お休みの後は…
ベアは、しばらく寝ていた。
目を覚ますと、夕方になっていたのでベアは起きる事にした。
「ふぅ…寝過ぎちゃった。」
苺ちゃん、まだ帰ってないのかな…と思いながら、待っていた。
もしかしたら、今日は部活があるかもしれないなぁ…。
苺ちゃんは、2年生。
引退した3年生の先輩達の代わりをしないといけないから、遅くなるかもしれない…と考えていたベア。
『ただいまー。』
そう声がして、苺ちゃんの部屋のドアが開いた。
「あっ、苺ちゃんっ!!お帰りなさい。」
『ベア、ただいま。今日、何してたの?』
「チャッピーと話して、寝てたの。」
『そっか。たまには、遊びに行ってみたら?』
「うん、今度チャッピー連れて行ってみるね。」
と会話していると、私は誰かに抱え上げられた。
「えっ、誰?」
と聞いたら、『ベアー。』と言われて頭をなでられた。
この人は…、
『もう、みかん。ベアがびっくりしてるじゃん。』
私が今考えていた人、苺ちゃんの妹のみかんちゃんだった。
「みかんちゃん、お帰り。チャッピーは?」
『ただいま。チャッピーは、寝てたからベアの所に来たの。』
「そっか。」
『俺は、ここチャー。』
そう言って、朝みたいにドアの隙間から覗いているチャッピー。
『あっ、ごめん。気付かなかったよ。』
『みかんは、気付くのが遅いチャー。』
『チャッピーが寝てたからでしょ!!』
また始まったよ…。
この2人は、よく言い合いをする。
「もう、終わりにしよう…?」
『まず、私の部屋で言い合いしないでよ。私、今から星の勉強するんだから。』
「『ごめんね…。』」
2人揃って、謝ってきた。
落ち込んでいる姿は、そっくり…なんて言ったら、怒るから言わないけど。
『大丈夫だよ。じゃ、また後でね。』
『うん、じゃあね。』
そう言ってみかんちゃんとチャッピーは苺ちゃんの部屋から出て行った。
「苺ちゃん、星の勉強するの?」
『うん。だけど、やめた。』
「えっ、何で?」
苺ちゃんは、部活も天体部に入るぐらい星が好きだから…勉強すると思ったんだけど。
『ベアと、遊びたいからだよ。』
「苺ちゃんっ!!』
そう言って私は、苺ちゃんに抱きついた。
『ベア、ニコニコしてるね。』
「苺ちゃんといられるだけで、私は嬉しいの。」
夕ご飯までの間、私達は遊んでいたのでした。