⭕ 少年陰陽師★平安幻想異聞録 39
彩志さんとの囲碁を打つ時間が終わる。
入浴も夕食も囲碁の誘いも素直に受けた。
後は就寝か……。
弓弦さんの前で彩志さんからの誘いを受けるのは嫌だなぁ……。
「 そろそろ就寝時間ですね。
春、今夜は私と寝ましょう 」と笑顔で言ってくれる彩志さんの台詞。
彩志さん、アンタは主人公の養父になってくれたんじゃないのかよ?!
養父が養子を布団の中で美味しく頂いちゃっても良いのかよ?!
妻子が居るくせにぃ~~~~!!
画面に〔 誘いを受ける 〕〔 誘いを断る 〕〔 拒絶する 〕〔 無視する 〕〔 誘う 〕の5択が出る。
5択も出るなよ…。
とか思いつつ、オレは〔 誘いを受ける 〕を選択する。
〔 誘う 〕ってのは主人公から彩志さんを “ 誘う ” って事だよな?
養子が養父を “ 誘う ” って大問題だろぉ~~!!
「 春は好奇心旺盛ですね。
少しだけ春が心配になります 」と困り笑いをしている彩志さんの台詞。
アンタから誘っといて、そりゃないだろ~~。
「 今夜は冷えます。
私の布団の中に入りなさい 」と母親みたいに優しい彩志さんの台詞。
彩志さんって、実は女ったらしなんじゃ……。
誘いを受けた以上、選択肢はない。
主人公は素直に彩志さんの布団の中へ入った。
画面がパッと暗くなる。
暗くなった画面からは、キラキラ輝くミラーボールが回っている映像が流れる。
お決まりの綺麗なハープの音色も流れる。
この演出は流石に見飽きた!!
画面に【[ セーブしますか? ]】っていうアイコンが出たから、何時もと同様〔 する 〕を選んだ。
翌日、主人公は彩志さんと仲良く朝食の料理を食べている。
心無しか彩志さんが御機嫌だ。
昨夜は予想外に “ 楽しめた ” って事なのか??
分からーーーーん!!
「 春、人喰い河童の依頼を取り下げさせる件は、父である私に任せてください。
陰陽師が言っても貴族は耳を貸しませんからね 」とニコニコ笑顔の彩志さんの台詞。
「 有り難う御座います、父上! 」と明るくて元気な声で主人公の台詞。
「 貴族の件と陰陽師の件は私が引き受けますけど、河童に関しては春に任せる事になります。
陰陽師達が人喰い河童の住処をどうしたかは分かりません。
弓千嘉が居ないのに大丈夫ですか?
本家から戻って来るのを待ってからでも── 」と心配そうに彩志さんの台詞。
彩志さん、“ 弓嘉 ” って呼んでたのに “ 弓千嘉 ” って呼ぶ事にしたのか?
何でだろう?
主人公とパオパオしたからかな??
「 河童の住処が荒らされていても問題ないよ。
陰陽術で元通りに出来るんだ。
陰陽師がした事を河童達が許す事は無いだろうけど、人喰い河童も自分達の住処に戻りたがってると思う。
善良で大人しい河童も人間に危害を加える必要がなくなると思うんだ 」と主人公の台詞。
陰陽術で荒らされた住処を元通りに出来るもんなんだ?
主人公の使える陰陽術って凄いんだな。
朝食を終えた主人公は獅東屋敷を出る。
態々玄関まで出て見送りをしてくれる彩志さん。
優しいな~~と思っていたら、彩志さんは主人公を抱きしめて抱擁する。
彩志さんの背中で見えないけど、彩志さんは養子の主人公とチ●ウしているんじゃないか?!
大胆過ぎやしないかな!?
随分と長くて濃厚なチ●ウだな、彩志さん!!
主人公は満更でもない顔をして彩志さんを見詰めている。
主人公…………もしかして彩志さんに骨抜きにされちゃったのか??
弓嘉さんが居るのにぃ~~!!
彩志さんの方が弓嘉さんより凄かった──って事なのか??
まぁ、そんな事は横に置いとくとしてだ、獅東屋敷を出たのは良いけど、どうしたもんかな。
マオ
「 マオキノ、これからどうしたら良いんだ?
退魔仲介所で依頼を受けてれば良いのかな? 」
マオキノ
「 愿縲の屋敷へ向かってくださいませエリ 」
マオ
「 朝っぱらから愿縲さんの屋敷を訪ねるのか?
何かイベントでも起こるのか? 」
マオキノ
「 愿縲の屋敷へ行くと占い師と出会えますエリ。
占い師に占ってもらうと河童の総大将の居場所が判明しますエリ 」
マオ
「 そうなのか?
よし早速、愿縲さんの屋敷へ行こう! 」
弓弦
「 マオキノが居てくれると次に向かう目的地が分かって助かるな 」
マオ
「 そうだね。
愿縲さんの屋敷に占い師が通ってるなんて意外だけど… 」
マオキノのアドバイスで愿縲さんの屋敷へ到着して敷地内へ入ると──って、不法侵入罪で捕まるぅ~~!!
