苺ちゃんの休日①
『ベア、遊ぼうよ。』
苺ちゃんにいきなり、そう言われた。
「あれ、苺ちゃん。学校は?」
『今日は、土曜日でお休みなの。』
「わあ、やったぁ。何する?」
苺ちゃんが1日家にいると思うと、何だか嬉しい。
『うーん…。どこかお出かけする?
天気も良いみたいだし。』
「うん、お出かけするっ!!」
チャッピーとお出かけした時も楽しかったけど、苺ちゃんとお出かけは嬉しいなぁ。
『じゃあ、ベアはバッグの中に入ってて。』
「分かった。」
私は、よいしょ…とバッグに入ろうとしていた。
バッグの中を覗くと、何か青い物体が!?
『チャー!!』
「うわぁっ!?」
バッグの中にいたのは、チャッピーだった。
『ベア、どうしたの!?』
苺ちゃんが、急いで私の所に来てくれた。
「チャッピーが、いきなり出てきたの。」
当の本人は、ニヤニヤしている。
『チャッピー、何で勝手にバッグにいるの?ベアがびっくりしてたじゃん。』
『俺も、一緒にお出かけしたかったんだチャー。』
「バカペンギン…。」
『ベア、ごめんチャー。』
『チャッピー、これからはそんな事しないでよ。』
『分かったチャー。』
「今度したら、私チャッピーの事嫌いになるから…。」
『もうしないチャー。』
もうしないと言ってるし、一緒にお出かけするか聞いてみよう。
「チャッピーも、苺ちゃんとお出かけする?」
『行きたいチャー。』
『じゃあ、外でいきなり暴れたりしないならつれてくよ。』
チャッピーの事だ。
外でいきなりバッグから出て、『チャー!!』と騒いでるのが目に見える。
『そんな事、しないチャー。』
『よし、2人共バッグの中で待ってて。』
『「うん。』」
そう言って私達は、バッグの中に入った。
苺ちゃんを待っている間、どこに連れて行ってくれるのかを、考えていた。