表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暗殺紳士  作者: 銀の明星
本編
5/19

仲間になりたそうにこちらを見ている

町の外にきた。

とりあえずミニラビを探しつつ薬草を取っていこう

とおもい、草をプチプチ抜いていくものの、薬草らしいものは採取できない。とれるのは俺では名前のわからない草ばかり

そんなことをしていると少し遠くの開けた場所にミニラビの姿が見えた


ミニラビに近づいていくとミニラビもこちらに気づいたようで、足に力をためてこちらにとびかかってきた。

その時に、いきなり体が意思とは関係なく、さも体が引っ張られるかのように、ミニラビの突進の軌道上から体が外れ攻撃をかわした。

これが回避補正というものだろうか、しかしなんとも気持ちの悪い感覚だった。

ミニラビは突進した後の硬直なのか止まっていたので、こちらも杖を抜いて攻撃した。真っ向勝負での攻撃で、削れたミニラビの体力は訳6割といったところ。正直最初の敵ぐらい初期ステータス一撃で屠りたいところだったのだが...

そのあとの攻撃も回避補正で強制的にかわして、もう一撃を加えて初戦闘を終了した。


さっきの回避補正がとても気持ち悪かったので、スキルの欄で回避補正をOFFにできないかやってみたところ、どうやらパッシブスキルはOFFできるものもあるようで、回避補正はその部類に入るようだ。さすがに紳士の振る舞いはOFFにできなかったが。


そのあとも薬草を探すのだが、なかなか薬草が見つからない。薬草を探しているうちに町の近くの草原を離れ、森のほうまで来ていたようで、ミニラビよりも一回り大きいウサギにあった。

ウサギは、じーっとこちらのほうを見てきて攻撃してくる様子がない。

そのあとウサギは、俺が自分より弱いとわかったようで、俺のことはお構いなしにそこらへんに生えている草を食べ始めた。

なんて神経の図太いウサギなんだ...

しかし好き嫌いしているのか、食べる草と食べない草があり、食べなかった草をちぎってみると、どれもこれも薬草だった。

まさかと思って薬草をかじってみたのだが...


「げほっゴホッゴホッ...苦い...」


この世のものとは思えないほどひどい苦さをしていた。

これを飲めるポーションまで加工する薬師はすごい人なんだな...

しみじみそう思った瞬間であった

ところでウサギのほうはまだもしゃもしゃ文字通り道草を食べていた。

どうせあってもインベントリを圧迫するだけなので、さっきからため込んでいた、何ともわからない雑草の山をそのウサギの前に置いてみた


するとウサギは目を光らせてその草を食べ始めた


「よくたべますね...」


俺も今のステータスではこのウサギは倒せそうもないので、ウサギが雑草の山を食べ終わるのを待ってからその場を去ろうとした。が、なんと俺が歩く後ろをウサギがついてくるのである。

君モンスターじゃないん?

しかしんなぜだか俺の後をぴょこぴょこついてくる姿はどこか愛らしいものがあった

振り返ってウサギの頭を撫でてみると、パネルが出てきて、こんな表示があった


フォレストラビ【特殊個体】より


パートナーの申請が来ています


承諾しますか?


「パートナーとはいったいなんでしょう」


ヘルプからパートナーについて調べてみると、どうやら1キャラクターにつき1体保有できる仲間らしい。

獲得方法はモンスターの好感度を獲得することで、モンスターのみがパートナーの対象だそうだ


で、このウサギは俺にパートナー申請してきたらしい。特に断る理由はないし承諾しようか。

承諾を押すと次は名前を決めるパネルが出てきた

やっぱり俺の名前に合わせた英国風の名前がいいなぁ...

どうするか、

...

「オズワルドなんていかがでしょうか?」


ウサギにそう聞いてみるといきなり仁王立ちになって胸を張って誇らしい表情?をした。

オズワルドでいいって事だろう。え?そうだよね?いいんだよね?

名前をオズワルドと入力して確定を押す


名前を決めるとオズワルドはウサギの跳躍力を生かして俺の肩まで登ってきてそこに居座った。

結構、いやかなり邪魔だ。神経の図太さはさすがである


「それではこれからよろしくお願いします。オズワルド」


そういうとオズワルドは鼻をフンスとならした


とりあえず薬草は集まったので、ミニラビはまた今度にして、とりあえず町に帰ることにした


最初出た時とは違う場所から町に入りギルドを目指して歩いていく。この通りはプレイヤーが自分で店を出せる、いわゆる露天通りといったところだろうか。ここで売ってあるのは基本的冒険関連のものだけだ。日用品を売っても売れる見込みがないからだ。


通りを抜けてギルドへ入るクエスト完了の報告をする

報酬は10等級ポーション3本と700メルだった


「さて今から何をしましましょうか」


本当にやることがなくなってしまった。

今からミニラビを狩りに出ようものならログアウトの時間が遅くなってしまいそうだ

ふむ、てきとうに広場で時間をつぶそうか。


広場でベンチに座り、このゲームのことについていろいろと調べることにした

オズワルドは俺の横に座って、さっき広場に来る前に八百屋で買っておいたニンジンをかじっている。草原のそこら辺の草よりはよっぽどうまいだろう


とりあえず情報収集だ。

んーと

コミュニティの情報系はチャットルームと掲示板があるのか

えーと

チャットルームはその場限りの会話なんかを行う場所か。そんなにいい情報は流れてきそうにないな

掲示板はスクリーンショットも貼れてずっと残るから情報の取り扱いが便利と

それじゃあ掲示板を見るか

とりあえずチャットルームもウィンドウも出しておいてさらっと見るか

何を見ようかな...

掲示板はなんかよさそうなのは―お、パートナー情報掲示板か

これ見てみよう

面白いと思っていただけましたら、評価のほどよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