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✒ 呪霊退治 12


セロフィート

「 初めまして、特級じゅれいの──それとも複製じゅれいと呼んだ方がいですか、せいげんさん。

  ワタシはセロフィート・シンミンと言います。

  わたびとをしている吟遊大詩人です 」


複製呪靈:獅聖幻夢

「 貴殿が……。

  見慣れぬ変わった格好をしているのですね 」


セロフィート

「 これは吟遊大詩人の正装です。

  たしかにげんさんとてますね。

  髪の長い陰陽師は誰もがて見える者ですけど── 」


複製呪靈:獅聖幻夢

さきほどキノコの姿をした生物が話してくれました 」


セロフィート

「 キノコンは生物ではなく怪物モンスターです。

  ≪ 大陸 ≫にはさま(ざま)怪物モンスターが生息しています。

  キノコドラゴンの飛ばす胞子でキノコンとなったもと人間が産んだ子供のキノコン達を改良し、新種のキノコンを生み出しました。

  貴方達が生み出し、しょうれいさんを追い掛けているじゅれいじゅうもワタシのキノコンに掛かれば──。

  これ以上は言わなくても分かりますよね? 」


複製呪靈:獅聖幻夢

「 貴殿は随分な自信をお持ちなのですね 」


セロフィート

「 おや、信じられません?

  では──、貴方の後方に大人しくひかえている特級じゅれい達を〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換して見せましょう。

  かれたましいは輪廻の流れへ還り、来世あのよへ生まれ変わるだけです。

  安心してください 」


複製呪靈:獅聖幻夢

「 御待ちください。

  かれを消さないで頂きたい 」


セロフィート

かれが大事です?

  ワタシは理不尽にしいたげられる弱い異形,怪異の味方です。

  戦えず抵抗も反抗も出来ないじゃくしゃな立場の異形,怪異を悪戯に襲いらうじゅれいに対して、寛大にはなれません。

  貴方達は知らず知らずにワタシを敵に回しました。

  相応のむくいを受けて頂かなくては困ります 」


複製呪靈:獅聖幻夢

「 ………………………… 」


セロフィート

「 貴方はさきほどじゅれい達の自主性に “ 任せている ” と言っていましたね。

  ならばワタシも貴方を見習うとしましょう。

  ワタシもキノコン達の自主性に “ 任せる ” 事にします。

  ワタシのキノコン達は貴方達が生み出したじゅれいじゅれいじゅうよりも手に負えない存在です。

  貴方達が束になってもワタシのキノコン達にはかないません。

  喧嘩を売る相手を間違えない事です 」


複製呪靈:獅聖幻夢

「 ……………………………… 」


セロフィート

「 それにしてもしょうれいさんに対してとづるさんに対しての態度が随分と違いますね。

  この結界ないる複製じゅれいは──、げんさんを相手にしているかたと貴方だけのようですね 」


複製呪靈:獅聖幻夢

「 …………そう思うのですか? 」


セロフィート

「 ワタシが張った結界ですし。

  結界ないの事ならなんでも分かります。

  貴方が召喚したじゅれいじゅうに対して、敵前逃亡したしょうれいさんも囲まれてしまいましたね。

  ふふふ(////)

  ボロ雑巾のようにズタズタのボロボロになってます♪ 」


 セロフィートはなにかとマオと仲良くしているしょうれいが気にわない為、ワザしょうれい能力ちからを封じていた。

 マオにしょうれいをマオの眷属にした事で、しょうれいは知らぬに不老不死になった。

 痛め付けられれば、人並みに痛みを感じるが、〈 コウ 〉となったマオをる為に死ねない身体からだとなってしまったのだ。


 の日にかマオは必ず〈 コウ 〉となる。

 そのとき、マオの味方になってくれる者──、マオの戦力になる強力な味方を少しでも多く、マオの眷属にしておきたいからだ。

 げんづるウーインもミカトもマオの眷属の候補なのだ。

 ウーインとミカトの子供達──おうおういなもマオの眷属候補にいれる予定だったりする。


 づると血縁関係にあるじょうじん──しゅてんどうですらもマオの眷属候補である。

 セロフィートはキノコンすらもマオの眷属にしている。

 それだけ現在のセロフィートにとってマオの存在は大きかった。


セロフィート

しょうれいさんはワタシのマオに馴れ馴れしいふしが有りますから、多少は痛い目に遭ってもらわなければいけません。

  助けるのは最後に回してもいでしょう 」


 せいげんはクスクスと上品に笑っているセロフィートを見て思わずあとずさる。

 ほんとうに結界ないの事を把握していると感じたからだ。


セロフィート

「 おや、どうしました?

