表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
175/431

⭕ 呪霊退治 8


霄囹

「 セロフィート!

  僕にもアレをくれよ! 」


セロフィート

「 はい?

  アレとはなんです? 」


霄囹

づるに渡したじゃないかよ!

  僕にも釘バットをくれよ!

  刺さったら猛毒を流し込むんだろ?

  僕も欲しいんだ! 」


セロフィート

しょうれいさんには必要ないでしょうに 」


霄囹

げんにはてっせん,マオは改良したアミュレットを渡したんだろ!

  僕もなにかくれよぉ~~~~!! 」


セロフィート

しょうれいさん、離れてください 」


マオ

「 シュンシュンが子供みたいな()ねるなんて…… 」


 オレの眷属にのが原因じゃないよな??


マオ

「 セロ、シュンシュンには必要ないかも知れないけどさ、〈 (原質)(みなもと) 〉で構成すればいんだし、あげたらどうだよ 」


セロフィート

「 マオ、しょうれいさんを甘やかさないでください 」


マオ

「 逆にセロはシュンシュンに厳しくないかな?

  シュンシュンはオレのおとうとぶんなんだからさ、もう一寸ちょっと優しくしてもいんじゃないか? 」


霄囹

「 おいコラ!

  なんで僕がマオのおとうとぶんになってるんだ?! 」


マオ

「 オレが次男だからに決まってるだろ 」


霄囹

「 うぐぅ………… 」


マオ

「 産まれた世界は違っても、生きてる年月はオレの方が長いんだからな! 」


霄囹

「 ………………親を経験した事もないくせにぃ~~ 」


マオ

「 親は関係無いだろ 」


セロフィート

「 新たに投入したびとの数が減ってました。

  じゅれいかずも減ってますけど、特級じゅれいが増えてます 」


マオ

「 特級じゅれいって、普通のじゅれいよりパワーアップして強くなってるんだよな?

  倒せるのかな 」


セロフィート

「 心配しなくても倒せます。

  その為にマオのとうを改良しました 」


玄武

「 いよいよか… 」


セロフィート

げんさん,づるさんには1体ずつキノコンをともに付けます 」


弓弦

「 それはこころづよい。

  助かる 」


玄武

「 うむ、キノコンがると安心するな 」


霄囹

「 セロフィート、僕にもキノコンを付けてくれるんだよな? 」


セロフィート

「 はい?

  しょうれいさんには必要無いでしょうに 」


霄囹

「 セロフィートぉ!!

  なんで僕には塩対応なんだよぉ!! 」


セロフィート

「 気の所為です 」


霄囹

「 気の所為な訳あるかよ! 」


セロフィート

「 結界の中へ転移させます。

  準備はいです? 」


玄武

「 うむ、われは問題ない 」


キノコン:A

げん様のサポートは、お任せくださいませエリ 」


弓弦

「 私も準備は出来ている。

  でも大丈夫だ 」


キノコン:B

づる様には指1本、れさせませんエリ 」


霄囹

「 僕にもキノコンを付けてくれよ!

  釘バットも欲しい! 」


セロフィート

しょうれいさんには式神と式隷がます。

  式隷をじゅれい化させる方法も教えました。

  十分でしょう 」


マオ

「 そう言えば、そら飛べる式神がたよな。

  背中に乗って高見の見物してればいんじゃないか?

  キノコンも釘バットもらないじゃん 」


霄囹

「 それは…………そうだけど…… 」


セロフィート

「 では転移させます。

  じゅれいなくなれば結界は自然にけます。

  びとの事は気にせずじゅれいを攻撃してください 」


弓弦

びとに攻撃が当たっても大丈夫なのか? 」


セロフィート

びとじゅれいの攻撃しか受けないようにしてます 」


玄武

「 誤って攻撃をしても構わないのだな 」


 セロは転移魔法を発動させる。

 げんさんとキノコン,づるさんとキノコン,シュンシュンの姿が消えた。

 青い結界の中へ転移したみたいだ。


セロフィート

「 マオ、準備はいです? 」


マオ

「 おう、でもいぞ! 」


 セロが再度、転移魔法を発動させる。

 魔法マジカルサークルの光が消えると、上には青に結界が見える。

 どうやら結界の内部に転移したみたいだ。


──*──*──*── 結界内


 結界ない地獄絵図と化していた。

 ピクリともしないびとの残骸をじゅれいむさぼっている。

 全身が〈 (原質)(みなもと) 〉に変換される迄には時間が掛かるもんな。

 全身が〈 (原質)(みなもと) 〉に変換されるあいだわれるのは仕方無いか。


セロフィート

「 マオ──、数体の特級じゅれいに囲まれてます。

  くれ(ぐれ)も油断しないようこころけてください 」


マオ

「 セロも一緒に戦えよ! 」


セロフィート

「 マオ、きみの成長をワタシに見せてください。

  特級じゅれいていに手こずるようでは、ワタシから1本も取れませんよ 」


マオ

「 初めから戦う気は無いんだな! 」


セロフィート

「 ワタシがだすけしたら、マオの修行になりませんし 」


マオ

なんでも “ 修行 ” って言えばいと思ってぇ~~~~ 」


セロフィート

「 マオ、ワタシのぶんもファイトしてください♥️ 」


マオ

「 セロ──、特級じゅれいを全部倒したあと、覚えてろよ!! 」


セロフィート

「 ふふふ……。

  マオの気の済む迄『 いいこと 』しましょう 」


マオ

「 ──っ(////)

 『 いいこと 』なんかで誤魔化されないんだからな!! 」


セロフィート

「 はいはい 」


 文句を言うオレ見てセロは嬉しそうに微笑むだけだ。

 悲しいかな、これが2000年のとしの差ってヤツだ。

 セロから大人の余裕が()漏れてる!!

