなんて出来ないしぃ!!
セロフィート
「 電車に乗った日を覚えてます? 」
マオ
「 電車に乗った日?
5日前ぐらいかな?
それが何だよ? 」
セロフィート
「 その翌日から、マオの乗った車両でのみ、マオが乗っていた時間帯に車両に乗車していた乗客達が次々と謎の変死を遂げていた──事は知りません? 」
マオ
「 …………………………知らないけど?
知る訳ないだろ、ニュースなんて見てないし! 」
セロフィート
「 そうでしたね。
8階建ての百貨店へ買い物をしに行った日の事は覚えてます? 」
マオ
「 それも5日前だよ!
電車に乗って行ったんだからさ 」
セロフィート
「 そうでしたね。
マオと御揃いの商品を沢山買いました。
楽しかったです 」
マオ
「 それが何だよ? 」
セロフィート
「 その翌日、マオが立ち寄ったフロアで、マオが居た時間帯、買い物を楽しんでいた来店客が次々と謎の変死を遂げた──事も知りませんね? 」
マオ
「 ニュースを見てないから初耳だよ! 」
セロフィート
「 5日前は色んな場所に行きましたね♪
マオが訪れた場所,其処に居た時間帯に差し掛かると──、翌日から何も知らずに其処へ訪れた人間達が次々に変死を遂げています。
流石は “ 犯罪天国都市 ” と呼ばれているだけ有り、不可解な変死が連日発生する事に対して警察も事件の異様さに気付き始めてます。
益々面白くなります♪ 」
マオ
「 それはつまり──オレが知らないだけで、4日前から色んな場所で無関係な人達が “ 死にまくってる ” って事かよ? 」
セロフィート
「 はい♪
この様な形で事件が起こるのも新鮮でしょう?
偶には良いと思いません? 」
マオ
「 思うか!!
これじゃ、何処にも行けないじゃんかよ!!
どうするんだよぉ~~~~!!
オレ、昨日、シュンシュンの事務所に行っちゃったよ!!
事務所で死人が出てなきゃ良いけど── 」
セロフィート
「 事務所に関しても問題ないです。
不可解な現象は起きても死人は出ません。
死ぬのは人間だけです♪ 」
マオ
「 良かったぁ~~。
いや、良くない!!
事務所に行って事情を伝えないと、皆が大騒ぎするかもだろ! 」
セロフィート
「 皆さんは十分に大人ですし、大丈夫です。
陰陽師と退魔師が揃ってますし 」
マオ
「 それはそうだけど…… 」
セロフィート
「 マオ、夕食は近所のファミレスで済ませましょう 」
マオ
「 駄目に決まってるだろ!!
オレが行った場所で、翌日に事件が起きるって分かってるのに行くかよ!! 」
セロフィート
「 はいはい。
では県外のファミレスに行くとしましょう 」
マオ
「 行かないって! 」
セロフィート
「 では、隠し事を明かしてください。
出来なければ、今夜の夕食は県外のファミレスです 」
マオ
「 …………………………ファ── 」
セロフィート
「 はい?
何でしょう、マオ 」
マオ
「 ファミレスに…………行く………… 」
セロフィート
「 は~~い♥️
ふふふ……今夜から夕食は県外のファミレスで済ませましょうね♪ 」
マオ
「 お……おぅ………… 」
オレ──、最低だ。
セーブデータを “ 消されたくない ” ってな理由で何の罪も無い一般人達を酷い目に遭わせるなんて、オレは最低最悪の馬鹿野郎だ。
だけど──、顔も名前も知らない人間よりも、オレは大事なセーブデータを優先したいんだ!!
〈 テフ 〉に変換されたくない!!
(。≧ Д ≦。)御免っ!!
顔も名前も知らない人達ぃぃぃぃぃぃ!!!!
セロの話
オレ──、悪くないよな!?
ファミレスに行くのを嫌
うん──、オレは悪くないよ!!
セロフィート
「 おや──、誰か来
マオ
「 えっ?!
誰かな?
…………もしかして、シュンシュンが事務所で起きた不可解な現象に怒
セロフィート
「 さて、どうでしょう? 」
マオ
「 ……………………セロも一緒に会うんだからな! 」
セロフィート
「 はいはい。
では1階に行きましょう 」
オレはセロと一緒に階段を使って1階へ降りた。
階段を下
◎ 訂正しました。
何とかしてくるよ!! ─→ 何とかしてくれよ!!