✒ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 ４４
結局、ミニゲームはマオキノ大先生にクリアしてもらった。
動く障害物を避けて飛ぶとか無理ゲーじゃないかよ！！
ミニゲームなんかで貴重な時間を潰せるか！！
マオ
「 マオキノぉ～～、助かったよ！
有り難な～～（////）」
マオキノ
「 御安い御用ですエリ。
マオ様のお役に立てて嬉しいですエリ 」
マオ
「 マオキノぉ～～～～ 」
オレはマオキノを抱きしめた。
マオキノも満更じゃないのか喜んでくれている。
弓弦
「 マオとマオキノは仲が良いな。
天狗の住処に潜入は出来た。
後は天狗の総大将を探し出して、囲碁勝負を挑むだけか 」
マオ
「 うん！
何処に居るんだろう？
それにしても絢爛豪華で煌びやかな屋敷だよな 」
マオキノ
「 マオ様、〔 探索 〕〔 物色 〕〔 拝借 〕は天狗の総大将を式隷すれば何時でも出来ますエリ。
総大将の元へ直行しましょうエリ 」
マオ
「 お、おぅ…… 」
目的は天狗の総大将に囲碁勝負を挑んで勝つ事だもんな。
主人公は名前を奪って、式隷にしてから妖術を奪っちゃうけど……。
屋敷の中に居る天狗に話し掛けながら進んでいると総大将の居場所が分かった。
ドット絵の主人公は天狗の総大将の場所を目指して移動する。
マオ
「 立派で豪華な扉だな～～。
この扉の中に天狗の総大将が居るのか… 」
主人公は立派で豪華な扉を開けると中へ入る。
扉が開く音は重々しくて力強さを感じる。
中に入るタイミングで画面が切り替わる。
画面に映るのはアニメーションだ。
リアルな３ＤＣＧじゃなくて、まさかのアニメーションムービー。
可愛い天狗や美人の天狗がアニメーションムービーで滑らかに動いている！！
金が掛かっているのかクオリティーがヤバいぐらい高い。
天狗達が些細な動きをする度に豊満な胸が上下に優しく動いている。
マオ
「 す……凄ぇ……。
こんなレベルの高いハイクオリティーのアニメーションムービーが入ってるなんて…… 」
マオキノ
「 男性プレイヤーにも楽しんでもらうイベントですエリ。
大人向けですエリ 」
弓弦
「 女性プレイヤーからは抗議のクレームが上がりそうだな… 」
マオ
「 弓弦さん……平然としてるね。
ドキドキしないの？？ 」
弓弦
「 うん？
どきどき……とは何だ？？ 」
あんれれんれぇ～～？
弓弦さんは色っぽいエロスなお姉さん達を見ても反応しない身体なのかな？？
マオキノ
「 弓弦様には妖血と天血が混じってますエリ。
人間の男が喜ぶシーンを見ても共感が出来ない体質みたいですエリ 」
マオ
「 へ、へぇ……。
人間が喜ぶエロスは弓弦さんには通じないんだ… 」
弓弦
「 うん？
えろす…とは何だ？？ 」
弓弦さんは本当にピンと来てないのか首を傾げて悩んでいる。
今の弓弦さんには彼女や彼氏は出来なさそうだな。
一寸安心したかもだ（////）
プレイヤーのオレは目のやり場に困る。
主人公は御構い無く勝手に動く。
主人公の姿は見えない。
主人公の視点でアニメーションが広がっているからだ。
身長が１５０ｃｍもない低い主人公視点から見ると天狗の背丈が余計に高く見える。
主人公視点だとアングルがヤバい。
見えそうで見えないギリギリのラインが際どくてエロス！！
太股，尻，胸！
太股，尻，胸ぇ！！
太股ぉ，尻ぃ，胸ぇぇぇ！！！！
右を見ても左を見ても前を見ても、魅力的で破壊的な太股ぉ，尻ぃ，胸ぇが身近に感じる。
手を伸ばせば届く場所に太股ぉ，尻ぃ，胸ぇが有るんだ！！
これはゲームだから、手を伸ばして天狗のお姉さん達の太股ぉ，尻ぃ，胸ぇを触ったり揉んだりしても犯罪にはならないだろう。
主人公は性別反転の術であどけない可憐な少女の姿になっている。
よろめいて、どさくさに紛れて胸を掴んで揉んだり、顔を挟めたりしても何等問題は無い筈だ！！
これはゲームだから──、そゆことが出来ないんだよな～～。
セロが居ないから絶好のチャンスなのに、アニメーションムービーを見ている事しか出来ないのが虚しい……。
揉みくちゃにされたら気持ち良いんだろうな～～。
セロには絶対に言えないし、バレたらマジでヤバい事になるかも知れない。
オレの●●●●は使えないから飾りみないなもんだ。
無くなっても別に困りはしない。
だけど、無くなると寂しいっていうか──。
唯一の男の象徴だし、男として生を受けた確固たる証な訳だ。
セロの事だから〈 テフ 〉に変換しやがるに決まってる！
そんな事になったら、オレの●●●●は元には戻らない……。
それだけは何としても阻止したい！！
だからオレは異性に興味の無い演技を続けるんだ。
人間だった頃も然程興味は無かったから、別にどうって事はない。
人間を止めてからも別に異性の全裸を見てもムラムラとかしないしな。
同性の全裸にもムラムラしないからな！
だけど、豊満な胸とか──、タユンタユン揺れる胸とか──、プリップリの尻とか──、ムチムチな太股とか──、そう言うのを見るとテンションが無駄に上がっちゃうんだよな～～。
