表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
182/429

⭕ 仁義なき戦い 2


 げんさんに見られながら、オレはマオキノ,セノコンと一緒にセロに渡す為のチョコを作っていた。


マオ

「 ふぅ──。

  こんなもんかな? 」


セノコン

「 上出来ですエリ 」


マオキノ

さす、マオ様ですエリ。

  ぎわいですエリ 」


マオ

「 まぁな!

  に料理してないよ!

  料理もセロに鍛えられたからな~~ 」


獅聖幻夢

「 チョコレートとはように作るのですね 」


マオ

あとは冷凍庫で固めたら完成だよ。

  溶かしたチョコレートにあったかい紅茶をそそいだらしいよ 」


セノコン

げんさま、どうぞエリ。

  御賞味くださいエリ 」


獅聖幻夢

がとう御座います 」


マオ

げんさんとづるさんにも飲んでほしいな。

  るのかな? 」


セノコン

「 帰宅してますエリ 」


マオ

「 えっ、マジ?

  じゃあ、呼んでる! 」


 オレは102号室のドアをけてそとに出たら、みぎどなりの101号室のドアをノックしてけた。






──*──*──*── 102号室


──*──*──*── 1階・リビング


マオ

「 また負けたぁ~~~~!! 」


セノコン

「 マオ様、弱いですエリ~~。

  チロルチョコ、8個の没収ですエリ 」


マオ

「 う゛ぅ゛~~~~。

  あとは3個しか無い~~~~!! 」


玄武

「 マオキノ、マオを手伝ってはどうだ?

  こうも負けてばかりではな…… 」


弓弦

「 そうだな……。

  連敗は流石にな…… 」


獅聖幻夢

「 マオ殿どのしょう(しょう)素直ぎますね。

  勝負には向いていないのでは?

  出せるカードをすべて出していては勝てませんよ 」


マオ

「 でもさ、出せるカードを出さないとほかの人が出せないじゃんか 」


弓弦

「 マオ、7並べは敢えて出さずに相手をめ、パスを使わせる事も必要なんだ 」


玄武

「 うむ。

  6や8を持っていたなら、敢えて出さず、ほかのカードを出し、相手にパスを使わせドボンへ追い込まなければ勝てないぞ 」


マオ

「 そんな……持ってるのに出さないで相手をドボンさせるなんて、そんなのひどくないかな? 」


獅聖幻夢

「 カモですね 」


弓弦

「 カモだな… 」


玄武

「 鍋を背負しょったカモだ 」


マオ

なんでオレの事をカモカモ言うんだよぉ~~~~ 」


セノコン

「 マオ様は7並べには向きませんエリ~~ 」


マオキノ

「 7並べでマオ様と組むのいやですエリ…… 」


 マオキノはソッポを向いてオレに背中を向ける。


マオ

なんでだよ、マオキノぉ~~~~。

  オレの御世話がかりじゃないかよ~~ 」


マオキノ

いやなモノはいやですエリ!

  7並べに関しては断固拒否させて頂きますエリ! 」


マオ

「 セノコン~~ 」


セノコン

「 ………………………………御免なさいですエリ。

  7並べでマオ様と組むのはボクも御遠慮させて頂きますエリ 」


マオ

なんでだよぉ~~~~ 」


マオキノ

「 そうですエリ!

  しょうれいちゃまがますエリ!

  しょうれいちゃまに押しつ──丸な──頼りますエリ!! 」


マオ

「 シュンシュンはだ≪ ダンジョン ≫の中だろ。

  ≪ ダンジョン ≫は広いし、シュンシュンを探すのは大変だぞ 」


セノコン

「 心配ないですエリ。

  セロ様がミニマムキノコンをしょうれいちゃまのに忍ばせてますエリ。

  居場所の把握はバッチリですエリ 」


マオ

「 セロらしいな。

  そりゃ、ミニマムキノコンを忍ばせてたら、放っといても安心だよな 」


セノコン

ほかのキノコンがしょうれいちゃまを連行しててくれますエリ。

  7並べを再開しますエリ 」


マオ

「 次、負けたらオレのチロルチョコが無くなっちゃうよ! 」


セノコン

しょうれいちゃまがたら、新しいチョコを追加しますエリ 」


 という訳で、げんさん,づるさん,げんさん,オレの4人で勝負する7並べが再開した。

 セノコンとマオキノはカードを切って配ったり、負けた相手のチロルチョコを没収して勝った3人へ配分する役。

 マオキノが切り終わったカードを配ってくれる。


 ダイヤの7を出したづるさんから時計回りで始まる。

 づるさん ─→ げんさん ─→ オレ ─→ げんさんの順だ。

 こんどこそ勝ちたい!






