⭕ 呪霊退治 7
マオ
「 セロ、あんまりシュンシュンで遊ぶなよ。
シュンシュンはオレの弟分兼友達なんだ。
キノコンに喰べさせないでくれよ 」
セロフィート
「 マオ──。
霄囹さん次第です 」
マオ
「 初めて出来た弟分なんだ、取るなっ!! 」
セロフィート
「 マオの我が儘さん 」
マオ
「 偶には我が儘ぐらい言わせろ! 」
セロフィート
「 反抗期です?
さて、一体誰の影響でしょう? 」
セロはチラッとシュンシュンの方に視線を向ける。
当のシュンシュンはと言えば、両手で頭を抱えてブツブツと独り言を口走っていた。
未だ確定した訳じゃないのに、相当な精神的ダメージを受けているみたいだ。
マオ
「 セロ──、シュンシュンをオレの眷属にしてくれよ!
シュンシュンを眷属にしてくれたら、キノコン達も喜ぶと思うし! 」
セロフィート
「 ………………………………命拾いしましたね、霄囹さん。
〈 皇 〉に対して前向きになる事は喜ばしい事です 」
セロが一瞬だけ寂しそうな顔をした様に見えたけど、気の所為かな?
何はともあれ、これでシュンシュンがキノコンに “ いただきます ” される事は無くなった筈だ。
もう暫くはシュンシュンと “ 兄弟ごっこ ” をしていたいし、友達として接していたいから言わないでおこう。
シュンシュンの意思を無視して、勝手にオレ専属の眷属にしてもらったなんて知ったら、きっと怒るだろうしな……。
マオ
「 処でさ、シュンシュンが使役してる式隷をパワーアップさせて呪靈にするって、どゆことだよ? 」
セロフィート
「 闇呪術を用いて法力を凝縮させ、式隷の心臓と融合させます。
単に法力を練り込み凝縮させるのではなく、闇呪術を用いるのがポイントです。
コツを掴めば、直ぐ出来る様になります 」
マオ
「 ………………強いのか? 」
セロフィート
「 さて、どうでしょう?
弱くはならないと思いますけど?
成功する保証もないですし、式隷を失う事も視野に入れる必要が有ります 」
マオ
「 仮に成功したとしてだよ、暴走したりしないのか? 」
セロフィート
「 知りません。
仮に暴走しても〈 テフ 〉へ変換すれば良
1度、呪
マオ
「 ………………シュンシュン、するのかな? 」
セロフィート
「 霄
マオ
「 シュンシュン、確
呪
玄武
「 完全に我
弓弦
「 今の霄
マオ
「 シュンシュンが戦えない状態に陥
セロフィート
「 困りましたね、マオ♪ 」
マオ
「 何
セロフィート
「 マオ──、此方
マオ
「 えっ?
何
セロフィート
「 魔
マオ
「 マジかよ……。
魔
魔法
一体一体、斬らなくても魔法
セロフィート
「 はい♪
マオの為に頑張りました 」
マオ
「 セロぉ~~!
有
セロフィート
「 何
マオ
「 そうなんだ?
色
よぉ~~~~し、張り切って呪
玄武
「 マオが張り切るなら、我
弓弦
「 その通
マオに負けてられないな 」
マオ
「 玄
玄
呪
セロフィート
「 玄
玄
マオ
「 セロが何
何
セロフィート
「 玄
玄武
「 態
礼を言う(////)」
セロフィート
「 どう致しまして 」
玄
玄武
「 ──うん?
セロ、これは何
セロフィート
「 それは殺傷能力を高めた鉄
攻撃した相手にダメージだけでなく、ランダムで状態変化を与えられます 」
マオ
「 鉄
それで殴られたら痛そうじゃん。
エグぅ~~ 」
セロフィート
「 接近戦になった時
玄
弓弦
「 鉄製の扇
玄
玄武
「 普通の扇
こんなに軽くて殺傷能力が有るとはに
セロフィート
「 玄
弓
此方
弓弦
「 私にもか? 」
セロが弓
弓弦
「 …………………………セロ、これは何
野球とやらに使うバット………………なのか?? 」
セロフィート
「 釘バットです♪
尖った釘先が刺さると体内へ猛毒が流れ込む様
振り回し易い様
弓弦
「 この釘バット……とやらで呪
………………この鎖は? 」
セロフィート
「 自在に伸び縮みする特殊なチェーンです。
御財布を無くさない様
それと同じです。
普段は唯
弓
マオ
「 こわっ!!
鋭い釘先が出
おっかない武器だな… 」
弓弦
「 使わない時
チェーンも重くないのだな 」
セロフィート
「 玄
玄武
「 ………………………………我
マオ
「 セロ、陰陽師が釘バットを振り回して戦ってたら恐
退魔師が釘バットを持ってるのも十分、恐
セロフィート
「 恐
実用的だと思いますけど? 」
マオ
「 …………………………そりゃ…………剣とか槍とかに比べたら実用的かも知れないけど…… 」
正直、おっかない釘バットを振り回して呪
釘バットを振り回す陰陽師なんて………………実際に居
セロフィート
「 そろそろ、霄
マオ
「 もうそんなに元
セロフィート
「 既に7割の死
マオ
「 マジかよ!?
呪
死
幾
結界の中で何
◎ 訂正しました。
眷族 ─→ 眷属
◎ 本当は陰陽師の格好をしている玄武に釘バットを使わせたかったです。
鉄扇子も捨てがたかったので、釘バットは弓弦に使わせる事にしました。
釘バットを武器にして魑魅魍魎をブッ●しまくる陰陽師を主人公にした話を書きたい……。