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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
一月一三日 【 おまけ 2 / 13日の金曜日 】
114/429

⭕ 生放送だよ 3


 【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】は、今から約80年前に起きたとされるじつに奇妙キテレツな不可解過ぎる連続珍事件だった。

 80年経過してもいまだに【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】に関与していた共犯者,首謀者はつかまっておらず、実際に真犯人なる者がるのかすら怪しまれている珍事件だ。

 【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】で唯一の幸運は、さいわいにも被害者の中で死者が1人も出ていない事ぐらいだろう。


 【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】の被害者達の共通点は、100円ショップで売られている大仏の被り物を頭からスッポリと被せられており、産まれたままの姿── 全裸にかれた状態 ──である事と、ケツ穴に新鮮な牛蒡ゴボウが差し込まれた状態で発見されるという事だ。

 卑猥な珍事件として、オカルト雑誌が目を付け、おもしろしく掲載する中、ニュース番組でも放送され、お茶のにぎわせていた。

 全国的にも有名な “ 犯罪天国パラダイス都市 ” と呼ばれている米●町では、1週間の内に30件以上の【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】が起こっていたとされている。


 ケツ穴に牛蒡ゴボウが差し込まれた状態で発見された最初の被害者達は、倫理観を無視した非道徳的つ非人道的なおこないから、国民達から同情の目が向けられていたのだが──、それも長くは続かなかったとされている。

 【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】の被害者達がじつは、世間では表沙汰にならず、正当に裁かれない立場に位置する悪いヤツばかりであり、かれおこなってあくかず(かず)や物的証拠,証拠資料などが世間に流出し、暴露される事態が起きたからである。

 被害者だった筈のかれじつは法に裁かれるべき悪党どもだったという事実が判明した事で、被害者達に対する世間の目は変わった。

 警察につかまらないだけで真っ黒黒な “ 犯罪者 ” だと認識されていった。


 世間から【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】の被害者達を同情する者や庇護する者はなくなり、犯罪者や加害者を見る冷たい目に変わり、冷遇されるようになった。

 ネットでは被害者達がおかしてさま(ざま)な悪事が公表されるとまたたに拡散された。

 ニュースでも「 どんなあくおかしてた結果、【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】で制裁されたのか? 」というような内容がオカルト番組やバラエティー番組でも放送されるようになり、雑誌や新聞からも【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】の被害者達を庇護するような記事は嘘のように消えた。


 あくおこなった際の証拠,資料,記録などのデータは、【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】の被害者達の自室にあるパソコンが送信もととなっており、鑑識の操作でも「 持ち主の指紋しか検出されなかった 」という結果が明らかになっている。

 ようは自分で自分のあくをネット動画で流し、新聞社,TVテレビ局,雑誌社へも自分で証拠となる資料を封筒に入れて送った事になる。

 新聞社,TVテレビ局,雑誌社へ届いた封筒や資料には被害者の指紋と封筒を受け取った者,封筒をけた者,資料をさわって読んだ者──など(など)の指紋が検出されたが、被害者以外の指紋は【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】とは無関係だと判断された。


 被害者が自分で自分のあくを世間と社会に暴露したあとみずから全裸となり、自分の手で自分のケツ穴へ新鮮な牛蒡ゴボウを差し込んだのではないか──。

 【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】は被害者達による自作自演なのではないか──。

 など(など)の憶測や推論がされたりもしたようだが、1週間に30件以上もこくする【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】が全国規模で起きていた事から、“ 自作自演の事件 ” という線は薄れた。


 そもそもさん(ざん)あくに手を染めて、今の今迄のうのうと生きてような腐りきった性根のヤツが──、自分からあくを公開して世間に知らせたりするだろうか??

 帳簿を誤魔化し、多額の脱税をしていた事や裏金を溜め込んでいた事をわざ(わざ)世間に公開するだろうか??

 警察庁や警視庁の偉い立場の人が、押収した薬物を●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●していた事や、●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●していた事や、●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●していた事や、●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●していた事や、●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●して、裏金を作り悪用していた事をわざ(わざ)世間に公開するだろうか??


 病院の医者が違法な臓器売買に加担して大金を手に入れて財を築いてた事を以下省略。

 ──兎に角、世間に公開すれば大問題となり、一気に信用を失い兼ねないようあくさん(ざん)してた大人のかざかみにも置けない最低最悪な者達が、みずから爆弾を投下するだろうか??

 謎は深まるばかりであった。


 忘れてはいけないのは、この【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】の被害に遭っていたのは男性ばかりではなく、女性もたと言う事だ。

 男性には穴が1つしかない。

 ケツ穴だけだ。

 だから、牛蒡ゴボウが1本だけ差し込まれた状態で発見されるのだが、女性の被害者は違っていた。


 女性には穴が2つある。

 身体からだの構造上、致し方無い事だ。

 人間には女性の穴を1つにするすべは無い。

 女性の場合も全裸に剥かれたあとケツ穴に新鮮な牛蒡ゴボウが差し込まれる。

 但し、それだけではなく股間の秘部に新鮮なながネギまで差し込まれる。

 男の●●●●(パオーン)をズボズボする穴の中に元気で逞しい新鮮なながネギが差し込まれている状態で発見されていた。


 胡瓜キュウリでもかったんじゃないのか??