 づるさんがクラブの6を出して、げんさんはハートの8を出す。

 だからオレはづるさんとげんさんを真似てスペードの6を出す。

 げんさんはハートの9を出す。


 づるさんはスペードの5を出す。

 げんさんはハートの5を出す。

 オレはダイヤの6を出す。

 げんさんはスペードの4を出す。


 づるさんはハートの10を出す。

 げんさんはハートの11を出す。

 オレは出せないからパス1だ。

 げんさんはダイヤの5を出す。


 づるさんはハートの4を出す。

 げんさんはダイヤの4を出す。

 オレはダイヤの3を出す。

 げんさんはダイヤの2を出す。


 づるさんはハートの12を出す。

 げんさんはダイヤの1を出す。

 オレは出せないからパス2だ。

 げんさんはハートの13を出す。


 づるさんはダイヤの8を出す。

 げんさんはスペードの3を出す。

 オレはダイヤの9を出す。

 げんさんはスペードの2を出す。


 づるさんはスペードの1を出す。

 げんさんはダイヤの10を出す。

 オレはダイヤの11を出す。

 げんさんはハートの3を出す。


 づるさんはスペードの8を出す。

 げんさんはダイヤの12を出す。

 オレはハートの2を出す。

 げんさんはダイヤの13を出す。


 づるさんは出さない。

 初めてのパス1だ。

 げんさんはスペードの9を出す。

 オレはハートの1を出す。

 げんさんはクラブの8を出す。


 づるさんはクラブの9を出す。

 げんさんはクラブの10を出す。

 オレは出せないからパス3だ。

 げんさんはスペードの10を出す。


 づるさんはスペードの11を出す。

 げんさんはクラブの11を出す。

 オレは出せないからパス4だ。

 げんさんはクラブの6を出す。


 づるさんはクラブの5を出す。

 げんさんはクラブの4を出す。

 オレは出せないからパス5だ。

 げんさんはクラブの12を出す。


 づるさんはクラブの13を出す。

 げんさんはクラブの4を出して上がりだ。

 オレはパス6回目でドボンだ。

 スペードの13とクラブの1と3を出した。

 げんさんはスペードの12を出して上がりだ。


 づるさんはクラブの2を出して上がる。

 げんさんが1位,げんさんが2位,づるさんが3位,オレは4位だ。






マオ

「 また負けたぁ~~~~ 」


セノコン

「 マオ様のチロルチョコを没収しますエリ 」


マオ

「 パス5でドボンなんて……。

  今回はカード運が悪かったな… 」


弓弦

げんげんの接戦だったな 」


玄武

づるがパスをしなければわれは負けていたな 」


弓弦

げんは強いな 」


幻夢

「 今回もカード運がかっただけです 」


玄武

「 マオはカード運がくても悪くても負けるな…… 」


弓弦

「 そうだな… 」


幻夢

「 セロフィート殿どのと組めば勝てそうですね 」


弓弦

「 そうでもないんだ 」


玄武

「 うむ。

  カードを持つのがセロなら間違いなく圧勝だろうが、カードを持つのがマオだとセロでも負けるようだ 」


幻夢

「 ほほぅ……そうなのですか?

  それは不思議ですね? 」


弓弦

「 セロ自身がちょくせつ勝負をする訳ではないかららしいな 」


幻夢

さすのセロフィート殿どのも7並べではマオ殿どのに手を焼いてしまうのですね 」


マオ

「 セロはひどいんだ!

  オレに(バッテン)が書かれたマスクを付けさせて、『 一言も喋るな 』って言うんだ! 」


玄武

「 気持ちは分かるがな…… 」


弓弦

「 マオはしょうじき過ぎるからな…… 」


マオ

「 えぇ~~~~。

  げんさんもづるさんもセロの肩を持つんだ…… 」


マオキノ

「 セロ様でも7並べに関しては御手上げされてますエリ~~ 」


セノコン

「 新しくれたチョコレートティーですエリ。

  紅茶を変えてみましたエリ 」


玄武

「 セノコン、がとう 」


弓弦

ちゃを変えるとあじも変わるのか? 」


幻夢

「 香りが違いますね 」


マオ

「 違いが分かるの?

