⭕ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 55
オレは式神達のLV上げに音を上げで断念した。
LV51から頑張って上げる為に強い妖怪を倒したけど、LV70から上に上がらないんだもんな~~。
そんな訳で、≪ 平安京 ≫に戻って《 西地区 》の退魔仲介所へ向かう事にしたんだ。
そんな時、マオキノがとある機体とメモリーカードを出してくれた。
データ改竄やデータ改造する事が出来る “ ちょんぼマッシーン ” なる物だ。
正式名称は違うけど、この “ ちょんぼマッシーン ” を使う事で、式神達のLVやステータス,所持金,アイテムなんかを弄る事が出来るらしい。
素晴らしい “ お助けアイテム ” じゃないかな!
そんな便利な機体とメモリーカードが有るなら早く出してほしかったよ!!
オレの今迄の苦労は何だったんだろうな……。
マオ
「 マオキノ…… 」
マオキノ
「 マオ様、これは禁断の手法ですエリ。
これに手を染めると大事なモノを無くしてしまいますエリ。
無くしてしまったモノは取り戻せませんエリ。
それでも、このメモリーカードを使いますエリ? 」
マオ
「 目の前に出しといて、そりゃないだろマオキノぉ~~ 」
マオキノ
「 冗談ですエリ。
式神8体のLVはそのままの状態でステータスをMAXにしますエリ 」
マオ
「 マオキノ、有り難な! 」
マオキノ
「 これぐらい御安い御用ですエリ 」
という事で、マオキノのお蔭で式神達のLV上げをしなくても良くなった。
マオキノ
「 ──出来ましたエリ。
後1回LVを上げれば、ステータスがMAXになる様にしましたエリ 」
マオ
「 どゆことだよ!?
1体ずつ式神のLVを上げないと駄目って事なのか?
マジかよ~~ 」
マオキノ
「 はいですエリ。
頑張ってくださいませエリ 」
マオ
「 ………………取り敢えず、≪ 平安京 ≫に戻って《 西地区 》の退魔仲介所で依頼完了の手続きを済ませるよ… 」
マオキノ
「 好きにしてくださいませエリ 」
そう言うとマオキノは改造データのメモリーカードと機体を手早くサッサッと笠の中へ入れた。
えぇ~~、そんな所から出し入れ出来るのかよ?!
キノコンの笠って、どうなってんの??
《 西地区 》の退魔仲介所で依頼を解決させてから依頼を見て見たけど、未だ1人で受けれるみたいだ。
マオ
「 マオキノ、全然1人で依頼を受けれるんだけど何でだ? 」
マオキノ
「 獅東屋敷へ帰宅して、朝を迎えたら人数制に変わりますエリ 」
マオ
「 そうなんだ?
じゃあ、今の内に出来るだけ依頼を解決させといても良いかな? 」
マオキノ
「 はいですエリ。
獅東屋敷へ帰宅したらアウトですエリ 」
という訳で、オレは8体の式神のLVを1ずつ上げる為に《 西地区 》《 北地区 》《 東地区 》《 南地区 》の退魔仲介所へ足を運んで依頼を受ける事にした。
で──、4地区の退魔仲介所に足を運んで、依頼を受けて解決し終わってから、主人公を獅東屋敷へ帰宅させた。
8体の式神のLVは何とか無事に1ずつ上げる事が出来た。
LVは99じゃないけど、ステータスはMAXになった。
オレ、頑張ったよ!!
獅東屋敷へ帰宅すると千颯が「 ににさまっ! 」って呼びながら嬉しそうに出迎えてくれる。
う~~ん、可愛いなぁ♥️
主人公はジャンプして抱き付いて来る千颯を抱き止める。
鬼人族の子供は中々パワフルみたいだ。
地面に尻餅を付いた主人公に手を差し伸べてくれるのは占い師さんだ。
占い師さんは主人公に「 お帰りなさい 」と囁いてくれる。
顔は見れないけど主人公の帰りを喜んでくれているみたいだ。
「 御守り、有り難う御座いました。
御守りに助けられたお蔭で、無事に帰って来れました 」と笑顔で主人公の台詞。
「 どう致しまして。
愿縲も霄囹殿の役に立てれて喜びます 」と占い師さんの台詞。
「 愿縲にも御礼を言いますね 」と主人公の台詞。
「 ににさま~~!