 ゴツゴツしてるから気持ちいんじゃないか??

 なんで多くの野菜の中から牛蒡ゴボウながネギがチョイスされ犯行に使われたのか、いまだ謎に包まれており、解明はされていない。

 ちなみに犯行に使われた牛蒡ゴボウながネギの産地も不明のままである。


 【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】の発生件数が約10件ほど減った時期がある。

 それ以降の【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】から残忍さが加わった。

 男性は “ 男の象徴 ” でもある●●●●(パオーン)が切り取られた状態で発見される痛ましい事件に変貌したのである。

 女性の場合は、両胸を削ぎ取られている状態で発見された。

 大仏の被り物と牛蒡ゴボウながネギは健在で、ケツ穴や秘部に差し込まれた状態なのは変わらない。


 それだけではなく、動物の被り物を頭に被せられた未成年の被害者まで続出した。

 未成年の被害者達が発見されるのは、決まって学校の校庭内だった。

 【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】の制裁を受けた──という事はだ、被害者生徒達は学校内では問題児だったのだろう。

 捜査が開始されると親が【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】の被害者である子供が多く、クラス内ではリーダー格の()()っ子──犯罪者予備軍だという事も判明した。


 親が親なら子も子なのか──という風潮が世間に広がった。

 未成年なのに男子生徒は●●●●(パオーン)を切り取られ、女子生徒は両胸を削ぎ取られる痛ましい事件も増え、全国で増えていった。

 それでもあくめる人間が増える事はなかった。

 「 自分は大丈夫 」という根拠のない自信を抱く者が多かったのだろう。

 犯罪天国パラダイス都市・米●町で犯罪者が減らないのだから、当然の事なのかも知れない。


 「 人間の仕業とは思えない不可解な事件だ 」という意見も増え、中には霊的存在や妖怪などの怪異のたぐいが関係しているのではないか──とオカルト思考へ走る者達も増え始めた。

 【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】は1人でおこなうには可能な犯行である事は誰が見ても明らかだった。

 1人では全国で【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】を起こすのは無理だからである。


 “ 協力者がる ” と考えた方が自然だろう。

 その “ 協力者達 ” も少なくない筈だ。

 全国に存在している事になる。

 【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】を考え、指示をした首謀者の下に協力者がなんじゅうにんるのだろう。


 組織的な犯行ではないのか──。

 大きな組織が起こしている事件ではないのか──。

 宗教関係の組織の仕業なのか──。

 など(など)じつさま(ざま)な意見も出て議論や討論がされた。

 全国に存在している宗教施設や大きな組織の企業も捜査対象になったが、【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】に関与しているような者は見付からなかった。


 新聞社,TVテレビ局,雑誌社は【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】の記事を取り上げた。

 多くのオカルト雑誌も【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】に便乗した。

 全国で頻発していた【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】も、ある日をさかいにパッタリと起きなくなった。

 理由は誰にも分からない。

 【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】が起こらなくなって約80年というねんげつが経った。

 【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】は世間から忘れ去られたオカルト染みた珍事件なのだ。






 ──みたいな事が番組のVTR(録画映像)を交えて説明された。

 どうやら今日きょうは、【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】とやらがパタリと無くなった日から80年目なんだとか。

 もしかしたら【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】を放送する為に企画された番組なのかも知れない。

 オカルトしゅうがプンプンしてるんだろう。


 だが、しかしだ!

 僕は【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】を起こした実行犯の正体を知っているし、誰が発案したのかも知っている!!

 そう──【 ケツ牛蒡ゴボウ事件 】は断じて霊的存在の仕業でなければ、妖怪などの怪異のたぐいの仕業もない事を僕は知っている!!


 発案者はマオだ。

 そして、マオの発言を面白がり実行に移しやがったのが、誰でもないセロフィートだ。

 いねぇ~~~!!

 そう──、なんも言うが、事件は待ってるもんじゃない!

 起こすものだ!

 待っていても空からボタ餅も札束も落ちてやないんだ。

 落ちてないの待ってるなんて馬鹿な事はめて、落としてやればいい!!

 流石さすがはセロフィートだ。

 やる事の規模がデカい!


 僕も負けてはいられないぞ!

 僕も犯罪天国パラダイス都市でデッカい花火を上げてやるんだ!!

◎ 霄囹はコナン( 名探偵コナン )の声をイメージして書いてますが、途中からラハール( 魔界戦記ディスガイア )が入って来ちゃいました。

  デッカい事件を起こしたいと思います。

  でも、良いアイデアが浮かんで来ないのです。

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