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 おいおいおいおい……。

 何が……どうなってる?

 どうやら……スピードは永遠の夜(エーリッヒ・ナハト)の方が上に見える。

 体格は、もちろん、永遠の夜(エーリッヒ・ナハト)が上だろう。

 力も多分、永遠の夜(エーリッヒ・ナハト)が上。

 なのに……押されてるのは永遠の夜(エーリッヒ・ナハト)だ。

 えっと……これ、喜んでいいのか?

 どっちが勝っても、俺はロクな事にならない。

 でも、俺を絶対殺すマンの方が……少なくともやられかけてるようだ。

 永遠の夜(エーリッヒ・ナハト)のパンチ。

 それをチビのメスガキが高い蹴りで受け……って、えっ?

 何で、それだけの事で、永遠の夜(エーリッヒ・ナハト)がよろける?

 チビが飛び上がり、顔面狙いの回し蹴り。

 ギリギリで避けた、永遠の夜(エーリッヒ・ナハト)……だが、元からバランス崩してる所で、相手の攻撃を避けようとして、見事に転ぶ。

 ざまあ見ろ……悪は滅んで、正義は勝つ……いや、待て、正義の暴走は悪い事じゃ……ああ、訳が判んなくなった。

 チビは永遠の夜(エーリッヒ・ナハト)に馬乗りになり、脇腹のホルスターから拳銃を取り出し……。

「愚か者を私達の手で血祭りに上げて、私達の正義を遂行しろ。それが、あんたの要求だったな」

「なるほど……俺も……力を持った愚か者と云う訳か」

「その通りだ。久しぶりに会えたと思ったら、あんた、言ってる事が、イチイチ、馬鹿っぽくなってるぞ」

 お……おい……あのチビ……ガチで永遠の夜(エーリッヒ・ナハト)を殺す気……うわああああっ‼

 お……お巡りさああああん……って、そうだ、その手だっ‼

 俺は、古川のおっちゃんに電話。

『どうした? おい……』

「すぐに警察幹部に命令してっ‼ 俺の居場所はGPSで判るよねっ? そこにありったけの警官隊を寄越して……そして……クリムゾン・サンシャインのコスプレをしてる奴以外は、全員、問答無用で射殺するように言ってっ‼」

『ちょっと待て、何を言って……』

「やれってんだよ、ボケ爺ィっ‼」

『おい、何を……』

「早くやんね〜と、副市長の娘に違法薬物(クスリ)飲ませてレ○プした事をバラすぞ、ボケっ‼」

『ま……待て、それは、君が俺を罠にハメて……』

「あんたを罠にハメたのは俺だけど、メスガキの@#$に○△×をハメたのはあんただっ‼ 早くやれっ‼ 俺の破滅は、あんたの破滅の筈だ、わかったかっ⁉」

『あ……ごめん、俺は、別の穴の方が専門……』

「今、やる話か、このボケ老人ッ‼」

『や……やるよ、やればいいんだろっ‼』

 だが、次の瞬間……誰かが、俺の首根っこを掴み……。

「話をややこしくしてくれたね……キミもズラかれ」

 「正義の暴徒」の1人が、俺の体を雑に持ち上げた。

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