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⭕ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 52


 主人公シュンシュンゆみさんの姿が画面から消えると真っ暗になる。

 【 [ セーブ ]しますか? 】って文章が出たから、どおりに〔 する 〕を選ぶ。

 画面が切り替わるとししとう屋敷に到着していた。

 流石さすがはゲームだ。

 こういうショートカットはかたいよ。


 ししとう屋敷の敷地内にはいるとさいさんが出迎えてくれた。

 (てん)(がん)(つう)が有れば、ゆみさんと主人公シュンシュンが徒歩でししとう屋敷を目指している状況を見れる筈だ。

 迎えのぎゅうしゃでも寄越してくれたらいのに……。

 さいさんの(てん)(がん)(つう)は見える範囲が短距離なのかも知れないな。

 さいさんに式隷の事を打ち明ける必要ないかもだ。

 

 「 お帰りなさい、ゆみしゅん

   そのあかは…… 」と主人公シュンシュンが抱っこしている赤ちゃんに気付いてさいさんの台詞。


 赤ちゃんを連れ帰ってた2人を不思議そうに見ている。


 「 …………ゆみ……。

   紫陽花のひめぎみの屋敷で、しゅんれいなにをしました? 」と笑顔なのに怖い雰囲気を漂わせるさいさんの台詞。


 「 私はなにもしていない!

   ゆうときに顔は合わせたが、話しもしてない! 」とさいさんからの疑いを晴らそうと必死に否定するゆみさんの台詞。


 「 父上、紫陽花のひめぎみの屋敷で、ゆみとはなにもなかったのはほんとうです!

   この子をく見てください。

   額に小さなつのえています!

   この子は──、人間の赤ちゃんではないと思います! 」とゆみさんをかばう為、必死に証言する主人公シュンシュンの台詞。


 「 詳しいはなしは中で聞きくとしましょう。

   あかは私が預かります。

   2人は先ず、入浴してなさい 」ととは打って変わって柔らかい笑顔でさいさんの台詞。


 さいさんは主人公シュンシュンから赤ちゃんを受け取ると器用に抱っこする。

 えぇ~~~~、さいさんも赤ちゃんを抱っこするのに慣れてるんだ……。

 なんでだよ?


 ドット絵の3人は中庭をとおって玄関から屋敷内へはいる。

 主人公シュンシュンゆみさんはさいさんと別れて浴室へ向かって歩いて行く。


 画面が切り替わって、居間の様子が映し出される。

 居間に誰かがはいってて、すわおとがする。


 「 紫陽花のひめぎみの屋敷で、じん族のあか……。

   一体なにがあったと言うのでしょう……。

   厄介な事にならなければいのですが…… 」と姿の見えない声のぬしの台詞。


 どう考えてもさいさんだよな。

 さいさんって、じん族を知ってるんだ…。

 これも(てん)(がん)(つう)の力ってヤツなのかな?


 「 さて……この子を今後、どうするか……。

   あか

   じん族の両親が、この子を探しているかも知れません 」と困った様子のさいさんの台詞。


 暫くすると入浴を済ませた主人公シュンシュンゆみさんが居間にはいってた。

 すわおとがする。


 「 随分と長い入浴でしたね。

   よごれは綺麗に落とせましたか? 」と意味ありさいさんの台詞。


 「 あぁ、しっかり落としてた。

   にも血は付いてないぞ 」と自信まん(まん)ゆみさんの台詞。


 「 父上……、紫陽花のひめぎみの事なのですが…… 」と言いにくそうに主人公シュンシュンの台詞。


 「 構いません。

   紫陽花のひめぎみの屋敷へ着いてから、(ししとう)(屋敷)へ帰ってる迄の経緯を聞かせてください 」とさいさんの台詞。


 主人公シュンシュンゆみさんは、かとの屋敷で過ごした様子や起きた出来事を交互に話してさいさんに聞かせる。

 流石さすがゆみさんの前で事実を話す事は出来ないから、主人公シュンシュンは巧みに嘘を織り混ぜて話している。

 シュンシュン、陰陽師を廃業しても詐欺師でやって行けるんじゃないか?


