✒ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 67
画面が切り替わって、翌日の朝。
居間に集まって、皆で朝食の時間。
料理が運ばれて来る前に彩志さんから話があった。
検非違使の眞小呂が、主人公の囲碁の弟子になった事、愿縲さんとは囲碁の兄弟弟子になった事だ。
それから──、今日から眞小呂が彩志さんの養子になって、主人公とは義理の兄弟になる事。
眞小呂が成人したら、検非違使庁での寮暮らしを終えて、獅東屋敷で暮らす事。
彩志さん専属の警護使になったら、彩志さんと行動を共にする事が増える事。
成人した眞小呂は検非違使を止める事になるのかな?
専属警護使って凄い事なのかな??
彩志さんの養子になる──って話は、眞小呂も初耳だったみたいで、驚いている。
だけど、何処か嬉しそうだ。
彩志さんの話が終わると料理が運ばれて来て、朝食が始まった。
マオ
「 …………何かさ、とんでもない事になったな。
主人公と眞小呂が義理の兄弟になるなんてさ!
彩志さんって、検非違使を養子に出来ちゃうくらい権力あるんだな~~ 」
マオキノ
「 マオ様がボクを信じて “ 野次馬をしなかった ” 結果ですエリ 」
マオ
「 ん~~?
どゆこと?? 」
マオキノ
「 “ 野次馬をする ” を選んでいたら、眞小呂は刺されて死んでましたエリ。
眞小呂の訃報が獅東屋敷にも届いた後、彩志が塞ぎ混んで引き隠りになりますエリ。
鬱病を発症後、精神を病んだ彩志は現在の帝に反旗を翻しますエリ。
彩志は謀叛を起こした罪で捕まり、処刑されてしまいますエリ 」
マオ
「 は?
何で眞小呂が殉職したぐらいで彩志さんが引き隠りの異常者に成り下がるんだよ?
幾らなんでも有り得ないだろ 」
マオキノ
「 眞小呂は彩志を慕ってますエリ。
彩志も妻子が居ながら、眞小呂を慕っていますエリ。
御互いに言えない者同士、相思相愛の両想いですエリ 」
マオ
「 何だよ、その設定?
彩志さんは主人公以外には欲情しないんじゃなかったのかよ? 」
マオキノ
「 勘違いしてましたエリ~~。
彩志の想い人は眞小呂ですエリ 」
マオ
「 マジかよ…。
だけど、眞小呂は生きてるし、成人したら彩志さんの専属警護使になるんだよな。
んん??
──って事はだよ、彩志さんは、今回の件を切っ掛けにして前々から虎視眈々と狙っていた眞小呂を手に入れた──って事か? 」
マオキノ
「 そうなりますエリ。
専属の警護使にして行動を共にさせたい程、眞小呂に御執心の様ですエリ 」
マオ
「 えぇ~~……。
だって、弓嘉さんとも●●●●してだぞ、主人公とも●●●●してるんだぞ!
性別反転した主人公には “ 子供を産んでね ” って求婚までしてるのに、眞小呂とも●●●●するって言うのかよ?! 」
マオキノ
「 平安貴族は性に対して奔放でおおらかですエリ 」
マオ
「 貴族ってのは、やりたい放題なんだな…… 」
マオキノ
「 眞小呂も成人後は彩志と過ごせる事を喜んでると思いますエリ 」
マオ
「 そっか……。
両想いなら別にいっか…。
ところで眞小呂は何時頃、成人を迎えるんだ? 」
マオキノ
「 2カ月後ですエリ。
2ヵ月後には同じ屋根の下で暮らす事になりますエリ 」
マオ
「 そうなんだな… 」
朝食を終えたら、弓嘉さん,愿縲さん,挧氤さんと一緒に獅東屋敷を出たら、《 南地区 》の退魔仲介所へ向かった。
《 南地区 》の退魔仲介所で依頼を受けて、現地へ向かう。
依頼内容は【 平原や草原が砂漠化している。砂漠化している原因を突き止めて、砂漠化を防いでほしい 】ってものだ。
明らかに退魔師に依頼する内容じゃない気がする。
異常気象とかの類いなんじゃないかな??
砂漠化なら雨乞いでもして雨を降らせたら良いんじゃないのか?
雨乞いの儀式って、陰陽師がするんだっけ??
大地を砂漠化さする妖怪なんて居たかな??