  あとずさらないでください。

  複製じゅれいの御2人にはなにもしません。

  御2人以外を〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換するだけです。

  それとも──キノコンに蹂躙され尽くすじゅれい達を見たいです? 」


複製呪靈:獅聖幻夢

「 …………じゅれいが蹂躙される…………それは見たくはない光景です… 」


セロフィート

「 ならば、ワタシと対局しましょう 」


複製呪靈:獅聖幻夢

「 対局ですか? 」


セロフィート

「 そうです。

  ワタシと囲碁を打ちます。

  ワタシに勝てたら、結界から出しましょう。

  すべてのじゅれいを解放します。

  人間,異形,怪異,霊的存在も好きなだけ蹂躙し、襲えばいです。

  ワタシ達は貴方達がする事に今後、一切の干渉もしません。

  好きなだけ暴れてください 」


複製呪靈:獅聖幻夢

「 貴殿が勝ったら、私達が聞いても? 」


セロフィート

「 そうですね。

  今迄どおり人間を襲うのは構いません。

  その代わり、異形,怪異,霊的存在を襲うのはめてください。

  結界ないじゅれい──複製じゅれい以外のすべてを〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換します。

  かで見ている本体のせいげんさんには、マオの眷属になって頂きます 」


複製呪靈:獅聖幻夢

「 ………………人間だけは襲っても構わないのはですか?

  理由を聞いても? 」


セロフィート

「 人間は地球テッラがいを与える有害生物だからです。

  異形,怪異,霊的存在は地球テッラがいを与えたりはしません。

  ≪ 大陸 ≫で怪物モンスターが発生するのも、怪物モンスターが人間を襲うのも、“ 魔王 ” という存在があらわれ、人間社会を襲い滅ぼすのも、地球テッラの防衛本能が正常にはたらいているからです。

  分かりますか?

  “ 人間 ” という下等生物は地球テッラの防衛本能を活性化させるほど地球テッラに対して有害なのです。

  人間にとって都合が悪い虫を “ 害虫 ” と呼び、人間に被害を与える動物を “ 害獣 ” と呼び、駆除,始末する事と同様に、ワタシは人知れず地球テッラがいを与える人間を駆除している立場です。

  貴方達が人間を襲ってもワタシは困らないので、好きなだけ人間を襲ってくれて構いません。

  人間のかずが減らしてくれるのですから、ワタシは関与しません。

  ですが、地球テッラがいを与えない異形,怪異,霊的な存在を襲う事に関しては見てみぬ振りは出来ません。

  かれは人間のかずを減らすにあたり、ワタシに協力的な存在です。

  今回のじゅれい事件で、異形,怪異の殆んどはワタシの保護下にはいりました。

  この功績に免じて貴方達──複製じゅれいだけは〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換する事を免除します。

  本体であるせいげんもとへ帰還する事を許しましょう。

  ワタシの寛大な配慮に感謝してください 」


 せいげんの複製じゅれいに対して、セロフィートは慈母神のように優しく微笑む。


セロフィート

「 早速、対局を始めましょう 」


複製呪靈:獅聖幻夢

「 拒否権は無さそうですね…… 」


セロフィート

「 拒否権…です?

  有る訳ないでしょう。

  拒否するなら、貴方達もろとも〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換し、掃除を終わらせるだけです。

  用があるのは貴方達ではなく、本体のせいげんさんですし 」


複製呪靈:獅聖幻夢

「 ……………………分かりました。

  貴殿と囲碁対局をします 」


セロフィート

「 宜しい。

  賢い選択をしましたね 」


 セロフィートは複製じゅれいもくぜん古代エンシェント魔法マジックを発動させた。

◎ チート過ぎるセロフィートが居ると直ぐに終わってしまうので大変ですね。

  なので違う形で決着を付けさせる事にしました。

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