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作者: 功刀攸

黒に染まった部屋で君を想う

とても綺麗な優しい光の君よ


君とずっと一緒にいたい

けれど、君を僕の色に染めるのは……

だから逃げた

君を黒に染めないために


暗い部屋で君のことばかり考えてしまう

とても、とても苦しいんだ

君に会いたい、君に逢いたい

けれど、臆病な僕は……

嗚呼、目の前が黒に染まる

それなのに、君の声が聞こえた

怖いんだ

大切な君を壊しそうで


君は覚えているだろうか

あの桜並木を

君は忘れたかもしれないね

あの時に撮った写真を

黒い僕と白い君

そして、美しく咲き誇る桜


嗚呼、逢いたい

嗚呼、逢いたくない

もう長いこと気持ちがはっきりしない

暗憺とした気分のまま怠惰にすごす日々

逢いたい……

仄暗い内に君の所へ向かおうか?

けれど、この暗がりの中から出てしまったら……


君と二人で、また一緒にすごしたい

誤解しないでくれ

君を嫌いになったんじゃないんだ

どうしようか

考えても考えはまとまりはしない

やはり、君に逢いに行こうか……


暗い部屋で君のことばかり考えてしまう

とても、とても苦しいんだ

君に会いたい、君に逢いたい

嗚呼、夕闇が迫る今

君の歌が聞こえる今

君のもとへ行かなければ……

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