 「 そうでしたか──。

   紫陽花のひめぎみの事は残念でなりません……。

   2人が無事でなによりです。

   苦労を掛けましたね 」と申し訳なささいさんの台詞。


 「 貴族の若者達が行方不明になっていた事件の犯人が、妖怪のものだと判明し、退治が出来た。

   かったじゃないか。

   屋敷を出ると沼地にになっていた。

   それだけ強力な妖術を使う妖怪だったのだろう 」とゆみさんの台詞。


 ほんは倒してなくて、式隷にしてるんだけど、言えないよな~~。

 かとも生きてるんだけどな……。

 それにしたって、ゆみさんが、さいさんから別の依頼を受けていて、かとの屋敷にてたのは知らなかった。

 さいさんも教えてくれたらかったのにな!


 「 ゆみしゅんが倒したから妖怪の中から現れたと言う、このあかの事を話しましょう。

   このあかは見た目のとおり、人間ではありません。

   額から見える小さなつのは、じん族のあかしと言われています。

   じん族については文献に “ 遥か昔に絶滅した ” と書かれています。

   “ 絶滅した ” とされているじん族のあかの存在が、からぬ事をたくらむ者達に知られると大変な事へ発展し兼ねません。

   この子のつのは陰陽術で隠し、ししとう屋敷で育てます 」とさいさんの台詞。


 「 さい、育てると言ってもあかの育て方など、私は知らないぞ 」とゆみさんの台詞。


 「 父上──、恥ずかしながら僕も赤ちゃんの育て方は…… 」と不安そうに主人公シュンシュンの台詞。


 「 ゆみしゅん──、なにむずかしく考える事はないです。

   構え過ぎる必要もありません。

   私達の “ 妹 ” として育てればいのです 」とさいさんの台詞。


 「 妹…… 」とバツが悪そうにつぶやゆみさんの台詞。


 「 そうです。

   兄姉弟妹きょうだいに年齢差があるのは珍しくありません。

   片親が違う事も貴族では珍しくありません。

   父親が同じでも母親が違えば、ゆみと私のように似てない異母兄姉弟妹きょうだいは多いです。

   しゅんは私の養子になりましたけど、としの離れた弟のようにも思っています 」と笑顔でさいさんの台詞。


 さいさんの言葉は嬉しいけど──、弟だと思ってる主人公シュンシュンに対して、パオパオしたり「 子供を産んでね 」ってのは、どうかと思うよ…。


 「 ゆみには妹がますね。

   私にも可愛い妹がます。

   接し方なら分かっていますし、見方を変えて “ 妹として ” ならば、むずかしくはないでしょう? 」と考えをくつがえす気のさそうなさいさんの台詞。


 「 …………さいは頑固だからな……。

   現当主はさいしだからな。

   さいの考えに従おう 」とゆみさんの台詞。


 「 分かりました。

   僕も赤ちゃんを自分の妹だと思って接します 」と主人公シュンシュンの台詞。


 とまぁ3人の話し合い(?)をて、両親不明のじん族の赤ちゃんは3人の妹としてししとう屋敷で育てる事に決まった。

 ちなみに名前は “ ししとうはや ” と名付けられた。

 本来の名前が分からないから “ めい ” ってヤツだ。


 新しい家族を迎えたししとう屋敷は賑やかになりそうだな。

 主人公シュンシュンゆみさんも退魔師だから退魔仲介所へかよって依頼を受ける事が多いから、はやの相手はなか(なか)出来ないかも知れないな。

 言い出しっぺはさいさんだし、任せても大丈夫だろう。

 (てん)(がん)(つう)だって持ってるんだからな!


 取り敢えず、ひととおりのイベントは終わったかな?

 次は式神とゆみさんのLVレベル上げを集中的にしないとだ!

◎ 訂正しました。

  さいさん ─→ さいさん

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