⭕ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 49
「 ──そうか。
女房,水仕女の始末は終わったか。
意外と早かったな。
残ってるのは美加の両親だけか。
良くやった 」と主人公の台詞。
マオ
「 マオキノ、主人公は誰と話してるんだ? 」
マオキノ
「 姿を消している式隷ですエリ。
式神に居場所を探らせ、式隷に始末させていた様ですエリ 」
マオ
「 始末……。
女房,水仕女って言ってたから、“ 人間じゃなかった ” って事かな? 」
マオキノ
「 それはボクにも分かりませんエリ。
女房,水仕女が生きていると邪魔になりますエリ。
後々の事を考え、敢えて始末させたのかも知りませんエリ 」
マオ
「 後々の事??
何だろう?? 」
「 ──あぁ、美加の父親の客人達か?
僕の弓嘉は駄目だぞ。
退魔師だからな、見付かれば退治されると思え。
それ以外の客人は褒美にくれてやるから好きにしろ 」と主人公の台詞。
マオ
「 …………マオキノ、今の台詞を聞いたかよ?
主人公の奴、弓嘉さん以外の客人達を “ 好きにしろ ” って言ってたぞ! 」
マオキノ
「 はいですエリ。
屋敷内で始末すれば、人間に化けていた妖怪の所為に出来ますエリ。
始末するのは姿を消している式隷ですエリ。
人間を襲っても弓嘉に知られる事はないですエリ 」
マオ
「 酷いな……。
妖怪でもないのに殺しちゃうなんてさ 」
マオキノ
「 生きてると後々邪魔になりますエリ。
始末するなら今の内ですエリ 」
マオ
「 今の内って…… 」
マオキノ
「 マオ様、大広間の中に入りますエリ 」
マオ
「 あ、そうだな… 」
オレは主人公を動かして大広間の中へ入った。
大広間の中には美加の父親と母親のが化け物姿をして何かをしている??
マオ
「 あれは…………蜘蛛かな??
一体何をしてるんだ? 」
マオキノ
「 捕まえて来た獲物に卵を産み付けてますエリ。
獲物の体内で育った子蜘蛛は獲物を餌にして育ちますエリ 」
マオ
「 卵を産み付けてられてるのかよ……。
何れも大きな動物ばかりだな 」
だけど、卵を産み付けられている中に人間は居ないみたいだ。
一寸だけホッとした。
マオ
「 卵が孵化する前に卵を産み付けられてるコイツ等も倒さないといけないって事かよ? 」
マオキノ
「 はいですエリ 」
マオ
「 マジかぁ~~~~ 」
肝心の主人公は大広間に巨大な結界を張ったみたいだ。
美加の両親を逃がさない為かな?
「 さてと、美加の憂い──大きな害虫退治を始めようか 」と主人公の台詞。
「 それにしても随分と巨大な蜘蛛だな。
然も2体も倒すのか… 」と主人公の台詞。
大広間の中には弓嘉さんの姿は見えない。
弓嘉さんが居ないって事はだ、主人公1人で2体の化け物蜘蛛を退治しないといけない訳か。
マオキノ
「 マオ様、夕鶴と式神を召喚しますエリ 」
マオ
「 あっ、そっか! 」
オレはステータス画面を出すと、アイテム欄から非消耗品の依り代を選ぶ。
夕鶴ちゃんと数体の式神を召喚する。
卵を産み付けている最中だから攻撃して来ないのかも知れない。
オレは式神に全体攻撃の指示を出す。
式神が獲物に卵を産み付けている化け物蜘蛛に先制攻撃を仕掛ける!!
式神のLVを頑張って上げた努力が報われたのか、2体の化け物蜘蛛に3000強のダメージを与えられた!
