表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
180/432

⭕ 呪霊退治 13


──*──*──*── 5日後


──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁


──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町


──*──*──*── 裏野ハイツ


──*──*──*── 102号室


──*──*──*── 1階・リビング


マオ

「 ──でぇ?

  その人は誰なんだよ、セロ! 」


セロフィート

せいげんさんです 」


マオ

せいげんぅ??

  せいげん──って言えば、シュンシュンが殺害したの兄貴だったよな?

  とっくの昔にたましいと一緒に輪廻の流れへ還ったんじゃなかったのかよ? 」


セロフィート

げんさんはさんのたましいが輪廻の流れへ還ったのをとどけたあと、残りの余生を謳歌しています。

  げんさんの父親は妖魔でしたから、人間の父親を持つさんより長生きしました 」


マオ

「 ………………セロ、シュンシュンが話してた内容と違うんじゃないか?

  はシュンシュンに殺害されて、たましいは天へのぼって逝って──、式神になってた兄貴のせいげんは姿を維持を出来なくなってたましいと一緒に天へのぼって逝った── 」


セロフィート

「 マオ、それはしょうれいさん視点のはなしです。

  げんさん視点は違います 」


マオ

「 ど、どう違うんだよ!? 」


セロフィート

そもそもしょうれいさんが “ 殺害した ” と思い込んでいたさんは、()()さんではないです 」


マオ

「 はぁ?

  どゆことだよ!? 」


セロフィート

()()さんは──、()()げんさんとともせいを出て、ひとざと離れた屋敷で平穏に暮らしてました 」


マオ

「 えっ?!

  養子に出されたんじゃなくてか!? 」


セロフィート

「 それはげんさんが仕組んだ事です。

  げんさんがひとざと離れた安全な屋敷へ引っ越したのは、さんの為でした 」


マオ

の為?? 」


セロフィート

さんは引っ越し先の屋敷で平穏無事に暮らし、天寿をまっとうしたあとげんさんに看取られ、たましいは輪廻の流れへ還りました。

  さんのたましいを見送ったげんさんは、闇呪術のはんの呪法を使い、用意したうつわたましいの欠片を憑依させ、複製じゅれいを作りました。

  げんさんが生み出した複製じゅれい達が、じゅれい達を生み出していました 」


マオ

「 …………じゃあさ、シュンシュンが相手にしてた──シュンシュンがひどい目に遭わせてたせいげんなんだったんだよ? 」


セロフィート

げんさんが試験的に初めて作った複製じゅれいです。

  生きている人間をうつわに使った複製じゅれいですから、成長しますし、老化もします。

  ひどい目に遭わされても()()さんもげんさんは被害を受けません 」


マオ

「 ……………………じゃあ、シュンシュンは()()せいげんが作った試験的なの複製じゅれいに欲情してたし、ハッスルして喜んでた訳かよ………… 」


 とんだカオス展開だ──。

 シュンシュンは騙されて踊らされていたピエロだった訳かよ……。


マオ

ちなみにシュンシュンは、その事を── 」


セロフィート

「 知ってしまいました。

  しょうれいさんは≪ ダンジョン ≫にはいったきり出てきません。

  困ったしょうれいさんです 」


マオ

「 結界が解除されてからシュンシュンの姿を見ないと思ったら、オレの≪ ダンジョン ≫に潜ってるのかよ。

  シュンシュン…… 」


セロフィート

「 マオ、心配しなくていです。

  しょうれいさんにも気持ちを整理する為の時間は必要です。

  出てる迄、そっとしといてあげましょう。

  待つのも大人の優しさです 」


マオ

「 う、うん……。

  そだな……。

  シュンシュンだし、放っといても大丈夫だよな? 」


セロフィート

「 はい♪ 」


 セロは満面の笑顔で微笑んでくれる。

 みょうに御機嫌だし、嬉しそうだな~~。


 それにしてもせいげんか。

 たしかにげんさんにている。

 髪の長い陰陽師ってて見えるもんなんだな~~。

 シュンシュンも大人の姿になって、髪を伸ばしたらてるかも知れないな。


 づるさんも髪が長いから、陰陽師の格好をしてもらって横に立ってもらったら、そっくりかも知れないぞ!

 陰陽師4人衆なんちゃって!

 見てみたいな(////)


 そんな事は置いといて──、オレの御世話がかりをしてくれているマオキノがせいげんと囲碁を打っている。

 マオキノは白石でせいげんは黒石だ。

 なんでマオキノとせいげんが囲碁を打っているのかというと──、じつはオレにも分からない。


マオ

「 セロ、これってが優勢なんだ? 」


 ちなみにセノコンは碁盤の棋譜を記録している。

 セロはというと、マオキノとせいげんの対局に見向きもせず、セノコンが記入し終えた棋譜を見ている。


セロフィート

「 優勢なのはマオキノですけど、劣勢に変わります 」


マオ

「 えっ?

