苺ちゃんの休日②
『ベア、チャッピー準備出来たよ。』
苺ちゃんは、そう言って私達が入ったバッグを肩に掛けた。
「苺ちゃん、バッグ重くないの?」
『うん、大丈夫。望遠鏡を持つより、軽いよ。』
『さすがチャー。』
苺ちゃん、すごいなぁ…。
私が持ったら、重くて動けないだろうなぁ…と思いながら、苺ちゃんを見た。
『そういえば、どこに連れて行ってくれるんだチャー?』
『それは、内緒。とりあえず、バスに乗るからバッグから覗かないでね。』
「『うん。』」
そして苺ちゃんは、バスに乗った。
しばらく乗っていると、苺ちゃんが話しかけてきた。
『ベア、起きてる?』
「うん。チャッピーは、寝てるよ。」
『そろそろ着くから待っててね。』
「うん。」
目的地に着いたらしく、苺ちゃんはお金を払ってバスから降りた。
バスを降りた苺ちゃんは、歩いているらしくバッグも揺れる。
隣で寝ていたチャッピーも起きたみたい。
『おはよう、ベア。』
「おはよう。」
そんな会話をしていると、苺ちゃんはこう言った。
『2人共、出て大丈夫だよ。』
「わぁい、やったぁ!!」
『やったチャー!!』
2人で、そう言いながらバッグの外へ出た。
「ここどこ?」
初めて見た景色は、何だか不思議だった。
私は、苺ちゃんに聞いてみた。
『ここはね、海っていうんだよ。』
目の前に広がるのは、青色の水。
私が立っているのは、砂浜なんだよ…とも教えてくれた。
『海チャー!!』
チャッピーは、砂浜を走り回って喜んでいる。
「きれいだね。苺ちゃん、海好きなの?」
『うん、大好き。夜の海は、もっときれいなんだよ。』
「へぇー。夜だったら、暗くて見えないから困らない?」
『うん。月の光があって、海を照らしてるの。だから、暗くても大丈夫。』
「すごいねー!!」
『チャー!!』
私達3人は、海を満喫しました。
また今度、海に来たいなぁ…と私は思った。