主人公達は今回の依頼をどうやって解決させるんだろうな?
現地に到着すると、確かに砂漠化が進んでいた。
雨が降らない所為なのか、誰かが故意に砂漠化させているのか──。
この “ 誰か ” が妖怪だったりするんだろうな。
画面の中では主人公達が2人1組になって、周囲を散策する事になった。
誰と組むのかアイコンが出たから、性愛度を上げる為に挧氤さんを選ぶ。
主人公は挧氤さんと行動を共にする。
挧氤さんと行動していると、全盲の代わりに聴覚や嗅覚が優れている挧氤さんが異変を感じ取ってくれた。
主人公は式神を召喚して、弓嘉さんと愿縲さんを呼びに行かせる。
挧氤さんと一緒に様子を見ていると、背中に白い翼を生やした女性が何かをしている。
長い白髪を靡かせている女性の背中には白い翼が4枚も生えている。
天狗……かな??
でも天狗の翼は黒いし、背中には2枚しか生えてない。
天狗じゃないかも。
際どいヒモパンやヒモブラらしき物も付けてないしな~~。
白髪で4枚の白い翼を生やしている女性は、魔法みたいなのを使って何かをしている。
怪しい……凄く怪しい……。
主人公は女性に近付くと声を掛ける。
弓嘉さんと愿縲さんが来てないのに声を掛けるなんて、主人公は怖い物知らずだな!
妖怪を相手にしてる陰陽師だしな~~。
白髪の女性は、露出度の高い格好をしている。
胸ポロしそうな布を身体に巻き付けてる感じだ。
何処からどう見ても平安人じゃないよな。
「 ──お姉さん、1人なの?
こんな所で何してるの?
もしかして──、緑の大地を砂漠に変えてたりする? 」と主人公の台詞。
「 ワタシはトトメス。
この枯れた大地にオアシスを作ろうとしているのよ 」と胸ポロしそうなトトメスさんの台詞。
スリットからはムチムチな太股が見える。
パンツ…………穿いてるよね??
「 オアシス??
じゃあ、お姉さん──トトメスさんは砂漠化を進めている犯人じゃないんだね。
じゃあ、一体誰が砂漠化にしてるんだ……? 」と主人公の台詞。
「 それなら向こうに居たわよ。
大地から水分を吸い取って干魃を増やしていたわ 」とトトメスさんの台詞。
ドット絵のトトメスさんの胸が台詞を言う度に上下に揺れていてる。
惠茜さんの胸とどっちが大きいんだろう??
胸の事は横に置いといて──、トトメスさんと話している間に弓嘉さんと愿縲さんが来てくれた。
主人公は挧氤と遅れて来た弓嘉さんと愿縲さんに事情を話す。
話し合いの結果、トトメスさんに教えてもらった場所へ取り敢えず向かう事になった。
トトメスさんの前を横切って先へ行こうとした矢先、トトメスさんから声を掛けられて呼び止められる。
会話が始まると、トトメスさんも一緒に行きたい事を伝えて来る。
引き下がる気のないトトメスさんに対して、挧氤さんが、「 道案内として目撃者のトトメスさんに案内してもらってはどうでしょう 」みたいな事を提案してくれた。
そんな訳で、トトメスさんが一時的に仲間に加わる。
ステータス画面を出して[ セーブ ]をしたら、トトメスさんのステータスを確認してみた。
戦闘に参加して戦えるキャラみたいだ。
トトメスさんは天力を使って天術ってのを使うみたいだ。
法術みたいなものかな。
トトメスさんが使える属性は聖属性と魔属性みたいだ。
聖属性は単体攻撃が1つと回復が幾つか使えるみたいだ。
魔属性は複数攻撃と全体攻撃を使えるみたいだ。
回復系魔法使いポジションかな??
回復系が使えるのは有り難いけど、LVは御約束の1からスタートだ。
挧氤さんもLV1なんだよなぁ~~。
剣技に長けた挧氤さんか回復系のトトメスさんか……どっちを戦闘に使おう。
迷う所だ。
ステータス画面を閉じたら、トトメスさんの案内で先へ進む。
緑の大地から水分を吸い取って枯れ地に変えている物体を見付けた。
巨大な蛭みたいに見える。
一体だけじゃなくて、沢山居た。
主人公達は話し合いを始めて、1体ずつ倒していく事にしたみたいだ。
背後から近付いて蛭みたいな生物との戦闘が始まる。
蛭みたいな生物は口笛みたいな鳴き声を出しては直ぐに仲間を呼びやがる。
ザコかと思ったけど、意外と防御力が高い。
動きは遅いけど、仲間を呼ぶから厄介だ。
全体攻撃で倒すしかない。
何とか蛭みたいな生物を順調に退治しながら先へ進む。
かなり歩いた先にデカい蛭みたいな化け物に辿り着いた。
コイツがボスなのか??
