一度目の恋
今作が初めて書く小説ですので、
至らぬ点や誤字脱字も多いかと思います。その際には、教えて頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。
私は、どこにでもいる極々平凡な高校1年生、小鳥遊夏鈴。
朝寝坊すれば、お母さんが叩き起こしにくるし、
学校では、友達とはしゃいだり、下校する時には、寄り道したり。
平凡こそ、私の当たり前。
それもいつしか、飽きてくる。
そんな私が手を出したのは、SNS。その時の私は、興味本位。
顔も知らない誰かと話すことで、暇を持て余そうと思ったのだ。
そんな私が出会ったのは、私の住む県からは遠い県の同い年の高校生、渡辺奏汰。
彼は、小さい時から硬式テニスをしている、所謂体育会系男子。
運動系の部活に所属していない私にとって、奏汰から聞くテニスの話は新鮮だった。
出会って数日後には、LAINを交換し、ほぼ毎日何時間も話した。
いつしか、私は奏汰の事を好きになっていった。
けれど、私にはストレートに気持ちを伝える勇気が無かった。
さりげなく、好きですアピールを繰り返した。
ちょっとした事から、恋愛話になり、奏汰から告白された。
勿論、私の答えはイエスだ。
一度も顔を合わせた事もない人との交際が始まった。
付き合い始めても、今までと変わらず毎日LAINをした。
しかし、LAINは文字での会話のため、私たちは何度もすれ違った。
付き合い始めて3か月程が経った頃、奏汰から別れを切り出された。
私は、今も奏汰が好きだったが、奏汰は
『夏鈴以外の子が好きなんだ。』
と言われ、私は引き下がるしか選択が出来なかった。
私の一度目の遠距離恋愛は、幕を閉じた…。