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第13羽 初心者

みかじめです。

違った。短めです。

前の話の簡単なおさらい。


鬼として転生し、村で平和に過ごしていたら、人間の軍人に襲われたてしまう。村の皆と抵抗していたら、主人公が敵の指揮官と一対一で戦うことになった。強かったけど、ピンチに今まで使えなかった戦撃が発動する。

勝ったと思ったら敵がズルをして主人公が倒れてしまった。そして目の前でたくさんの仲間を殺されてしまい失意の中自分も死んでしまうのだった。

 


 ……んむ。

 かなり懐かしい夢を見ていました……。鬼の能力が戻ってきたからでしょうか。


 木漏れ日が万華鏡みたいにユラユラ揺れてなんだか眩しいですね……。


 さて。

 どうやら進化した際に眠ってしまったようです。私の状態が進化してどのように変化したのか気になるところなのですが、もっと大変なことが起こりました。


 そう。


 ――――腹減った!!!


 というわけで食べ物を探し始めたのですが、美味しそうなものが見当たりません。いえ、頑張れば食べられそうなものは見つけられるのですが、できれば遠慮したいなぁと……。


 ですがそうも言っていられなくなってきました。どうもかなりの空腹状態な様でちょっとフラフラし始めました。洒落になりません。昨日は緊張状態だった為我慢していましたがもう無理です。

 ヤバいですね。


 木の実などはたまに見つかるのですが、どうも考える事は皆同じなのか既に他の魔物がいるんですよね。明らかに強いのが。しかもそこら辺にいる魔物は単純なスペックだと格上ばかりな様で、鬼眼がしっかり仕事をしてくれます。無理すれば勝てそうではあるのですが、もし音に引きつけられて連戦になるとかなり厳しいですね。しかも食べる前に襲われると消耗しすぎて詰みます。


 こうなったらもうそこら辺に生えている草を食べるか――――


「キシャアァァ!!」


 このミミズのような奴を倒して食べるか。

 さっきからちょくちょく、ウネウネふりふりキシャア!しているこいつを見かけるんですよね。

 こいつより弱い魔物は見かけなかったので、恐らくここの生態系下位層だと思います。まあ、スペックで勝っているのはこいつくらいなので私も同類なのですが……。悲しいなぁ。


 ともかくご飯に関してなのですが、私は食性的に植物はなかなか受け付けられない体をしています。

 穀物、木の実、虫、肉等しかまともに食べられません。好き嫌いなどではなく消化吸収の問題で。

 なので現状こいつ一択だけ。

 いやだなぁ。食べたくないなぁ。でもお腹すいたなぁ。……チラッ。


「キシャアァァ!!」


 ウネウネしてるよぉ。キモいよぉ。やだよぉ。


「キシャアァァ!!」


 うるせええええ!!!

 グシャッ!!

 あッ……、つい虫の頭に踵落しをしてしまった。どうしましょう……。


 ………。

 ……………………。

 ……………………………。


 い゛ だ だ ぎ ま゛ ず ッ !!!!!!!!



 ――――――――――――――――――――――――――――――


 ごちそうさまでした……。

 味?思い出させようとするのやめろ下さいませ。


 虫系はお母様にも無理矢理食べさせられた事がありましたが、まだ慣れませんね……。

 むしろミルが来て料理を作って貰ってからは悪化した気がします。文化的なご飯が合ったのでしばらく虫はなかったですから。


 ともかくお腹はふくれたので良さげな木の上に登ってステータスを確認しましょうか。



 名前 メルシュナーダ 種族:キッズバーディオン


 Lv.1 状態:普通


 生命力:413/413

 総魔力:226/226

 攻撃力:134

 防御力:55

 魔法力:55

 魔抗力:41

 敏捷力:386


 種族スキル

 羽ばたく[+飛行・風の力・カマイタチ]・つつく・鷲づかみ


 特殊スキル

 魂源輪廻[+限定解放(鬼)]


 称号

 輪廻から外れた者・魂の封印・格上殺し(ジャイアントキリング)




 ふむ。ステータスは全体的にかなり上がりましたね。紙装甲なのは変わりませんが、それは鳥故に致し方なしでしょうか。


 後の変化は「羽ばたく」に追加スキルとして「カマイタチ」が生えた程度でしょう。意識して羽ばたくことで「風の力」として打ち出していた風の塊に、切断力が追加されます。細めの枝なら切り落とせますが、木の幹には小さな切り傷ができあがる程度の威力です。今のところ牽制用ですね。

 なるべく使って魔法力が伸びるのようにしましょう。訓練すれば伸びるはず。


 ともかく今後の方針としては、流されてきた川を見つけ、上流に向かって進む。頑張って生き残る。


 ……以上!


 ……いや待ってください。私こういうの苦手なんですよ。仕方ないじゃないですか。何の準備もなく森の中にポツンとなんて一度も……、いや結構ありました。どうやって脱出したんでしたっけ。

 ……前世の能力を使って無理矢理でしたね。何の参考にもなりません、ありがとうございました。


 ……まあ生きてればなんとかなります。サバイバル、頑張りましょう!!


遂にストックが切れました……

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