戦闘が始まる。
仲間を呼ばれると面倒だから、全体攻撃を使う。
コイツは水属性や氷属性で攻撃すると回復しやがる。
地属性,雷属性,風属性,火属性を使って攻撃する。
デカい蛭と同様に動くは遅いけど防御力が半端なく高い。
それに体から毒水を撒き散らして来る。
毒水を浴びると確実に毒に犯されて、体力が大幅に減らされてしまって厄介だ。
状態異常と体力回復を同時にしてくれる天術を使えるトトメスさんが仲間に居てくれて良かった!
何とかボスらしき化け物を倒す事が出来ると、水分が抜けてカラカラに干からびて死んでしまった。
ふぅ…………長い戦闘だった。
化け物を倒せはしたけど、吸い取られた水分は戻らないみたいだ。
雨でも降らないと干魃した大地は戻らないだろう。
だけど、此処には陰陽師が2人居た!
急遽、雨乞いの儀をする事になる。
雨乞いの儀って言っても、水属性の法術を使って雨を降らせるだけだ。
愿縲さんと協力して水属性を使う。
枯れた大地に水が染み込んで行くけど、砂漠化した大地が緑の大地に戻るのは時間が掛かると思う。
トトメスさんが天術を使う。
どうやら唯の雨に回復力を与えるみたいだ。
回復力を得た雨が大地に染み込むと草が生えてきた。
色んな種類の雑草が生えて来たんだ。
逞しい雑草はみるみる内に枯れ地に広がって行く。
砂漠化もした場所も元通りになるのは無理でも、雑草が生い茂って緑の大地になるかも知れない。
トトメスさんが言っていた様にオアシスを作るのも有りかも知れないな。
だけど、オアシスを作るにしても水源を堀り当てないと話にならない。
いっその事、式神に穴を掘らせてみるか??
なんて迷っていたら、主人公が式神を召喚して、穴を掘らせ始めた。
主人公は水源を堀り当てるつもりみたいだ!
暫く待っていると、大量の水が上がって来た!
煙が出ているみたいだから温かい湯なのかも知れない。
画面の中の主人公は「 温泉だ! 」と叫んで喜んでいる。
文と地図を書いた主人公は、召喚した式神に文と地図を誰かに届けさせた。
別の式神を召喚した主人公は、温水が溜まる様に石を積ませ始めた。
温泉が他の人の目に触れない様にと目隠しに結界も張る。
どうやら主人公は温泉を利用して何かを始めようとしているのかも知れない。
温泉旅館とか??
平安時代に温泉が受けるのか分からないけど、一攫千金は夢じゃないかも知れないな。
主人公達は依頼を解決させれた事を退魔仲介所へ報告する為に、一旦離れる事にしたみたいだ。
露出度の高いトトメスさんは目立つから、主人公はマントを貸してあげる事にしたみたいだ。
結界を張った場所に見張りをさせる式神を数体出して、結界を囲む様に配置させた。
主人公達は≪ 平安京 ≫へ向かって、《 南地区 》にある退魔仲介所を目指して歩いた。
退魔仲介所で手続きを終えたら、一旦獅東屋敷へ帰る事になった。
行く場所の無いトトメスさんの事を彩志さんに話して住まわせてもらえないか話す必要があるからだ。
トトメスさんは何故か挧氤さんの事が気に入ったらしく、「 一緒に居たい 」と駄々を捏ねたんだ。
幸い挧氤さんには付き合っている異性は居ないらしいから、トトメスさんはグイグイ攻める。
異性の相手は居ないけど、主人公とパオパオする様な深い仲なんだけどね!!
トトメスさんに関係がバレたら面倒な事になりそうだ。
これからはトトメスさんにバレない様に挧氤さんの性愛度を上げないといけないのか……。
唯でさえ難しいのに余計にハードルが上がった!!
制作者側の悪意かな?!