オレの中ではセロが１番なのは変わらないけど──、皆好きじゃん？？
無い物ねだりって言うの？？
触ったり、掴んだり、揉んだり、顔を埋めたくなるじゃん？？
男の憧れ、ロマンじゃん？？
主人公は大勢の色っぽい天狗達を掻き分けて前へ向かって、ズンズンと歩き続ける。
階段があって、その段差の先には立派な椅子に腰を掛けて座っている天狗の総大将が居た。
赫い瞳の黒髪が長い美人の天狗だ。
他の天狗と違って威厳や迫力がある。
アニメーションムービーは進む。
主人公と天狗の総大将の会話もアニメーションムービーで進む。
女なのに声がイケボぉ～～！！
主人公が挑んだ囲碁勝負を気前良く受けてくれる。
子供天狗に負ける訳がないと思っているんだろう。
天狗姿の主人公を見詰める総大将の目元も優しいし。
仲間思いの総大将なんだろうな。
主人公が囲碁勝負に勝利したら真名を教えてもらえる事になった。
画面が切り替わったから弓弦さんにコントローラーを手渡した。
囲碁勝負は弓弦さんに任せるとしてだ、オレには１つ気になる事がある。
何かって？
それは────。
マオ
「 なぁ、マオキノ 」
マオキノ
「 何でしょうエリ 」
マオ
「 オレ、アニメーションムービーを見ていて思ったんだけどさ…… 」
マオキノ
「 どうされましたエリ？ 」
マオ
「 うん……。
オレの見間違えだと良いんだけどさ…… 」
マオキノ
「 はいですエリ 」
マオ
「 ………………天狗の総大将のさ──、股間がモッコリしてるのは何でかな！？
凄く──気になってるんだけどぉ！！ 」
そうなんだよ！！
絶世の美女でもある天狗の総大将の股間には有る筈の無いモノが付いているかの様に膨らんでいて、モッコリとしていたんだ！！
気にならない奴が居たら遠慮なく挙手してほしい！
正常な眼球と入れ換えてもらった方が良いからっ！！
マオ
「 天狗の総大将ってさ、女なんだよな？？
何で下半身が妙にモッコリしてるんだよ？ 」
マオキノ
「 そんな事ですかエリ 」
マオ
「 そ、そんな事ぉ？？
何だよ、その軽い反応はぁ！？ 」
マオキノ
「 天狗の総大将は両性ですエリ 」
マオ
「 りょ…両性ぇ？？ 」
マオキノ
「 はいですエリ。
天狗の総大将は人間の男を種馬にして子を出産しますエリ。
天狗達の殆んどは、総大将の娘ですエリ 」
マオ
「 娘ぇ？！
マジでか？？ 」
マオキノ
「 はいですエリ。
拐った人間の男を種馬にして交尾をするのは天狗の総大将だけですエリ。
天狗達は総大将と交尾をして子供を身籠りますエリ 」
マオ
「 え？
総大将以外の天狗は拐った男を種馬にしないで、総大将と子作りするのか？？ 」
マオキノ
「 はいですエリ。
その為に天狗の総大将の下腹部には男性に付いている●●●●が付いてますエリ 」
マオ
「 ……………………天狗達は総大将としかズコバコしないって事か？ 」
マオキノ
「 はいですエリ。
そういう設定になってますエリ。
天狗の総大将を式隷にしたら、未成年の主人公も天狗の総大将の種馬になれますエリ。
思う存分ズコバコ出来ますエリ★
天狗達にもズコバコする事も可能ですエリ。
その場合、絶頂を迎えて果てた天狗は死んじゃいますエリ 」
マオ
「 ──は？
死ぬって何でだ？ 」
マオキノ
「 人間の男の●●は天狗には有害だからですエリ。
大量の●●を子宮に注ぐと天狗の子宮は腐敗しますエリ。
有害な毒素が発生して体内に循環した後、死に至りますエリ 」
マオ
「 何だよ、その怖い設定は！
そんな設定、物語に必要なのか？ 」
マオキノ
「 必要あるから考えられましたエリ。
天狗を倒す弱点みたいなモノですエリ 」
マオ
「 弱点…… 」
マオキノ
「 天狗の大群が≪ 平安京 ≫を襲うイベントがありますエリ。
そのイベントを終わらせる唯一の方法が、天狗達を捕まえて●●●●して殺る──ですエリ 」
マオ
「 ………………もしかして、“ ヤる ” と “ 殺る ” を掛けてたりするのか？ 」
マオキノ
「 それはボクにも分かりませんエリ。
主人公が天狗の総大将を式隷にしたら、天狗が≪ 平安京 ≫を襲うイベントは発生しませんエリ。
天狗達を生かすも殺すも主人公次第になりますエリ 」
マオ
「 そうなんだ…。
主人公次第──いや、プレイヤー次第なんだ…… 」
マオキノ
「 はいですエリ。
天狗の総大将さえ生かしていれば、天狗は増えますエリ。
１度の妊娠で１０体の天狗を出産しますエリ。
天狗は１ヵ月程待てば成人しますエリ。
お楽しみは無くなりませんエリ★ 」
マオ
「 …………………………そんな胸糞悪くて心無い非道な事をする輩が居るのかな？？
オレはしないけど！！ 」
そうだよ、オレは天狗達が死ぬと分かっていながら●●●●をするつもりはない！！
勿の論、天狗の総大将とも●●●●するつもりもないぞ！！
◎ 男性の読者さんにも喜んでもらえるような内容を書きたいと思い、挑戦してみましたけど失敗しちゃったかな。
女の私には男心も男のロマンも分かりゃしません。
女でも男心や男のロマンをちゃんと書ける人って凄いですね！！
文章にするって難しい……。
