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幼馴染。再び

外のドアのドンドンという音に起こされ、目を覚まして時計を見ると昼の1時を回っていた。


「うわ……。こんなに寝てたのか……。まぁ、夜遅くまで起きてたしな」


 ソファーから重たい体を起こして玄関まで向かった。眠たい目を擦りながらドアスコープを覗くと


「誰だろ……。って、ルリ!?やばい、今出てユナが僕の部屋から出て来たら……」


 今ユナは僕の部屋の布団で寝ている。洗濯はよくしていたので綺麗に使っていたから貸してあげた。一緒の部屋で寝るのはユナは嫌かなと思っての配慮だ。お母さんの布団は今洗濯して干している。それが乾いたらユナに貸す予定だ。家にいるかどうかは分からないけど。


「今は何とかしてユナを僕の部屋から出ないようにして貰ってルリに見つからないようにしないと」


 今学校に行って無いのに女の子を家に連れていると言う事を知られてしまったら……。


「間違い無く僕の人生が終わる……」


 未だドンドンといってるドアを背に自分の部屋に急いで向かった。ドアを開けるとユナがすやすやと寝ていた。気持ち良さそうに寝ている所を起こすのは気が進まないがそうも言ってられる状況じゃないので、ユナの体を揺らした。


「ユナちゃん!起きて!」


「ん……。あ、カイト君。おはようなのです……。もう起きる時間なのです?」


「今僕の知り合いが来てね……。だから、僕が来るまで部屋で待っててくれないかな?」


「何で出たら駄目なのですか?カイト君の知り合いさんとも話してみたいです」


「ほ、ほら。僕の知り合いの子は凶暴だからさ!身の安全の為にここにいてくれないかな?」


 実際ユナが見つかったら凶暴になるから嘘はついていない。ユナに向けてじゃ無くて僕に向けてだけど。


「カイト君がそう言うなら大人しく待ってるです」


 少し寂しそうにしていたが美味しいものを食べさせてあげると言ったら笑顔になってくれた。

 ユナと約束した後、大急ぎで玄関に向かってドアを開けた。


「遅い!何してたの?」


「ごめん……。寝てた」


「カイトがこんな時間まで寝てるなんて珍しいわね。ま、元気そうで良かったわ。じゃあ、入るわよー」


「どうぞ」


「じゃ、お邪魔しまーす」


 ルリは前回来た時と違い靴をしっかりと並べて家に上がった。


「ふーん。カイトのお母さんのベッド洗濯したんだ。何かあったの?」


 僕はギクっとしたが、平然を装った。


「うん。お母さんのものも綺麗にしとかないとと思って。ほら、お母さん綺麗好きだからさ」


「そうね。綺麗にしてなかっら、こらー!って起こりそうだもんね」


 お母さんのその姿を容易に想像出来た為、ふっと笑った。


「カイト、少し変わったね。何かいい事あった?」


「ん?何で?何か変わったかな僕」


 変わったと言うならそれは間違い無くユナのおかげだろう。でもその事をルリに言う訳にもいかない為とぼけた。


「変わったよ。だって笑えるようになってたもん。でもそれはアタシのおかげじゃないんだよね。アタシじゃ、力になれないのかな……」


 ルリがボソボソと小さい声でなんて言ったのか聞こえなかった。顔を見ると少し具合が悪そうだ。


「ルリ、今なんか言った?顔色も良くなそうだけど。大丈夫?」


「何も言ってない!それより何でアタシが心配して来てやってんのにアタシの方が心配されないといけないのよ!」


 ルリにごつんと肩を殴られた。僕の中では少しモヤモヤが残った。

幼馴染のルリちゃんの久しぶりの登場ですね!幼馴染ってなんか響き良いですよね。そんな妄想しながら書きました。妄想だけで書いてるので事実と違うのが許してください……まじで……

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