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初めての友達

「そういえばユナちゃんって何処に住んでるの?」


 ユナと一緒に歩きながら気になっていた事を聞いた。


「わたしですか?わたしの家はここの近くですよ?少し寄って行きますか?」


「え?う、うん……」


「お友達を家に呼ぶ日が来るなんて……。なんかドキドキしますね」


 ユナは嬉しそうにしているが、僕はユナが何を言っているのか分からなかった。何故ならここは山の中だ。流石に14歳の女の子がここで住んでるはずは無いと思った。


「あ、わたしの家、見えて来ましたよ!」


 ユナが指をさす方を見ると確かに小屋みたいな建物が建っていた。


「え……?ユナちゃんここで住んでるの?」


「はい?そうですけど……。何か問題でもありますか?」


 山の中で住んでいるのにも驚いたが小屋に住んでいるのはもっと驚いた。


「じゃあ、カイトさん。中に入って下さい!カイトさんとわたしは友達なので!遠慮せず!」


「お、お邪魔します……」


 女の子の家に入るのはルリの家以外では初めてで、ルリは幼地味だから家に入るのは緊張しないがユナの家に入るのは緊張した。中に入ると、テーブルとベッドとタンスが一つずつの簡素な部屋だった。


「あれ?ユナちゃんの家ってベットが一つしかないけど他の家の人は?」


「わたし、家族いないので」


 ユナの一言に僕は衝撃を隠せなかった。


「え?家族が……いない?」


「わたしはネクロマンサーなので。家族はいないんです。この森でずっと一人なんです。ずっとって言っても、3年くらいですけど。だから、わたしカイトさんが羨ましかったんです。お母さんと呼べる人がいて。信頼してくれる人がいて」


 下を向いて話すユナは凄く悲しそうだった。僕はユナの頭に手を伸ばしていた。


「ちょ、ちょっとカイト君?何するんですか。頭を……そんな」


 たった数日家族に会えないだけでもあんなに寂しかったのに。家族も友達もおらず、ずっと一人で3年の森の中で生きていたんだと考えると震えて来た。どれだけ寂しかったのだろう。どれだけ辛かったのだろう。そんなの僕だったら耐えられない。


「ちょっとカイト君!くすぐったいです!」


 頭を撫でられて笑っているユナの顔を見て、僕も笑った。

ロリの少女に重たい過去を持たせろがモットーにしてます。こじーです。家族がいないからこそ、憧れる気持ちを持つロリとか、いいですよね。私は好きです(大声)

次回もよろしくお願いします!

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