✒ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 73
マオ
「 何で白い髪なんだ?? 」
マオキノ
「 妖魔王の髪ですエリ 」
マオ
「 妖魔王の髪ぃ~~!?
何で然り気無くホラー要素をブッ込んで来るんだよ!?
制作者側の悪意か? 」
マオキノ
「 悪意…ですエリ?
違うと思いますエリ~~ 」
マオ
「 だってさ、髪の毛を貰ってどうしろって言うんだよ?
使い道あるのか?? 」
マオキノ
「 勿論ありますエリ★ 」
くぅ~~~~。
ウインクするマオキノ可愛いなぁ~~(////)
癒されるぅ~~(////)
マオキノ
「 3種の神器の1つ、鏡の上に置きますエリ 」
マオ
「 へ?
鏡の上に置く?? 」
マオキノ
「 はいですエリ。
後で試してみてくださいませエリ 」
マオ
「 う、うん……。
分かったよ… 」
鏡の上に髪を置いてどうなるっていうんだろう??
う~~ん、分からん……。
取り敢えず、ゲームを進める事にした。
忘れず[ セーブ ]をしたら、主人公を動かす。
画面が切り替わり、翌日になると主人公達は獅東屋敷へ帰る事になった。
内裏に長居は出来ないみたいだ。
どうやら彩志さんと眞小呂は主人公達と一緒には帰らないらしい。
彩志さんが内裏に残るんだから、専属警護使の眞小呂も帰れないよな~~。
叔父さんの帝と積もる話しでもあるのかも知れない。
仲良さそうだもんな。
彩志さんと眞小呂に見送られながら主人公達は内裏を後にした。
内裏を出ると画面が切り替わる。
牛車の中で和気藹々と楽しそうな静止絵が画面に出る。
こういうほのぼのとした静止絵をもっと見たいんだよな~~。
静止絵の上に文字が出て来る。
主人公視点の文章だ。
これも久し振りかも知れない。
静止絵の上に文章が出てたのって、現代の陰陽院の食堂で食事をしていた時以来じゃないかな??
画面が切り替わって、牛車は獅東屋敷の敷地内へ入った。
午前中──7時ぐらいに内裏を出て、獅東屋敷へ到着したのが午後の14時だ。
約7時間もの間、牛車に乗ってた事になる。
「 マオキノ、歩いて帰った方が絶対早く着けたよな? 」
「 マオ様、その様なツッコミは無粋ですエリ。
大人の優しさでスルーするものですエリ 」
「 いやさ、だって7時間だぞ?
明らかに時間の無駄じゃないか? 」
「 平安貴族とはそういうものですエリ。
ゲームですエリ。
割り切って楽しんでくださいませエリ 」
「 ……………………そだな… 」
何を言っても、「 ゲームだから 」で片付けられるって事は理解した。
確かにマオキノの言う通りだ。
ゲームにツッコムなんて野暮な事は止めて、純粋に楽しもう!
獅東屋敷へ到着すると、オレの弓弦さ──じゃなくて、弓嘉さんが出迎えてくれる。
弓嘉さんに抱き付きたい!!
獅東屋敷で遅い昼食を済ませた後は、自由解散になった。
このまま自由時間に突入だ。
もう誰かの性愛度を上げる必要も無いから、幾分か気が楽だ。
自由時間を好きに使えるって最高だな!
マオ
「 何しようかな?
弓嘉さんをデートに誘おうかな~~ 」
マオキノ
「 マオ様、惠茜に会って隠しイベントを起こしますエリ 」
マオ
「 隠しイベント? 」
マオキノ
「 はいですエリ。
3種の神器の鏡と妖魔王の髪が揃っていると隠しイベントを起こす事が出来ますエリ 」
マオ
「 へぇ?
よし、じゃあ惠茜さんに会いに行ってみるか! 」
そんな訳で、オレは主人公を動かして獅東屋敷を出ると、占い師の惠茜さんへ会いに向かった。
惠茜さんは嬉しそうに主人公を出迎えてくれる。
惠茜さんの大人の魅力にコロッと殺られた主人公は、惠茜さんと仲良くパオパオを楽しんだ。
主人公は未だ未成年だから、惠茜さんからパオパオされてる訳だけど、女性にされるパオパオってどんな感じなんだろう??
惠茜さんとの濃厚なパオパオが終わると隠しイベントが始まった。
一々パオパオしないと始まらないのかな……。
惠茜さんは得意な占いを始めた。
占いには様々な占い方が有って、探し物や探し人を見付ける事に特化した占いも有るらしい。
もしかして、惠茜さんの占いの力を借りて妖魔王の居場所を突き止めるイベントだったりするのかも??
オレはステータス画面を出すと、白い髪と3種の神器の鏡を選んだら〔 使う 〕を選択した。
主人公は惠茜さんの前に白い髪と3種の神器の鏡を出す。
「 惠茜、これで人探しをしてほしい 」と主人公の台詞。
「 貴方は凄いわね。
私が何も言わずとも必要な物を提示してくれる 」と惠茜さんの台詞。
どうやら惠茜さんは協力してくれるみたいだ。
人探しの占いは時間が掛かるらしい。
後日、惠茜さんが鏡を持って獅東屋敷へ来てくれる事になった。
人探しの占いを始める為の準備が必要だからと言われて、名残惜しいけど惠茜さんと分かれる。
主人公を動かして、獅東屋敷へ帰った。
入浴を済ませた後、居間で夕食を済ませたら自由行動だ。
何をしようかな?
主人公が居間を出ると、愿縲さんが立っていた。
こ、これは──、愿縲さんからのデートへの御誘い!?
「 春師殿、今から御教授頂きたいのだが宜しいだろうか 」と愿縲さんの台詞。
あぁ~~…………囲碁のか。
そう言えば、愿縲さんは主人公の弟子になったんだもんな。
3度の飯より囲碁が大好きな愿縲さんだもんな。
囲碁したいんだよな……。
【 愿縲の誘いを受けますか? 】と表示されるから、〔 する 〕を選んだ。
断る理由は無い。
弓嘉さんとのデートは次の機会に持ち越しだな~~。
愿縲さんと主人公が動いて、ドット絵が画面から消えると画面が切り替わる。
愿縲さんの部屋に主人公が入ると何故か弓嘉さんも居た。
何これ、どゆこと!?
オレの弓弦さんが──じゃなくて、弓嘉さんが愿縲さんとまさかの浮気!?
……………………いゃいゃいゃいゃ!
浮気してる主人公が文句を言える立場じゃないって!!
とうとう弓嘉さんは主人公から愿縲さんに乗り換えた──のか??
“ 乗り換える ” とか自分で言ってて虚しい……。
愿縲さんは弓嘉さんの右側に腰を下ろして座る。
主人公は弓嘉さん,愿縲さんと向かい合う形で用意されている座布団の上に座った。
画面には座布団の上に座っている弓嘉さんと愿縲さんの静止絵が出ている。
思わず涎が出ちゃう程に美しい静止絵だ。
画面越しに見ているのに何故か正座をさせられている気分になる。
何でかな??
オレ──じゃなくて主人公が何か拙い事でもやらかしたのか??
……………………主人公に関しては、心当たりが有り過ぎて困るんだけどぉ~~~~!!
◎ 約3週間振りの投稿になります。
ちょこちょこ少しずつ投稿させていただきます。