朝っぱらから立派な正門を全開してるとか、愿縲さんってば無用心過ぎないかな?!
何はともあれ愿縲さんの屋敷の敷地内に入ると、平安時代にそぐわない格好をした怪しい輩と出会した。
怪しい見た目だけど、妖しくもある。
不思議な雰囲気を醸し出している人だ。
「 ──もし、誰かをお捜しですか? 」と怪しい見た目の人物が声を掛けて来た。
「 突然でしたね。
ワタシは占い師をしております。
此処に御住まいの愿縲殿とは長い付き合いなのです 」と占い師の台詞。
「 愿縲さんに占い師の知り合いが居たんだ?
陰陽術も占いの一種だもんな 」と意外と素直に信じちゃった主人公の台詞。
占い師の顔は透けてる薄布で隠れているから見えない。
声からして女性かな?
初めての女性キャラって事だよな!!
女性の知り合いが居るなんて、愿縲さんナイスだよ!!
夕鶴ちゃん以外の女性キャラ!
是非とも仲良くなりたい~~♥️
敷地内で占い師のお姉さんと話していると愿縲さんが現れた。
「 御師様、どうされましたか? 」と屋敷から出て来た愿縲さんの台詞。
御師様ぁ??
御師様って、どゆことぉ~~??
マオ
「 マオキノ、イージーモードにもノーマルモードにも愿縲さんの師匠なんて登場しなかったよな?
愿縲さんに師匠って居たのか? 」
マオキノ
「 隠しキャラですエリ。
下盤に突入す迄に愿縲と囲碁で対局して100勝すると登場しますエリ。
逢えるのは愿縲の屋敷の敷地内に限定されますエリ。
時間も午前4時 ~ 午前8時の4時間だけですエリ 」
マオ
「 マジかよ…… 」
弓弦
「 そう言えば既に愿縲との対局で100連勝していたな。
未だ屋敷の敷地内に居るという事は午前8時になっていないからだな 」
マオ
「 でもさ、愿縲さんって陰陽師だよな。
占い師が師匠って── 」
「 ──愿縲さん、正門を全開してるなんて無用心ではないですか?
検非違使の彼も居ないみたいですし…… 」と呆れ顔をしながら心配そうに主人公の台詞。
「 あぁ──眞小呂の事か。
御師様が居てくれるから安心していた。
紹介しておこう。
私の育ての親であり、陰陽術を教えてくれた御師様だ 」と嬉しそうに紹介してくれる愿縲さんの台詞。
「 育ての親??
産みの親は……どうしたんですか? 」と主人公の台詞。
「 私が幼い頃、森の中で妖怪に襲われてしまってな……。
私も妖怪の餌になってしまう所を通り掛かった御師様に助けられたんだ。
身寄りのない孤児となった私を御師様は、弟子として育ててくれた。
この屋敷は御師様と成人前まで暮らしていた実家なんだ。
陰陽院を出てしまった私は、御師様から屋敷の管理を任されている。
御師様は放浪癖があって、彼此に出掛けているから留守が多いんだ 」と愿縲さんの台詞。
「 放浪癖とは言葉が悪い。
旅好きと言いなさい 」と不服そうに占い師の台詞。
彩志さんは愿縲さんの身の上や占い師の事を知ってるのかな??
彩志さんに確かめたいけど──、これゲームだからなぁ……。
「 さて、そろそろワタシは行くとします。
あぁ──君の探し人は南へ行けば会えます。
水難の相も出ていますよ。
水辺には気を付けて── 」と主人公に教えてくれた占い師はスタスタと愿縲さんの屋敷から出て行った。
マオ
「 うわっ、タダで教えてもらえちゃった??
南へ行けば良いんだ?
水難の相は横に置いとくとして、水辺って事はだよ──、河童の総大将の居場所って事だよな?? 」
マオキノ
「 はいですエリ。
南にある大きに湖を目指せば、河童の総大将と会えますエリ。
確実に水中の中に入る事になりますエリ 」
弓弦
「 褌姿になり、“ 河童なりきりセット ” を装着する必要があったな。
…………ある意味 “ 水難の相 ” と言えなくもないか… 」
マオ
「 “ 河童なりきりセット ” を使うのかぁ~~~~ 」
オレが1人で頭を抱えて悩んでる間に主人公と愿縲さんの会話は終わっていて、ドット絵の主人公はドット絵の愿縲さんと一緒に玄関へ向かって歩き出していた。
朝っぱらから囲碁でもする気かな??
まぁいいか──、囲碁ぐらいしてやっても構わないよな!
河童の総大将の居場所が分かったんだもんな!
◎ 訂正しました。
ノーマルモード ─→ イージーモード
彩志 ─→ 彩志さん