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主人公田中は異世界で大魔術師になる。
数学教師が黒板に板書している間、田中は、居眠りをしていた。
「田中、この問題を解け」
田中は、寝ていたので、問題を解きようにも解けるはずがない。教師は、わざとため息をつき、授業を何事もなかったように始めた。つまらない毎日が同じように続くことに田中は憤りのない怒りが募っていた。このままどこか別の世界に行ければよいのにとさえ思った。
授業が終わった。急いで部活動に行くものもいれば、友達とだべる者もいた。田中は、そのどちらでもなく、数学で溶き終えてない問題を解いていた。