 セロはオレのひたい(オデコ)に軽くくちけ──デコチュをしてくれた。

 べ、別に嬉しくないんだからな!!


 どうやら特級じゅれいってヤツには気配のたぐいが無いらしい。

 もくしながら倒すしか無いみたいだ。

 色んな形状をした特級じゅれいがオレの周囲に集まってる。

 いくらなんでもかずが多過ぎやしないか?!


 オレはとう魔法マジックまとわせて斬り掛かるんだけど──、特級じゅれいは意外と素早く動いては、オレの攻撃をける。

 オレ、戦闘の素早さには自信が有るのに!!

 特級じゅれい──舐めてたかも知れない。






 異母弟であるげんじのまお──もとい相棒(守護衛士)のマオ・ユーグナルがごわい特級じゅれいを相手にして苦戦をいられてしている最中、セロフィート・シンミンがなにをしているのかと言えば──、椅子に座り読書にふけっていた。

 セロフィートの周囲には結界が張られており、結界にれた特級じゅれいは問答無用で〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換されて行く。

 セロフィートは一切戦わない。


セロフィート

「( マオ、頑張ってるな~~。

   “ 特級じゅれいコイコイ ” の効果はじょう(じょう)みたいだね。

   マオ──、全然いてくれてないな。

   背中に張った “ 特級じゅれいコイコイ ” に── )」


 セロフィートはマオのひたい(オデコ)に軽くくちけをしたときに、ひそかに作っていた “ 特級じゅれいコイコイ ” をマオの背中に貼り付けていたのだった。

 そんな事を微塵も知らないマオは、“ 特級じゅれいコイコイ ” に引き寄せられて集まる多くの特級じゅれい1人で相手にして奮闘していた。

 マオの勇姿を見る事もせず、セロフィートは安全地帯の中で、好きな読書に思う存分1人でふけっている訳だ。


 マオが知ったら激怒するだろうが、セロフィートは気にしない。

 マオが怒っても微塵も恐くないし、むしろ “ 可愛い ” とすら思うからだ。

 マオの腕前ではセロフィートしたかすり傷すら付ける事が出来ないと分かっているからだ。

 セロフィートは怒ったマオをでて遊びたいのである。






マオ

「 …………はぁ……はぁ……はぁ…………。

  倒しても倒しても減らないな……。

  どうなってるんだよ!

  次から次へと集まってるじゃんかよ!!

  知能が有りそうな特級じゅれいは今の所ないけど……。

  げんさんやづるさんも感じなのかな? 」


 倒した特級じゅれいぐに〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換されて行くから放っているけど、倒した特級じゅれいを生きてる特級じゅれいらったりもする。

 モザイクを付けて欲しいぐらいにゲロエグい。

 なるべく見ないようにはこころけてはいるけど、どうしても視界にはいっちゃうんだよな──。


 オレは魔法マジックまとわせたとうを振るって、特級じゅれいにを斬り付ける。

 出来る限り首と胴体を斬り離そうとしてとうを振るうけど、首と胴体が特級じゅれいにはからだを斬り付ける。

 魔法マジックの中で特級じゅれいに効果があるのはクール魔法マジックだ。


 大抵はパキパキとこおらせてから砕けばいからだ。

 とうで斬り付けた場所からこおようにしている。

 中にはクール魔法マジックが効かない特級じゅれいるから、そいつが厄介だったりする。

 知能が無い特級じゅれいばっかり集まってるから助かっている。


マオ

「 ──セロはで見てるんだ?

  全然姿が見えないんだけど……。

  まさか、オレを残して結界がいに出てたりしないよな?

  結界がいで紅茶をすすりながら高見の見物してないよなぁ?! 」


 オレは特級じゅれいを斬り付けながら、かで暢気に見ているだろうセロに対して、文句をき出す。

 セロに対する文句を言いながら特級じゅれいを斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬ってりまくる!!


マオ

「 ──れだけ倒せば特級じゅれいは減るんだよ!!

  もう、だっ!!

  こんなの怪物モンスターの巣窟の最下層に転移させられたとき並みにキツいだろ!!

  セロのスパルタ鬼畜ドSめぇ~~~~~~!!

  ずぇっっっったいにオレが苦労してるのを盗み見して楽しんでるだろっ!!

  なにが『 オレの成長を見せてください 』だよ!!

  チラッとも見ないでくつろいでるくせにぃぃぃぃぃぃぃ~~~~~~!! 」 


 セロへの不満をき出しながらとうを振るとはかどるから不思議だ。

 このままかずを減らせればいんだけどな……。

 セロは放っといても大丈夫として、シュンシュンはかな?

 式神や式隷に戦わせて高見の見物を決め込んでたりしてな~~。


 げんさん,づるさんにはキノコンが付いてるし、大丈夫そうかな。

 無傷で特級じゅれいを倒してそうだ。

 苦労して特級じゅれいを倒してるのは、オレだけかも知れないな……。

 激しく理不尽っ!!

◎ 訂正しました。

  僕にも何がくれよ ─→ 僕にも何かくれよ

  特級呪靈がふえてます ─→ 特級呪靈が増えてます

  魔具を改良しました ─→ 魔具刀を改良しました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