ネクロマンサーの少女
目の前にいる少女はなんて言っているのか聞こえず、もう少し近付こうと一歩を踏み出した時、パキッと木の枝が折れる音がした。その音が聞こえて青白い光は消え、女の子がこっちの方を向いた。
「だ、誰かいるのですか?」
僕は手を両手を挙げて木の陰から出た。
「ごめん。脅かすつもりは無かったんだ。帰り道に青白い光が見えたから気になって……」
「そうなのですか。あ、あの、失礼な質問をするですが貴方は人間ですか?」
それ以外に何に見えるのだろうか。とりあえず、誤解を生むのは良くないからちゃんと答えることにした。
「うん。そうだよ」
「そ、そうなのですか!!ほわっ……。生きている人間に初めて会いました……。やっぱり魂さんが言った通り、わたしと姿は変わらないのですね!」
そう言って近付いて来た少女は僕の体を突然触り始めた。ふわっと女の子特有のいい匂いがした。
「触り心地も変らないですね……!」
「ちょ、ちょっと!」
僕は顔を赤くしながらも女の子から距離を取った。こんなに近くまで女の子が来たのは幼馴染のルリだけだったから、僕には女の子の免疫が無い。
「あっ!ご、ごめんなさい!自己紹介をしていませんでしたね!わたしはユナと申します。あの、その……ネクロマンサーをしています……」
ユナと名乗る少女は申し訳無さそうに言った。ユナの顔を見た時、急に顔が熱くなった。それより気になる単語が出て来た。
「ネクロマンサー?」
ネクロマンサーって言葉は生きて来た15年の中で聞いた事が無かった。
「ね、ネクロマンサーって聞いた事無いですか?」
「無い……けど。どんななの?」
「ね、ネクロマンサーって言うのはですね、亡くなった人の魂をわたしの場所に呼び寄せて、お話をするんです」
徐々にユナの声がしぼんで言った。ユナの言葉を聞いて僕はユナの肩を掴んだ。
「え!?ユナさんって亡くなった人の魂を呼べるの!?」
僕はこの時、お母さんと話せるかもしれないという希望が湧いて来た。
今回はメインヒロインであり、ロリのユナちゃんの登場です!ここからが面白くなる予定なので、ここで辞めずに続きも読んで頂けたら!嬉しいです!!お願いします!!!(血涙)