  優勢なマオキノが劣勢になる??

  どゆことだよ? 」


セロフィート

「 勝負は決着が付く迄からないものです。

  セノコンもマオキノも強いですけど、上には上がます 」


マオ

「 マオキノやセノコンより強いのはセロだけだろ? 」


セロフィート

「 マオ、決め付けてはいけません。

  セノコンもマオキノも()成長してます 」


マオ

「 これ以上マオキノとセノコンに強くなられたら困るんだけどな~~ 」


セロフィート

「 ワタシは嬉しいです。

  刺激を与え、成長をうながしてくれる存在は大歓迎です 」


 セロ、変わったな~~。

 なんか嬉しいな(////)


マオ

「 でもさ、なんせいげんで囲碁をしてるんだよ? 」


セロフィート

「 事務所で暮らしてますし。

  所長のしょうれいさんが不在でも事務所は〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉が切り盛りしてますから問題ないです。

  事務所の1室をげんさん用の部屋に変えました。

  げんさんが現在も使っている拠点アジトと事務所の部屋を魔法マジカルサークルで繋げてます。

  裏野ハイツとも事務所の部屋も魔法マジカルサークルで繋げてます。

  好きなとき、自由におうらいを出来るようにしてます。

  げんさんが事務所に住み込んで暮らす事は、げんさん,づるさんもしょうだくずみです 」


マオ

「 自由におうらいが出来るのを利用して、囲碁を打ちにてるって事かよ? 」


セロフィート

「 はい♪

  げんさんが事務所をけているときは、げんさんの複製じゅれいの御2人が、げんさん,づるさんとともに依頼を受けてくれてます 」


マオ

「 セロ…………、すうじつまえには敵だった相手を完全に丸め込んでるな。

  でもなんで敵だった相手が協力的になってるんだ? 」


セロフィート

げんさんとは囲碁をつうじて “ お友達 ” になりました。

  勝負に白黒を付けたいときは、囲碁で親睦を深めるに限ります 」


マオ

「 そ、そうなんだ……。

  セロは囲碁勝負でせいげんを完膚無き迄に負かした訳だな? 」


セロフィート

「 マオ、ひどいです。

  ワタシは囲碁でげんさんと親睦を深めただけです 」


マオ

「 う、うん……。

  そだな………… 」


 絶対に親睦なんか深めてないと思う。

 セロだからな!

 どうせ、セロの事だから無理難題な条件を出して、強制的に囲碁勝負を持ち掛けたんじゃないか──って思う。

 どんな勝負も無敗勝者のセロに勝てる訳が無いんだからな!


 わば、どんな勝負もセロが絶対に勝つデキレースって事だ。

 それを知らないでセロと囲碁勝負をしたせいげんは “ 不運 ” だったと言わざるを得ない。

 南無ぅ~~~~だ!


 だけど、セロが結界を解除したあとからは、じゅれいが異形,怪異,霊的存在を襲う事は無くなったみたいだ。

 異形,怪異,霊的存在が関与して人間が襲われる事件が起こるのは相変わらずだけど、じゅれいが起こしている話しは聞かない。


 全国に在る刑務所ないで生活していた受刑者達が原因不明のやまいで全員死亡した不可解な事件は、お茶のにぎわせているし、オカルト雑誌をうるおわせる原因になっている。

 全国に散らばっている犯罪者達も原因不明のやまいを発症した姿で野垂れんでいる。

 5日間のあいだに全国各地でつぎ(つぎ)に犯罪者達の死体が発見されている。


 どんなやまいなのか病名は不明だけど──、発見されている死体の状態は、痩せ細っていて骨と皮だけの状態で、ひどい吐血をしたあとがあって、髪も抜け落ちていて、全身に大きさがマチマチの緑色の斑点が浮き出ているらしい。

 手足の爪は真っ黒に変色していて、がれてボロボロになっていてるみたいだ。

 男性は睾丸が腐っていて、女性は子宮と卵巣が腐っているそうだ。

 

 モザイクをしないといけないレベルのひどい死体なんじゃないかと思う。

 絶対に人間の仕業じゃないし、新種のウィルスの仕業でもないと思う。

 オレには分かる。

 犯人はセロだって、確信してる!!


 多くの受刑者が死んでも、多くの犯罪者が死んでも、犯罪が無くならないのが、米●町だ。

 新しい犯罪者も湯水が湧くようつぎ(つぎ)あらわれてる。

 それが犯罪天国パラダイスの米●町だ。


 今更だけど、とんでもない町だよな、米●町って!!

◎ セロフィートと獅聖幻夢(複製呪靈)の囲碁勝負も決着が付いた結末も力尽きて断念しました。

  なので、後日談的な感じにして締める事にしました。


◎ 訂正しました。

  実父 ─→ 父親

  反魂術 ─→ 反魂の呪法

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