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暗殺紳士  作者: 銀の明星
本編
14/19

新武器完成!からの鬼訓練開始!

なんか久々の投稿な気がしますね。

今回はバトルシーンに力込めました

なので内容の重量が、戦闘シーンとその他で鉄とスポンジくらい差があるかなと思います

勘が鋭い方なんかはここ手抜いたなってすぐわかると思います

でもまあ私は私自身が楽しんで書ければいいのかなって思います。

それじゃあ前置き長くなりましたが本編お楽しみください!

「おやかたへるぷみー!」

半泣きになりながらガンテツさんを呼ぶミーちゃん


「どうしたミリーちゃん」


親方が寄っていったどうしたのか聞く


「鞘である杖がムズイ~!親方っち助けてー親方木工スキル持ってたっしょーヘルヘルヘルップ!」


その後ろには鞘になるはずだったものであろう木の棒の山が積みあがっていた

生産職って器用値が高いのが普通じゃないの?


「なんだ、そんなことか。といういか、わざわざ木に固執するこたあねんじゃねえか?軽鉄ってのもあるんだから、軽鉄で鋳造してみたらどうだ?」


「おおー親方っちナイス!そんじゃあ鞘鋳造してくる!」


そういってパタパタとまた奥の鍛冶場へ消えていくミーちゃんであった。

というか会った時より口数が多いしなんか元気?な気がする

そのことについては親方のほうが詳しいと思うので聞いてみることに


「なんか口数初めて会った時より多いですねミーちゃん」


「そうなのか......?おれが共同生産場で会ったときはあんな感じだったぞ?」


「そうですか......?まあ特に問題はないので放っておきましょうかね」


「......」

「......」


「気まずいですね」


「だな」


その後特に会話もなく、ミーちゃんの鋳造仕込み杖をただ待つばかりであった


「でっきたぁ!あれ?親方っちとライ兄どうしたの?」


今度はミーちゃんは上機嫌で出てきた。それはもうこっちの気まずさなんて知ったこっちゃないといった様子だった。いやまあ何も知らないから当たり前なんだけど


「いやまあいろいろあってな。それよりライデルに早く持たせてやったらどうだ?もしステータス的に持てなかったら作り直しだぞ」


「そいつぁこまるぜ、てわけで装備できるか試して?ライ兄」


うーむ、ミーちゃんいろんな人格混ざってない?

しかしせっかく作ってくれたことだし、気持ちを無下にはしたくない


「それじゃあ...っと結構思ったより軽いんですね」


「そりゃあ軽鉄はその名に恥じないくらい軽いからなぁ。しかしそれで強度は木製以上。木使うなら軽鉄使ったほうがいいていう木工職人泣かせの素材よ」


それはかなり木工職人にしては痛いな


「とりあえずこれでライ兄はこれが持てることが分かったから、ひとまずはよしだね」


「それで、武器作ったはいいけどよ、これからどうするんだ?」


「私としては、武器の調整をしたいですね。いくら軽いって言っても、重さは違いますから」


「なんかライ兄がプレイヤースキルが高そうなこと言ってる?!」


「普通じゃないんですか?重さとか重心で、振り心地とか抵抗とか結構違いますけどね。最初の杖と、初心者応援ボックスの杖じゃ重さが全然違いましたからね最初の杖は攻撃には使ってませんが」


「うーむそこら辺のやつなら重さなんて気にしないと思うぞ?というかその2本で違いが分かるのか......」


「おーやーかーたー何私たち抜きで楽しそうに話してるんですかー」


さすがに話している時間が長かったのか、奥までダイリ―さんがやってきた


「おっとすまん。それじゃあミリーちゃんせっかくだし、ライデルの修行に付き合ってみたらどうだ?」


「そうするーたしか西のほうに憲兵の訓練場あったよねあそこって貸してもらえるっけ?」


「わからんな、行ってみればわかるんじゃないか?でもライデルが暗殺者だから、そこらへん理解してもらわないときついんじゃなかろうか?」


「それはありますね......何せ取り締まりを行ってる人たちの本拠地に行くんですからね」


「とりあえずいこーかー」


軽いっすねミーさん

俺の気なんて知らずにミーちゃんは俺の腕を引っ張って走り出した


で、連れてこられた憲兵の詰所

詰所の木のドアを軽くノックする


そこから出てきたのは

「おやお嬢ちゃんと紳士か......こんなところにはるばるどんな御用かね?」


「えと......その......訓練場を貸して...く、ください」


うーんなんかやっぱり鍛冶場にいる時よりおどおどしてるよねこれ


「なんだそんなことか。でもそんなにおどおどしてて訓練できるのかね?」


「うぐっ」


こらこらおっさん若い子の傷をえぐるな


「いえ、私が言い出しまして、この子が連れてきてくれたわけです」


ここはミーちゃんに任せていたら何かミーちゃんがやばいことになりそうなので俺が引き継ぐ


「なるほど。あんさんはあんさんでそのほっそい腕で大剣でも持つ気かね」


い、いうねぇおっさん


「そういうわけではないんですけどね。ちょっと最初に言っておきたいことがあるんですけど」


と今のことは置いておいて一番伝えるべきことを耳元で囁く


「どうしたいきなり小声になって」


「それがですね、私、第二職業が暗殺者なんですよ。まだ誰も殺してはいないんですけど、暗殺者でもOKですかね?」


「なーんだいそんな事かい。冒険者には暗殺者なんてごろごろいるさ。力を正しく使うか悪く使うかは人それぞれだ。まだやってないってんなら大丈夫だ。もしやってたら即刻牢屋へぶち込むがなぁがはははは」


まあなんとも懐の深い憲兵だこと


「それじゃあ行こうかミーちゃん」


「ふぇ?ふひゃー」


どうもいきなり話しかけたことに驚いたらしく俺にしがみついてきた

......もしかして鍛冶場の外だと口数少ないおどおどした子になっちゃうの?