  げんさんは嗅覚がいんだね 」


 セノコンがれてくれたチョコレートティーを飲みながら寛いでいると、別のキノコンが2階からりてた。

 じつは≪ ダンジョン ≫へのぐちは2ヵ所あるんだ。

 セロとオレの寝室になっている2階とシュンシュン達の部屋の1階だ。

 オレ達が102号室に集まっているから、セロとオレの寝室から出てたみたいだ。


キノコン

「 御待たせ致しましたエリ。

  しょうれいちゃまを捕獲して連行──お連れしましたエリ! 」


 キノコンはビシッと敬礼をすると、引きってたであろうシュンシュンを前に出した。

 シュンシュンは目隠しをされていて、口には “ いけないプレイ ” に定番で使われてそうなさるぐつわをされていて、両手と両足に手錠が掛けられていて、全身を縄でグルグル巻きにされている。

 随分と荒い方法で捕獲されたみたいだ。

 なんいた(いた)しいな……。


マオ

「 キノコン、がとな。

  取り敢えず、手足の手錠と全身の縄をくれないかな? 」


キノコン

かしこまりましたエリ 」


 敬礼をいたキノコンはシュンシュンをグルグル巻きにしている縄を丁寧にから手錠をはずしてくれる。

 シュンシュンはなにかを言いたいのか「 ウーウーウー 」と言っている。

 さるぐつわはずしてやらないとだ。


玄武

「 ず…随分と手荒い方法だな… 」


弓弦

「 あ、あぁ……そうだな…… 」


幻夢

「 まるで犯罪者のような扱いですね 」


 げんさんとづるさんがドン引きしてるぅ~~~~。

 オレはシュンシュンの目隠しを取ってやる。

 物凄い目でシュンシュンから睨まれた。

 「 目隠しよりもさるぐつわを先にはずせよ! 」とでも言われているみたいに感じる。


キノコン

「 反抗的な目ですエリ!

  マオ様、反抗的な目をえぐっちゃってもいですかエリ? 」


マオ

「 駄目に決まってるだろ!

  可愛く言っても駄目だからな! 」


キノコン

「 残念ですエリ~~ 」


マオ

「 ほら、シュンシュンを連れててくれた御礼だよ!

  チロルチョコだけど…… 」


キノコン

「 エリ?!

  頂いても宜しいですかエリ?

  エリぃ~~~~(////)

  マオ様、がとう御座いますエリ♥️

  これはボクの家宝にしますエリ! 」


マオ

「 市販のチョコだし、食べてほしいんだけど…… 」


キノコン

「 ボクは失礼しますエリ 」


マオキノ

がとうエリ 」


キノコン

「 どう致しましてエリ 」


セノコン

「 お父さん,お母さんに宜しくエリ 」


セノコン,マオキノ,キノコン

「「「 エリエリエリエリエリエリエリエリエリエリエリエリ── 」」」


 キノコンの共鳴ってなん見ても怖いな…………。

 マオキノ,セノコンと共鳴という名の挨拶を済ませたキノコンは器用に階段を上がって2階へ向かった。

 ≪ ダンジョン ≫にはいって≪ キノコン王国 ≫へ帰るみたいだ。

 セノコンがシュンシュンの口をふさいでいるさるぐつわはずしてくれる。


マオキノ

「 お帰りなさいませ、しょうれいちゃま。

  しょうしん家出は楽しかったですエリ? 」


霄囹

だれしょうしん家出をしたよ!

  僕は家出をした覚えは無いぞ!

  誰にも邪魔されない場所で闇呪術の実験をしてたってのに邪魔しやがってぇ!! 」


マオ

「 え?

  ≪ ダンジョン ≫に潜ってヒッキーしてたんじゃないのか? 」


霄囹

「 コラ!

  誰がヒッキーだよ!

  なんで僕が≪ ダンジョン ≫に引きこもらないといけないんだ!? 」


マオ

「 そっか~~。

  シュンシュン、しょうしんしてなかったんだな。

  かった~~! 」


霄囹

「 はぁ?

  僕が “ しょうしん ” ってなんだよ? 」


マオ

「 いや──、だってセロが…… 」


 という訳で、オレは17日まえにセロから言われた事をシュンシュンに話した。






霄囹

「 ──まったく!

  マオ──、お前はセロフィートの言う事をに受け過ぎだぞ!!

  なんで僕がくだらない理由で≪ ダンジョン ≫に引きこもるんだよ!! 」


マオ

「 だって──、あんな事情を聞いたらオレじゃなくっても勘違いするよ! 」


霄囹

「 セロフィートの言う事なんて、90(パーセント)は嘘だと思えよ!! 」


マオ

「 セロは嘘は言わないぞ! 」


 シュンシュンの言う事は大体が当たっている。

 “ 90(パーセント)は嘘 ” ってのは言い過ぎだけどな!!

 セロフィートでも嘘を言ったり冗談を言ったりもするもんだ。

 へんは人間と変わらないんだよな~~。


 だけど、シュンシュンのはなしで≪ ダンジョン ≫にもぐっていたほんの理由が知れてかった。

 まぁ、それも迄がほんかオレには分からないけどな!

 なにはともあれ、シュンシュンが元気でかったよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