素早さは式神の方が早いから全体攻撃を指示する。
流石に5000は与えられないけど、4000強のダメージを与えられている。
夕鶴ちゃんは主の主人公を強化してくれる。
夕鶴ちゃんのターンが済むと、2体の化け物蜘蛛のターンに移る。
主人公よりも素早が高いみたいだ。
2体の化け物蜘蛛は交互に攻撃を繰り出して来る。
糸でだったり怪しい液体を飛ばして来たりする。
LVの高い式神達は大したダメージを受けない。
化け物蜘蛛のターンが終わると主人公のターンだ。
マオキノからのアドバイスを素直に実行してみる。
式隷した妖怪の総大将達を呼び出すんだ!
先ずは河童の総大将を呼び出す!
主人公が召喚術を使うと空中に陰陽陣が現れる。
陰陽陣が光ると河童の総大将が出現した。
リアルな3DCGで登場した河童の総大将が格好いい!!
子供のテンションが上がって喜びそうなクオリティーの高さだ。
河童の総大将は水属性らしい。
水を使ったエグい攻撃が2体の化け物蜘蛛に命中する!!
鋭いドリルの様に回転する水が2体の化け物蜘蛛に6000強のダメージを与えた!!
マオ
「 つ……強ぇーーーー!!
どゆことだよ!?
召喚した総大将の攻撃ってヤバくないか?!
なのに倒せない化け物蜘蛛って一体…… 」
マオキノ
「 マオ様、化け物蜘蛛は倒せない妖怪ではないですエリ。
体力が高いだけですエリ。
バンバン攻撃しまくりますエリ 」
マオ
「 お、おぅ…… 」
主人公のターンが終わると式神のターンに戻る。
この流れを何回繰り返せば2体の化け物蜘蛛を倒せるんだか……。
先は長そうだ。
マオ
「 長かったぁ~~!!
やっと倒せたぁ~~!!
30ターン近くも繰り返す羽目になるとは思わなかったよ… 」
マオキノ
「 お疲れ様でしたエリ。
妖怪の総大将達を式隷にしていて良かったですエリね 」
マオ
「 そだな……。
式神だけで戦ってたら、倍の時間が掛かってただろうな…… 」
「 強い化け物蜘蛛だったな。
このまま倒してしまうのは惜しい妖怪だ。
名前を奪えないのが残念だが、式隷に加えてやろうじゃないか 」と主人公の台詞。
主人公は何でも式隷にしちゃうんだな~~。
弱っていて瀕死状態の化け物蜘蛛にトドメを刺す事をせず、化け物蜘蛛に御札を貼ると陰陽術を発動させる。
巨大だった化け物蜘蛛がアイロンぐらいの大きさに縮む。
「 良し、式隷に出来たぞ。
名前を奪えない妖怪は特製の御札を貼って式隷にすると上手く縛れるんだよな♪
──後は卵を産み付けられた動物の始末か。
式隷にする前に産み付けた卵だからな。
勿体無いが始末するしかない。
他の式隷にさせれば良いな 」と主人公の台詞。
マオ
「 卵を産み付けられた動物を他の式隷に “ 喰べさせる ” って事かな? 」
マオキノ
「 はいですエリ。
残さず喰べてくれますエリ 」
マオ
「 ………………そりゃ良かったよ… 」
主人公は大広間の床に倒れている2体の死体へ近付くと、陰陽術で胴体から首を切り落とした。
「 美加の両親の生首を手に入れたぞ。
後は春麗の生首だったな 」と主人公の台詞。
主人公は依り代を使って、春麗の生首を作った。
「 これで美加への手土産が出来たな。
死体の片付けも式隷に任せるとして、僕は美加の元へ戻るとしようか 」と主人公の台詞。
大広間に張っていた結界を解いた主人公は大広間から出た。
大広間から出ると【 [ セーブ ]しますか? 】のアイコンが出る。
当然〔 する 〕を選ぶに決まってる!
一段落付いて「 やれやれ… 」だ!
これから主人公から、3つの生首を見せられる美加が可哀想に思う。
今から胸が痛むぅ~~~~。
◎ 訂正しました。
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