✒ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 74
画面の中の主人公は弓嘉と愿縲さんと向き合う形で座布団の上に腰を下ろして座る。
マオ
「 何だろう……。
主人公が2人に何したって言うんだ…… 」
マオキノ
「 思い当たる節ならめちゃんこ有りますエリ★ 」
マオ
「 そだな…… 」
「 霄囹、屋敷を出て何処へ出掛けていたんだ? 」と弓嘉さんの台詞。
「 怒らないから正直に話してほしい 」と愿縲さんの台詞。
マオ
「 う~~ん、これは主人公が獅東屋敷を出る所を2人にガッツリと見られてたのかな? 」
マオキノ
「 2人にとって主人公は弟の様な存在ですエリ。
1人で無茶をしがちな主人公を心配してますエリ 」
弟の様な存在か……。
することしといて、 “ 弟 ” はないだろぉ~~!!
「 言えない事なのか、霄囹 」と弓嘉さんの台詞。
「 春師殿、また1人で危険な事に首を突っ込んではいないか? 」と愿縲さんの台詞。
マオキノ
「 めちゃんこ心配されてますエリ。
過保護も過ぎますエリ 」
マオ
「 う~~ん……でも、一寸嬉しいかもだな。
“ 心配されてる ” って事は、気に掛けてもらえてる訳だし…。
“ 無関心 ” よりは良いよ 」
画面に選択肢が表示される。
〔 正直に話す 〕〔 黙秘 〕〔 反発 〕〔 言い訳 〕〔 弓嘉を誘う 〕〔 愿縲を誘う 〕の6択が出る。
〔 正直に話す 〕以外はアウトじゃないかよ!!
2人の内1人を〔 誘う 〕のは明らかにアウトだろ!?
絶対に選んだら駄目な選択肢じゃないかよ!
オレは選ばないぞ!!
マオ
「 マオキノ、此処はやっぱり “ 正直に話す ” を選択するのが無難だよな?
黙秘,反発,言い訳の3択は制作者側の悪意だよな? 」
マオキノ
「 マオ様、今回は “ 反発 ─→ 言い訳 ─→ 黙秘 ─→ 正直に話す ” の順番で進めてくださいませエリ。
弓嘉と愿縲を揺さぶりますエリ 」
マオ
「 ゆ…揺さぶる!?
何で揺さぶる必要が有るんだ? 」
マオキノ──、可愛い顔と声で何て事を言いやがるんだよ。
マオキノ
「 マオ様、時には “ スパイス ” が必要ですエリ 」
マオ
「 マオキノは偶にセロみたいな事を言うよな~~。
でもさ、反発,言い訳,黙秘なんかして、主人公への好感度が下がったりしないのか?
頑張って性愛度を上げたのに下がるなんて嫌だぞ 」
マオキノ
「 マオ様、1度上がった性愛度は下がりませんエリ。
2周目以降になると友情度,信用度,信頼度,愛情度,性愛度,好感度,厚意度,好意度,興味度等を変化させるか否かを選んで遊べる様になりますエリ 」
マオ
「 へ、へぇ……そうなんだな~~。
じゃあ、今は1周目だから主人公に対してキャラクターが抱く色んな◯◯度は下がらないんだな? 」
マオキノ
「 はいですエリ。
思い切り揺さぶりを掛けれますエリ★ 」
マオ
「 う、うん……分かったよ。
じゃあ、マオキノを信じて “ 反発 ─→ 言い訳 ─→ 黙秘 ─→ 正直に話す ” の順番で進めてみるよ 」
マオキノ
「 はいですエリ 」
オレはマオキノを信じて、言われた通りに選択して進めてみた。
主人公と弓嘉さん,愿縲さんの会話に関しては長いから割愛したい。
色々と揉めたり、修羅場になりかけたり、危なっかしい状況に進んでハラハラしたけど、主人公が〔 正直に話す 〕を選択をすると先へ進んだ。
此処で漸く占い師の惠茜の名前が上がる。
色々と拗れてどうなるかと思ったけど──、帝から賜った “ 白い髪の毛 ” を使って、占い師の惠茜に “ 探し人の依頼をした ” って事を主人公は言い難そうにゲロる。
人探しをする為には3種の神器の鏡が必要で、白い髪の毛と一緒に鏡を惠茜さんに渡してある事も主人公はゲロった。
結果が出るのに数日は掛かる事と、探し人の居場所が見付かったら惠茜が知らせてくれる事も正直にゲロった。
因みに “ 探し人 ” は妖魔王の事だ。
当然の事、惠茜さんと親密な大人の関係になっている事に関しては、主人公も口を紡いでいる。
言うわけないよな。
言ったらガチで修羅場になりそうだ。
そんな展開をオレは微塵もゲームに求めてない。
弓嘉さんと愿縲さんは、主人公が惠茜さんに依頼した事に対しては、特に咎めはして来なかった。
但し、未成年の子供が “ 個人的に依頼した ” という所に関して御説教をされた。
成人したならば “ 個人的に依頼する ” 事に関しては何の問題もないらしい。
だけど、主人公は “ 元服前の未成年の子供 ” であり、尚且つ獅東屋敷の現当主である獅東彩志さんの “ 息子 ” という立場だ。
父親である彩志さんが留守にしている間、主人公は彩志さんの従弟である弓嘉さん──獅東弓千嘉の保護下に入る訳だ。
保護者代理である獅東弓千嘉に相談もせず、無断で独自に依頼をした事が問題になるんだとか。
大人社会──っていうか貴族社会は色々と面倒みたいだ。
保護者代理は弓嘉さんだけじゃない。
獅東屋敷には、愿縲さんも居るし、挧氤さんとトトメスも居る。
主人公の身近には相談を出来る保護者代理が4名も居る。
相談の出来る相手が居るにも関わらず、相談の出来る大人の存在を無視して、未成年の子供が1人で突っ走った事に苦言を指された。
という訳で、主人公は元服する迄の間の獅東屋敷を出る時には、必ず保護者代理に行き先を伝えてから外出しないといけない事になった。
1人で外出する事に関しては問題ないみたいだけど、「 せめて、行き先ぐらいは伝えてから出掛けなさい 」って事らしい。
う~~~~ん、過保護だ。
マオ
「 貴族の保護者ってさ、皆過保護なのかな?? 」
マオキノ
「 主人公だからですエリ。
性愛度もMAXですエリ。
性別反転をして子供を産むと宣言してますエリ。
過保護になるのは当然ですエリ。
束縛されないだけマシですエリ 」
マオ
「 そ…そうだな……。
束縛されるのはゲームでも嫌だな…… 」
弓嘉さんと愿縲さんからのW御説教が済むと、漸く主人公は解放され────る事はなくて、そのまま愿縲さんと囲碁を打つ事になった。
弓嘉さんは碁盤に打った碁石の位置を記帳してくれるみたいだ。
3人で碁盤を囲んで和気藹々と囲碁を楽しむ静止絵が画面に出る。
こういう静止絵が、もっとあっても良いと思う。
好きだな~~~~(////)
不意に囲碁をやりたくなっちゃったじゃんか。