それを聞いてみると見事に当たった


「うぅ~~はずかしぃ......」


「ちょいちょい私を置いて変な雰囲気作らないでくれるかね」


それを見かねた見かねた憲兵さん


「あ、それで訓練場の話は」


「それならわかってる。ついてきな事情のほうはあとで仲間に説明しておく」


手招きされてついていった先は

剣と剣のぶつかり合う音、魔法攻撃の派手な爆発音、威勢のいい大きな声


「ここが訓練場だ君はあの空いたスペースを使うといい訓練相手が欲しかったら私に言ってくれ」


「それじゃあ早速一人ほど訓練相手が欲しいんですけど」


「ふむそれじゃあロレイド!すまんが少しこの紳士の相手をしてやってくれ」


「紳士ぃ?!まあいいけどよぉその細い腕で俺の剣受けきれるのかぁ?」


「大丈夫だと思います」


そのロレイドという兵士に人差し指でクイクイとかかってこいという合図を受けたので、出来立ての仕込み杖の剣を抜いて自分のできる限りの力をもって攻撃を仕掛けたとりあえず、県の振り心地も確かめながら初めは相手の攻撃の気配を探るところから


「この世界の町ってのは町中だと全能神の加護とやらでダメージを負わないそうだ。だからよ...全力で行かせてもらうぜ!」


その言葉とともに少々殺意に満ちた気迫がびりびりと伝わってきた。おそらくこれが殺気というものだろう

そして勢いよくこちらに向かってきて剣を振りかざす

鋼の剣が、縦横無尽躊躇なくに俺に向かって襲い掛かる

剣げきの速度といい狙った場所への攻撃精度といい

始まりの町ながらさすが憲兵といった強さだ。

野原の野生ウサギと戦うのとはわけが違う。こっちは訓練をされている人間だ

必死に剣をさばきながら気配を追う。

今の俺だと1秒間の中で一度に追える数の気配は多くて2つ

しかしこの兵士攻撃が今の俺にとってかなり速い。一秒間に確実に4発は攻撃をたたきこんでくる

たぶんレベル差が大きいのだろう

追える気配が少ないため何度も攻撃を食らう

4回に1回防げればいいほうだ

しかもロレイド、かなり戦い方が乱暴で剣の隙間に打撃と蹴りを放ってくる

それでいて速度が全く落ちていない

かなり戦士として磨かれた技術があるようだ

先ほどからダメージは受けないらしいが衝撃はものすごい

そろそろ攻撃に転じたいのでいったん距離置きたいのだが......

「そらそらそらそらぁ!どうしたぁ!そんなもんかぁ?!」

こちらさんかなりやる気で距離すらおかせてくれない

試しにリズムを崩してみようと思いダメージが入らないのをいいことに防御をせずに何度か攻撃をしてみたもののそんなことではリズムを壊せるどころかすべて防がれて、無駄に終わった

その猛攻を受け続けて訳10分

気配の察知がかなり成長してきた。一度に4つ。つまりロレイドが一秒間に放ってくる剣げきの数はとらえられるようになった。そしてスピードにもだいぶ慣れて、少しずつ、着実にガードが成功するようになった


「なんだぁ?!なんか最初に比べて動きよくなったか?そんじゃあもっと力入れても大丈夫そうだな♪」


陽気な声に大胆な殺気を混ぜて彼はそう言い放った。まだこれ以上スピードアップするの?!まじ勘弁なんだけどぉぉぉぉ!


そんな心の声も届くはずがなく結局そのあと5分ほどタコ殴りにされて終わった

「お疲れさん。意外とあんた持ったなー」


「ぜぇぜぇ......これだけボコボコにしといてよく言いますねほんと...ゴホッ」


「いやーあんた戦闘センスあるよ?俺の攻撃を何分かで半分以上受けきれるようになるとかそこら辺の凡人には無理だぜ。なははは」


という口ぶりから彼にはかなりの戦闘技術への誇りと情熱があるらしい


「いやーみとったがあんたさんすごいねロレイドこの憲兵で3番目に強いんだぞ?」


と、最初の扉で出迎えてくれた人が言う


「げ、副団長、そりゃねえぜおりゃハバールよかぜってつえーだろ!」


「力は君が上でも熱血と直感で動くより、冷静なほうが根本的に強いのだ。何度も言ってるだろう」


え、このおっさん副団長なのかよ


「それじゃああなたは副団長なんですか?」


「ああ私はねこの街の憲兵の副団長をしているよ、まあなんだ憲兵にいる時間が長いだけのお飾りさ。私なんかよりそこのロレイドのほうが何倍だって強いからね」


「分かってんじゃねえかぁ~」


「調子に乗るなよ」


ゴチン!と派手な音でロレイドはげんこつをされた


「いってぇ~!そりゃねえぜ!まあ今のは俺が悪かったけどよぉ......」


一応自分が悪いのは認めるのね......


「それじゃあそろそろ休めたろ~第2回戦行こうぜ!」


まだまだロレイドの鬼訓練は終われそうにない


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