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狂気の大賢者の冒険記~異世界でマイペースな大冒険~  作者: 秋星 優樹
狂気の大賢者の異世界転移
17/17

#17 世界は狂気に染まる

どうも、作者です。

更新の2時間程前に書き終えました。

世界が狂気に染まっていきます(迫真)

「……そんな事があったわけなんだけどねぇ

いや~、いきなりトラブルに巻き込まれるとはツイてねぇわぁ~」


「いやいや、それツイてないってレベルの話じゃないよね!?」


ゲイザーに戦いを挑まれ、一撃で倒してしまった優樹。

内容的にはほぼ自滅なのだが、一応倒したということにしておこう。

あの後気絶したゲイザーが運ばれていき、ゲイスが喚いていたが

ギルドからは冒険者資格の剥奪が宣言され、ゲイスも解雇処分が言い渡された。

これによりアグリガルム家の冒険者ギルドに対する発言力はゼロになった。

そんなこんなで面倒事で手いっぱいになったギルドは

取り敢えず今日のところは優樹に帰ってもらうことにしたのだ。


「まぁまぁ、俺も無事だし、問題ないじゃないか」


「そうだけどなぁ……一番面倒くさいのに目をつけられたぞ?」


そう言いながら優樹を睨むマルク、それも無理はない。

秘密裏に事を運ばせたいマルクにとって貴族に目を付けられるのは

厄介以外の何事でもないのだ。

だが優樹はマルクのその思いを踏まえた上でニヤリと笑う。


「まぁまぁ落ち着けって、俺がただ相手をぶっ飛ばすだけで終わると思うか?」


「……逆に何かしたというのならそれはそれで怖いんだが?」


そう身構えるマルク、それに対して優樹はとびっきり悪い笑みを浮かべてこう言う。


「大体俺の攻撃…いやトドメは相手の攻撃を利用しただけだが…まぁそれは置いといて、

俺の攻撃を受けたやつは基本的に"バックドア"が仕掛けられる」


「……バックドアってのは何だ?」


地球の、しかもそっち方面に興味が無ければ現代人でもあまり聞かない単語を聞き

理解できずに訝しい聞き返すマルク。


「ん~、まぁ簡潔に言うとゲイザーは既に俺の手駒になった」


「………………はぁ!?」


たっぷり十秒、頭の中で優樹の言葉を反芻したマルクが事の重大さを理解して叫ぶ。

欠片も気負った様子無く、しかしとんでもないことを言う優樹に堪らず

マルクが血相を変えて詰め寄る。


「ど、どういう事だ!?ゲイザーと戦ったらゲイザーがお前の手駒になる!?

じゃあなんだ!?お前はすべての戦った人間をすべて手駒に出来るという事か!?」


「お、おい落ち着けって」


「これが落ち着いていられるか!?もし本当ならとんでもないことだぞ!?」


戦えば手駒に出来る、そんなことが可能であれば戦争の時にどうなるのか。

相手の兵士が全て自軍に寝返れば?当然勝ったも同然の状況だ。

その事を考えてしまったマルクは顔を赤くしたり青くしたりと非常に忙しい。


「考えてるほど自由な物じゃないぞこれは。

正確には俺の言うことを聞く部下になるんじゃなく、

俺のして欲しい事ををしてくれやすくなるだけだ。

十分にヤバいのは間違いないが、敵兵を寝返らせたりとかは無理がある」


「………ッ!…………そうか、すまない、話を続けてくれ」


優樹に考えを読まれ冷静になるマルク。

確かに非常に凶悪ではあるが、かと言ってマルクが考えているほどではない。

本当はもっと隠している性能があるが今は置いておこう。


「まぁ、手札の一つとして今は温存して置く予定だ

今は少しずつ意識誘導し続けて細かい根回しをしようと思う」


「はぁ...わかった、取り敢えず有力な手札を手に入れたことはわかった。

まぁ聞きたいことは山ほどあるが、今日は徹夜な上疲れてるだろうから寝るといい。

ただ、何度もお前を家に止めると変な目で見られそうだからな...

宿を用意させてもらったんだが、それで構わないよな?」


「あぁ、最初は無知な子供を一泊させた程度で済むが、

何日もとなると面倒な事になるのは間違いないからな...

別にそれでもかまわない、というかその方がお互いに良いだろうね」


そう言って話を纏める優樹。

そこにマルクから何かを投げ渡される。


「取り敢えず、当面の活動資金と宿の宿泊証だ、

お世辞にも上質な宿とは言えないが、秘密裏に俺が抱え込んでいるから

ある程度の融通は効くはずだ、何か困ったら宿の主人を頼るといい。

オクラの宿の主人は冒険者上がりで俺に恩がある上、それなりに仲もいい。

面白い奴だし、いざというときは戦力も期待できるしな」


「……まぁ、取りあえずはわかった、正直ツッコミどころ満載で

何故宿を抱え込んでるとか、何でそんな奴と仲がいいんだとかいろいろあるが

取り敢えず一つ、これだけは突っ込ませてくれ……」


そう言って優樹は深く息を吸って、目を大きく見開き……


「オクラの宿ってなんだよ!?」


「溜めた割にはしょぼいツッコミね」


「うるさいなぁ!?」


大声を出すのかと思えば意外と声を抑えた突っ込みに

すかさずリリスから野次が入る。

いつもの漫才であるがTPOを弁えてほしい、無理か。


「あ~、オクラの宿ってのは勇者から伝わった名前でな、

各地に同じような名前の宿が結構あるぞ、人気の名前だ。

なんでも、勇者の故郷では伸ばし棒が入るとk……」


「OK、それ以上は何も言わなくていい、理解したというか予想通りだ」


「お、おぅ?」


優樹が真顔で詰め寄った事で少々引いてしまうマルク。

元ネタは十中八九日本の大手ホテル会社であろう。

だが何故だか知らないが彼等は元ネタの露呈を防ごうとする傾向にある。

一体何故であろうか、著作権等を気にする必要があああああああああ

何でもない、今のは忘れてくれ、Forget it.


「どうしようもないわね、この世界」


リリス遠い目をしてが何か言っているが、何も聞かなかったことにしよう。

噓は付いてませんよ、えぇ、噓は付いてません()

これでも足りねぇ!まだまだアゲルぞ!()

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