⭕ 少年★陰陽師★探偵 3
春舂霄囹
「 折角だし、僕も楽しませてもらおうか。
その枕営業とやらを斡旋してる奴,枕営業で美味しい思いをしてる奴をカモってやろうじゃないか! 」
キノコン
「 霄囹ちゃま、めちゃんこ悪い顔してますエリ 」
春舂霄囹
「 フッフッフッ──。
そいつ等は今迄散々良い思いをして来たんだろう?
この辺で地獄の底に叩き落としてやろう! 」
キノコン
「 何をされますエリ? 」
春舂霄囹
「 僕は陰陽師だからねぇ、陰陽師らしく呪術を使う。
呪術は陰陽師の十八番だからねぇ。
僕はプロだから、呪術で出し抜かれるようなヘマしない。
呪術返しを喰らわない呪術を使えるからねぇ 」
キノコン
「 霄囹ちゃま、悪役みたいですエリ 」
春舂霄囹
「 褒め言葉だよ、キノコン。
僕は正義の味方じゃないし、正義のヒーローでもないからねぇ。
やりたいように、好きにするのさ!
事件ってのは起きるのを待ってちゃ駄目だ。
起こすものなんだ!
僕は事件を起こす側だ。
怪奇な事件を起こして稼ぐぞ、キノコン! 」
キノコン
「 霄囹ちゃま、輝いてますエリ 」
春舂霄囹
「 そうと決まればだ。
早速だが、枕営業に関わった全ての加害者を突き止めてくれ。
死んじまってる加害者は除外で良い。
カモれないからな!
加害者が判明したら一斉に呪術を掛けてやる。
被害者の怨念で作った式神の起こす怪奇現象に悩まされて生きるんだ。
手が付けられない程、酷くなったら名刺を頼りに訪ねて来るだろう。
そん時は、一致ょ遊んでやろうじゃないか!
名刺は初見の奴には渡してるし、誰から伝って来るだろう 」
キノコン
「 霄囹ちゃま以外の術師の所へ祓いへ行かれたら、どうされますエリ 」
春舂霄囹
「 あぁ、そんなの “ 悪化する ” ように術を重ね掛けするよ。
僕がカモる獲物だからねぇ。
横取りされないようにちゃんと唾は付けとかないとねぇ! 」
キノコン
「 流石、霄囹ちゃまですエリ。
早速、加害者を調べ上げて資料を御用意致しますエリ 」
春舂霄囹
「 頼むよ、キノコン。
湯水が湧き出る如くガポガポ稼いでボロ儲けしようじゃないか!
悪人程好都合なカモは居ない!
悪党には罪悪感も芽生えないからねぇ!
遠慮なくカモれるってもんだ! 」
キノコン
「 キノコンもカモで遊びたいですエリ~~ 」
春舂霄囹
「 アッハハハハッ!
勿論、いいとも。
金銭が尽きたら、キノコンが好きにしたら良いさ!
悪人だからねぇ、どうなったって誰も気にやしないさ。
捜索願いが出されたら、セロフィートに死体を用意させて、事故死だの病死だのに見せ掛けてポイすれば良いだろう 」
キノコン
「 霄囹ちゃま、冴えてますエリ。
張り切って御手伝い致しますエリ 」
春舂霄囹
「 キノコンは話が分かるねぇ!
頼むよ、キノコン 」
キノコン
「 お任せくださいませエリ。
悪者には天誅ですエリ。
成敗しちゃいますエリ 」
春舂霄囹
「 うんうん。
悪者を成敗して、ガッポリしようじゃないか!
今後の芸能生活が楽しくなるよ! 」
スタッフ
「 ──霄囹さん、押してしまって済みません!
そろそろ出番ですので、準備をお願いします 」
春舂霄囹
「 あぁ、分かった。
キノコン、一発OKで決めるぞ! 」
キノコン
「 はいですエリ!
式神を召喚する格好いい霄囹ちゃまを見たいですエリ! 」
春舂霄囹
「 任せろ、キノコン。
大事な見せ場だからな!
特等席で見せてやる! 」
キノコン
「 ワクワクしますエリ~~ 」
──*──*──*── 撮影中
春舂霄囹:主人公役
「 ──我の声に応えたまえ!
現れ出でよ!
式神──燕鵡!! 」
僕は葉っぱを依り代に使い、五字切りをしながら、燕に似た小型の式神を召喚する。
依り代は身近にある物を使えば良い。
石ころでも良いし、飴の包みでも良い。
食べ終えた蜜柑の皮でも、使い終わった紙コップでも構わない。
プロの陰陽師は依り代に使う物に拘ったりしない。
召喚した燕鵡に指示を出し、女生徒を捕まえている妖怪──を演じている役者へ飛ばす。
妖怪を演じている役者は、後からCGで妖怪が女生徒を捕まえているように編集するらしい。
小型の燕鵡は数体居る。
素早く動き、妖怪に体当たりを繰り返し、妖怪の注意を逸らさせる。
妖怪が女生徒を手離す。
キノコンに指示を出し、女生徒が地面に落ちる前に受け止めさせる。
助監督
「 ──カット!
素晴らしいですよっ!!
式神を召喚させるシーンは間違いなくバズります!!
葉っぱを式神に変えるなんて、陰陽師って魔法使いみたいですね!! 」
助監督は物凄く興奮していて鼻息が荒い。
一発OKみたいで安心した。
春舂霄囹
「 弟達には『 手品師みたいだ! 』って言われて喜ばれるよ 」
助監督
「 弟さんが居るんですか?
確かに魔術師も驚きますよ~~!
式神召喚、格好良いです!!
これを撮影中に何度も見られるなんて、光栄ですよ!! 」
春舂霄囹
「 特別にタダ見させてやるんだから、多方面からの録画を忘れるなよ! 」
助監督
「 勿論です!!
出番まで休憩してください 」
春舂霄囹
「 キノコン、行くぞ 」
キノコン
「 はいですエリ 」
春舂霄囹
「 キノコン、あんなに素早く動けるなんて流石だよ 」
キノコン
「 有り難う御座いますエリ 」
ドラマの収録は未々続くが、順調に進んでいる。
これなら20時には帰れるかもな。
後6時間か。
僕は時間潰しにグラドルの写真集を見る事にした。
けしからん水着姿の少女達の際どいポーズは、若者に大人気のジ●ジ●ポーズと言うらしい。
春舂霄囹
「 ………………ブフッ(////)」
キノコン
「 霄囹ちゃま、どうされましたエリ 」
春舂霄囹
「 いや……何だ(////)
このジ●ジ●ポーズってのをしたセロフィート,マオ,玄武,弓弦を想像したら笑えてねぇ~~。
いやはや、中々……腹が捩れるぅ~~~~!! 」
キノコン
「 霄囹ちゃま、涎を拭きますエリ 」
春舂霄囹
「 あぁ……有り難う(////)
これは良いストレス解消を見付けたな。
苛々した時はジ●ジ●ポーズを思い出そう! 」
僕は俄然ジ●ジ●ポーズとやらに興味が湧いた。
色んなジ●ジ●ポーズを知って、覚えたいな。
脳内でセロフィート,マオ,玄武,弓弦にジ●ジ●ポーズをさせて笑い殺してやる!!
アッハハハハハハ!!