かみひこうきつくってぇ~~ 」と両目をキラキラと輝かせながら主人公にねだる千颯の台詞。
「 父上から許しが出たらな。
僕は愿縲に用事があるんだ。
占い師さん、千颯をお願いします 」と千颯の頭を撫でながら主人公の台詞。
主人公は千颯を占い師さんに任せると玄関へ向かって歩く。
千颯は残念そうに主人公の後ろ姿を見送る。
何か切ない光景だな。
占い師さんは千颯の手を握ると縁側に向かって歩き出した。
画面は切り替わって、愿縲さんの為に用意された部屋。
主人公と愿縲さんは向き合っている。
「 春師殿、どうされた? 」と御札を作りながら愿縲さんの台詞。
「 御守りの御礼を言いに来たんだ。
出掛ける前に占い師さんから貰ったんだよ。
愿縲の手作りだって── 」と主人公の台詞。
「 御守り??
あぁ……あの御守りか。
あの御守りを作ったのは御師様だ。
私は中身の御札を用意して、作り方を教えただけなんだ 」と愿縲さんの台詞。
「 占い師さんが?
……僕の為に?
でも…どうして…… 」と不思議そうにシュンシュンの台詞。
「 春師殿が私の師匠になったからではないかな。
御師様の放浪癖は筋金入りだが、意外と子煩悩で過保護な所があるんだ。
春師殿は未だ未成年だから、御師様も心配だったのかも知れない。
春師殿の役にたったなら、御師様も嬉しいだろう 」と愿縲さんの台詞。
占い師さんがオレの為に……じゃなくて、主人公の為に作り方を愿縲さんに聞いて、態々御札を作ってくれたなんて…。
これって、自惚れて勘違いしちゃって良いのかな??
…………占い師さんと急接近とかしちゃえたりしないかな??
愿縲さんと話を終えた後、主人公は愿縲さんと仲睦まじく抱き合いながらチ●ウを済ませた。
獅東屋敷には彩志さんと弓嘉さんも居るのに大胆だなぁ~~。
バレたら泥沼化するんじゃないか……。
愿縲さんの部屋から出た後、主人公は浴場へ向かう。
浴場には既に誰かが居た。
“ 誰か ” は弓嘉さんだった。
千颯に弓矢の扱い方を教えていたんだろう。
掻いた汗を洗い流しに来たのかも知れない。
主人公は弓嘉さんと一緒に温泉に入る。
入浴中、主人公と弓嘉は御互いの身体や髪を洗い合った。
湯槽に入ってからも主人公と弓嘉さんの甘々でイチャイチャな時間は続く。
貸し切り状態の温泉の中で、好き合っている両想いで相思相愛な2人が何もしない訳がない。
主人公と弓嘉さんは温泉の中で、仲睦まじく新婚夫婦の様にイチャイチャしまくった。
入浴を終えた主人公は浴場で弓嘉さんと別れる。
弓嘉さんは魔喰らいの弓の調整をする為に魔具屋へ出掛けるらしい。
今夜は帰って来ないみたいだ。
主人公は中庭へ移動する。
中庭に行くと縁側で気持ち良さそうに眠っている千颯の姿があった。
千颯に膝枕をしているのは占い師さんだ。
主人公は縁側に座っている占い師さんの右隣に腰を下ろして座る。
隣に座ると占い師さんの背が高い事が分かる。
主人公の目線の位置に占い師さんの豊満な胸がある。
「 霄囹殿──、夕食まで時間があります。
少し私と出掛けませんか? 」と占い師さんの台詞。
「 良いですね。
僕、行きたい場所があるんです。
一緒に行ってくれませんか? 」と主人公の台詞。
「 勿論です、霄囹殿。
同行させていただきます 」と豊満な胸を揺らしながら占い師さんの台詞。
占い師さんの顔は見えないけど、声は嬉しそうだ。
これは脈ありだと思って良いのかな??
主人公は夕鶴ちゃんを召喚すると気持ち良さそうにスヤスヤ眠っている千颯を任せた。
夕鶴ちゃんは子守りを任されて嫌そうな表情をしているけど、主人公は御構いなしに占い師さんと一緒に獅東屋敷を出て行った。
仲睦まじく手を取り合って────。