表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狂気の大賢者の冒険記~異世界でマイペースな大冒険~  作者: 秋星 優樹
狂気の大賢者の異世界転移
9/17

#9 勇者って言ったらデ〇ン系だよね(内容とは関係がありません)

作者だヨ。

2週間ぶりだから、今回はちょっと長めだよ。

「まぁ、お前さんの事は後で話すとして、だ。

まぁ要するに俺には人間にしか出ないこれがあるから

自分は人間であると言い張れるわけだ。

まぁ俺らのことで話せるのはこれぐらいかな」


「はぁ…取り敢えずはわかった…

要点をまとめると、マルクスの精神は兄弟の嫌がらせで歪み、

負荷がかかった結果、マルクの人格が生まれた。

二つの人格は大体半分ずつの割合で交互に存在していなければならない

多少の差は問題ないが、大きくずれると片方に魔力なんかの重要な要素が偏り

均衡を保っていた人格はバランスが崩れて消滅してしまう。

そして恐らくマルクは魔族と人間のハーフ、半魔族であると。

その証拠が、人間にはありえない量と質の魔力、そして身体能力からして

魔族である可能性が高く、しかし人間にしか出ない神授紋を持つ為、

同時に人間である事は確定、故に半魔族である。

しかし調べようがない為何の魔族かは分からない…こんな感じか?」


「あぁ、それであってる」


「はぁ…こりゃまた中々に厄介な…」


「ハハハ!お前らから関わってきたんだから文句言うなよ!」


「文句を言うつもりははなっからねぇよ…」


優樹は、マルクの身のこなしや内在魔力から優秀な人物だと判断し、

更に門番という一番接触しやすい存在であった為、態々交代まで待って門に来たのだ。

故に、この世界に来た時は昼前だったのに対し今は夕方、というかほぼ夜に差し掛かったところである。


「そうだ、異世界から来た勇者向けの説明とかあるんだが、いるか?」


「へ?そりゃほしいけど、なんでまたそんな物が一般的にあるんだい?

普通召喚される場所とか、そういう所のマニュアル的なのじゃないのか?」


「それがな?勇者サマは異世界の常識なんて全然知らないことが多くてな?

一番最初に、出来るだけ教えるんだが、教えきれないこともあるんだよ。

あと勇者と言えど、人間だからか、常識を忘れていることも多々あってな…

そんで、現地の人間が、そういった勇者に出会っても困惑しない為にってのと、

そうなった時にどう対処すればいいのかが全部書いてあるんだよ。」


「え?もしかして歴代の勇者ってトラブルメーカーだったりする?」


「お、良く分かったな?その通りだ!問題を起こさない奴の方が珍しいぐらいだぞ!

本で読んだり爺ちゃんたちから聞いた話になるけど、なんだっけな。

人間には精々撃退が限界のワイバーンが村を襲ってきて

それを勇者が狩ったのは良いが、ワイバーンの肉は旨いと言って

村中にふるまった結果、ワイバーンの毒で結局村が壊滅したり、

貴重品の塩を使って"えんそがす"?とかいう消毒薬にも兵器にもなる

便利なものを作ったはいいが、強烈過ぎて管理が大変な上に

風向きによっては味方にも甚大な被害が出たりだとか、

一番酷かったのはあれだな、う…うる…"うるとにうむ"だっけか?

それを使って爆弾を作ったはいいがとんでもねぇ火力で街に被害が出た上に、

毒があったのか、その周辺が人が住める環境じゃなくなったそうな…

因みに全部同一人物なんだが、その勇者は優秀だったから処刑はされずに済んだらしい。

若造だったから、無為に殺すのも憚られたんだろうな。

まぁそれでも被害がとんでもなかったから相応の罰を食らったんだとか…」


「……………」


思わず頭を抱えてしまう優樹、しかし彼は悪くないであろう。

おそらく彼は、知識チートをしようと思ったのだろう。

無駄に才能が有った故に、開発には成功してしまうあたりが恐ろしい。

塩素ガスの開発までは良いとして、ウルトニウム…

恐らく、ウランとプルトニウムが混ざってしまってるのだろうが、

核爆弾の開発に成功してしまったのは最早異常だ。


「…まぁ、うん、その話は置いといてだ…

まずこの世界では勇者ってのは何なんだい?」


「それも今からするところだ、そう急かすな、まず、勇者ってのは異世界から呼ばれる救世主だ。

この世界で、人の手に負えない大災害が起こったり、『魔王』…魔族を統べる王の事なんだが、

その魔王が何代かに一回、欲にまみれた暴君の場合があるんだ…

これは人間と同じなんだが…魔族の能力は普通の人間よりも上だというのは話しただろう?

それ故に上に立つ魔王も非常に強力な力を宿すことが多い、

そうなってしまっては人の手には負えないからな…

そういうこの世界の人にはどうしようもなくなった場合の英雄な訳だ。」


「なるほど…しかし、召喚された勇者も向こうの世界での暮らしがあったわけだろ?

それを無理やり召喚するってのは少々酷いのでは?」


「そこは大丈夫だ、勇者召喚では異世界に来ることを望んでいる者しか召喚されない。

更にこの世界に来る前に本人に確認も取るため無理矢理ってのはないんだ。

そもそも、異世界から人間を呼び出すなんて、人には無理だからな…

だから神の力を使わせてもらうんだ、その神様が向こうの世界の人間にも

配慮しているから、問題は一切ないそうな。」


「なるほどねぇ…しかしそれなら、神が直接助けてくれればいいんじゃないか?」


態々異世界への穴をこじ開けて人間一人呼び出すより、

神自ら裁いてしまえば一番手っ取り早いのは当然である。


「それもそうなんだがな、神が人の住む世界に手出しするのは難しいそうだ…

魔王を倒したり、大災害を鎮めるレベルの干渉は神といえど…

いや、神だからこそ無理らしい。

しかし、人間の祈りと、勇者の異世界に来たいという思いが強ければ、

召喚するのは割と簡単なことらしい。

それと、神に頼ってばっかりでは人は堕落してしまうそうな、

ある程度の試練と思って勇者と共に頑張れと神託で言われているそうだ。」


「なるほどねぇ、まぁそんなもんか…」


優樹のつぶやきには色々な感情が含まれていたが、

それに触れるものはこの場には誰一人いなかった。

いや~、先週はスランプ気味でね...

一週間分さらに猶予があった上、なんかいい感じに書けたんで良かった。

多分次回はちゃんと一週間後に出せると思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